日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

トヨタの軽自動車は売れているの?

2012-09-03 18:10:44 | マーケティング
自宅近くに大きな幹線道路がある為、いろいろなクルマを毎日見ている。
軽自動車もあれば、ここ10年以上人気となっているミニバン、SUV車など本当に様々なタイプのクルマが、市場に出ており、それらクルマを運転する人も様々。
ミニバンやSUV車などは、男性が運転しているのが主流かと思いきや、実は女性ドライバーが多い。
以前のように「軽自動車=女性ドライバー、大型車=男性ドライバー」というイメージは、全く無い。
むしろミニバンなどは、女性ドライバーのほうが多い位だ。

そして今日のタイトルである「トヨタの軽自動車」だが、昨年発売の発表があり今年になってから本格的販売が始まっている、と思うのだが・・・。
HPで確認すると、トヨタの軽自動車の販売エリアは「東北・山陰・四国・九州」に限られているようなので、名古屋で見ないのは当然かも知れない。
トヨタ自動車 軽自動車取扱販売店一覧
しかし実家に帰省した時も、見た記憶が無いのだ。
鳥取県は、軽自動車の保有台数が全国でも1位、2位の地域。
本当に女性の足代わりとなるのが軽自動車で、「セカンドカー」と言うポジションを確立している。
その様な地域で、トヨタの軽自動車を見なかった、と言うことは、トヨタの軽自動車というのはデーラー側としては期待があったのに、実際は「・・・」と言うコトなのでは?と、思ったからだ。

確かにトヨタのマークが付いているが、実際はダイハツが製造している軽自動車。
であれば、軽自動車の製造として実績があり、認知度も高いダイハツを選ぶ、と言う生活者の心理もよく判る。
実際、どのような軽自動車が乗られているのか?と見ていると、やはり人気となっているのは、以前から軽自動車の製造を手がけているメーカー。
何よりも、各メーカーの様々なアイディアが「軽自動車」というコンパクトな空間に、ぎっしり詰まっている様な個性が感じられる。

変な言い方かも知れないが、生活者の多くはトヨタに軽自動車を求めていないのでは?
ある意味「トヨタらしさのあるクルマ」を、生活者は求めている様な気がするのだ。
何故、その様なコトを感じたのか?と言うと、ホンダが「スポーツタイプの軽自動車の開発・再販を検討」というニュースを聞いたからだ。
元々ホンダが、自動車の製造・販売に参入した時、軽自動車が中心だった。
その意味で、原点とも言える軽自動車にスポーツ車の要素を、再び加えたクルマを造る、と言う意味を考えたとき、「ホンダらしさ」の再発見をしようとしているのかも知れない、とか感じたからだ。
「ブランド」と言うのは、その様なトコロでも大きく影響しているのでは?と、感じている。