日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

広報がイマイチ?

2012-08-21 20:08:09 | ビジネス
長いお盆休みを頂きました。
と言っても、お盆の間は菩提寺のある松江のしきたりに合わせ、仏様をお迎えしたり親戚への挨拶回りなどで、例年のごとく忙しく過ごすコトとなった。

お盆が終わった直後には、母の月命日などが有り再びお墓参り。
その帰り、お土産などを買いに松江の「ふるさと物産館」へ立ち寄った。
余り知られていないと思うのだが、現在島根県では「古事記編纂1300年」にあわせ「神々の国しまね 神話博しまね」と言うイベントを開催している。
松江駅周辺や松江城など観光スポットなどには、このイベントの旗がはためいているのだが、実際街中を歩くと、決してその様な雰囲気はほとんど感じられない。

お土産を買う人で賑わう「ふるさと物産館」にも、イベントを知らせるポスターなどはあるのだが、どんなイベントでどのような催し物が、どこであるのか?と言った案内がほとんど無い。
それだけでは無く「そのイベントに行く方法」と言う基本的な情報が、ほとんど発信されていない。
店内を歩き「ふるさと物産館」の人気の無い場所に、様々なイベントのチラシやガイドブックなどが、所狭しと置いてあるのに気がついた、と言う次第。

ガイドブックやアクセスマップなどを持ち帰り見て見ると、普段見ることが難し「石見神楽」や「出雲神楽」の上演スケジュール、古事記にまつわる神社や場所などの説明が丁寧にされ、充実した内容。
もちろん、地産地消の美味しいグルメスポットやこのイベントに合わせたJRの特別切符などの紹介がされている。
その内容の充実度から考えると、力の入った島根全県を挙げてのイベントだというコトがわかる。

だからこそ、プロモーションの部分が重要だと思うのだが、そこがスッポリ抜け落ちてしまった様な印象があったのだ。
せっかく「神話の国・しまね」という資源を活かした観光を考え、イベントをしているにも関わらず、その情報発信と言うトコロで残念な結果となってしまっている。
実際、名古屋に住んでいると「島根って、どうやって行くの?」と聞かれるコトが多い。
その次は「出雲大社の他には何があるの?」と言うコトと、「一度は行ってみたい」ということ。
「行ってみたい」という気持ちがあっても、行く方法や何があるのか?と言う基本的な情報発信が少ないばかりに、地域の魅力が伝わっていない、それを伝える良い機会なのにプロモーションができていない。
「伝えるコトの大切さ」を、感じた帰省でもあった。