ここ2,3年ほど前から、スーパーの店頭に「アメリカ産牛肉」が当然のように、置かれ始めた。
BSE問題に揺れたのは、10年程前のコトだっただろうか?
この頃は、どこのスーパーに行っても「アメリカ産牛肉」などは店頭には無く、テレビ番組などの街頭インタビューなどでは「何があるのか判らないので、絶対アメリカ産牛肉は買いません」と答える主婦の姿があった。
その後、この問題が大きくなるに連れ牛丼チェーン店などではそれまで使っていた牛肉の輸入先を、BSEの発生事例がないオーストラリア産などに切り替えるなどして、客離れを食い止めようと躍起になっていた。
もちろん、牛丼チェーン店だけではなく、大手スーパーなどの店頭からもアメリカ産牛肉の姿が一斉に無くなり、逆にイオンは以前から独自で輸入していたオーストラリア産牛肉の安全性を強く打ち出したCMなどを積極的に展開をした。
その後、日本国内でもBSEが発生した為一時期、国内の畜産農家さんなどは不安になった時期があったと記憶している。
当時の社会的雰囲気としてあったのは「アメリカ産牛肉を一片たりとも輸入しない」というモノだった。
米国からの圧力などもあり「生後○ヶ月の牛肉に限って輸入可能」と言う判断になり、それでもまだ足りないと、今年からは生後20ヶ月から30ヶ月の牛肉を対象に輸入が認められそうな雰囲気になってきている。
BSE問題発生後、初めてアメリカ産牛肉を輸入したのは当時アメリカ資本が入っていた西友だったと思うのだが、その時の店頭でのインタビューも様々な反応で、男性の場合「国がOKと言っているし、何よりも安いから」というモノが多かったが、女性客は「やっぱり、家族の健康を預かる立場としては、買いたくない」というモノだったと思う。
それから10年近くの時間経過とともに、すっかり「BSE問題」は忘れ去られた感がある。
実際、スーパーでも若いお母さんがアメリカ産牛肉を買っている姿は、ごく当たり前になっているし、そもそも「BSE問題があった」などというコトを知らないかの様だ。
ここで問題なのは、アメリカ産牛肉よりも日本産牛肉の海外向け牛肉の禁止から解禁期間の長さが違うと言う点。
確かに一昨年宮崎で「口蹄疫」に感染した牛が見つかったりしたが、実際米国ではどうなのか?と言う情報が全く入ってこない状況での、輸入拡大が続いているコトを生活者が意識をしていない、と言う点だ。
BSE問題が社会を大きく揺るがした時は、生活者も注目をしていた。
それから時間経過とともに、忘れ去られ今では気にする人もほとんどいない状況だろう。
これは何もBSE問題に限ったコトでない。
昨年の大震災や「フクシマ事故」、今はまだ鮮明な記憶として有る出来事が忘れ去られるコトもある、と言うコトなのだ。
今「脱原発」と国会周辺に集まる人たちの熱気が、一体いつまで続くのか?
興味感心が薄れる頃「やっぱり安定的電力供給の為には、原発は必要」という、社会的雰囲気に飲み込まれる可能性だってある。
「人は忘れるコトで、前に進むコトができる」と言われているが、「忘れてはいけないコト」も社会の中にはたくさんある、と言う気がするスーパーの精肉売り場だ。
ちなみに、私は未だにアメリカ産牛肉を買う気にはなりません。
と言うのもテレビで見たアメリカでの管理状況を見て、信頼できないと感じているから。
BSE問題に揺れたのは、10年程前のコトだっただろうか?
この頃は、どこのスーパーに行っても「アメリカ産牛肉」などは店頭には無く、テレビ番組などの街頭インタビューなどでは「何があるのか判らないので、絶対アメリカ産牛肉は買いません」と答える主婦の姿があった。
その後、この問題が大きくなるに連れ牛丼チェーン店などではそれまで使っていた牛肉の輸入先を、BSEの発生事例がないオーストラリア産などに切り替えるなどして、客離れを食い止めようと躍起になっていた。
もちろん、牛丼チェーン店だけではなく、大手スーパーなどの店頭からもアメリカ産牛肉の姿が一斉に無くなり、逆にイオンは以前から独自で輸入していたオーストラリア産牛肉の安全性を強く打ち出したCMなどを積極的に展開をした。
その後、日本国内でもBSEが発生した為一時期、国内の畜産農家さんなどは不安になった時期があったと記憶している。
当時の社会的雰囲気としてあったのは「アメリカ産牛肉を一片たりとも輸入しない」というモノだった。
米国からの圧力などもあり「生後○ヶ月の牛肉に限って輸入可能」と言う判断になり、それでもまだ足りないと、今年からは生後20ヶ月から30ヶ月の牛肉を対象に輸入が認められそうな雰囲気になってきている。
BSE問題発生後、初めてアメリカ産牛肉を輸入したのは当時アメリカ資本が入っていた西友だったと思うのだが、その時の店頭でのインタビューも様々な反応で、男性の場合「国がOKと言っているし、何よりも安いから」というモノが多かったが、女性客は「やっぱり、家族の健康を預かる立場としては、買いたくない」というモノだったと思う。
それから10年近くの時間経過とともに、すっかり「BSE問題」は忘れ去られた感がある。
実際、スーパーでも若いお母さんがアメリカ産牛肉を買っている姿は、ごく当たり前になっているし、そもそも「BSE問題があった」などというコトを知らないかの様だ。
ここで問題なのは、アメリカ産牛肉よりも日本産牛肉の海外向け牛肉の禁止から解禁期間の長さが違うと言う点。
確かに一昨年宮崎で「口蹄疫」に感染した牛が見つかったりしたが、実際米国ではどうなのか?と言う情報が全く入ってこない状況での、輸入拡大が続いているコトを生活者が意識をしていない、と言う点だ。
BSE問題が社会を大きく揺るがした時は、生活者も注目をしていた。
それから時間経過とともに、忘れ去られ今では気にする人もほとんどいない状況だろう。
これは何もBSE問題に限ったコトでない。
昨年の大震災や「フクシマ事故」、今はまだ鮮明な記憶として有る出来事が忘れ去られるコトもある、と言うコトなのだ。
今「脱原発」と国会周辺に集まる人たちの熱気が、一体いつまで続くのか?
興味感心が薄れる頃「やっぱり安定的電力供給の為には、原発は必要」という、社会的雰囲気に飲み込まれる可能性だってある。
「人は忘れるコトで、前に進むコトができる」と言われているが、「忘れてはいけないコト」も社会の中にはたくさんある、と言う気がするスーパーの精肉売り場だ。
ちなみに、私は未だにアメリカ産牛肉を買う気にはなりません。
と言うのもテレビで見たアメリカでの管理状況を見て、信頼できないと感じているから。