日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

電子書籍は、「活字離れ」を止めるコトができるのか?

2012-09-10 15:41:18 | ライフスタイル
この秋、本格的にアマゾンがいよいよ「Kindle」を発売する様だ。
それに先駆け楽天でも、「kobo」を発売し、発売間もないのに新機種を発売するらしい。
この状況を見ると、「電子書籍ブーム」がやってきそうだ。
でも、本当に「電子書籍ブーム」がやってくるのだろうか?

一見、音楽業界の「レコード→CD→音楽配信」と言う、音楽を楽しむ生活スタイルの変化と似ている様に思えるのだが、本当にそうだろうか?
と言うのも随分前から「活字離れ」を言うコトが言われており、本そのものを読まない人が増えているからだ。
音楽の場合、元々「音楽ファン」が居て、その人たちが楽しむ媒体がレコード→CD→音楽配信へと変わっていっただけであり、元々音楽を余り聞かない人たちがいた。
その様な「音楽を聞かない人」は、レコードを買わなかっただろうし、音楽配信もあまり利用しないだろう。
もう一つは、「音楽ファン」と言ってもクラシックファンもいれば、J-POPのファンもいる。
J-POPファンでもミスチルのファンもいれば、アイドルグループのファンもいる。「音楽ファン」と言うよりも、あるグループやアーティストのファンがいて、購入するモノがCDなのか音楽配信なのかと言う違いなのだと思う。

それに比べると、「書籍」というのはチョット違うような気がするのだ。
確かに「ミステリーファン」とか「時代物のファン」がいるのは、知っている。
でもその前に立ちはだかる「活字離れ」と言う、本そのものをほとんど読まない人たちがいる。
この「活字離れ層」の人たちは無く年々増え続けていて、「書籍」という市場を小さくしている人たちでもある。
この「活字離れ層」の人たちが、「電子書籍」になったからと言って本を読むとは思えないのだ。

これは新聞などにも言えるコトで、何となく「新聞が無ければ生活が困る」と社会が思い込んでいる節があり、実際には「新聞購読していない」と言う人たちはいて、その中には「インターネットなどでニュースや新聞の記事も読まない」と言う人たちが、増えている様に感じるコトが最近多くなってきている。
理由は、「興味が無いから」というコトなのだが・・・。
そのように考えると「人は本を読む」とは限らないし、むしろ「本を読まない人」が増えてきていて、その様な人たちにとって「電子書籍化」は、自分たちには全く関係のないコトになるのでは?

「電子書籍」になって一番喜ぶのは「読書家」と呼ばれる人たちであって、元々「読書をしない人」にとっては、何も関係の無いコトなのでは?
でなければ、最近「書店で電子書籍を買う」という広告を目にするので、万引き対策などに悩む書店自体かも知れない。
もちろん、「Kindle」や「kobo」と言った「電子書籍ツール」に、読書以外の多用な機能があるのであれば、ツールは購入するかも知れないが、それではiPadなどと同じ。
「電子書籍」と言うコトの前に、「読書の楽しみ」を広く・深く伝える方が先のような気がしてきた。



電子書籍は、「活字離れ」を止めるコトができるのか?

2012-09-10 15:41:18 | ライフスタイル
この秋、本格的にアマゾンがいよいよ「Kindle」を発売する様だ。
それに先駆け楽天でも、「kobo」を発売し、発売間もないのに新機種を発売するらしい。
この状況を見ると、「電子書籍ブーム」がやってきそうだ。
でも、本当に「電子書籍ブーム」がやってくるのだろうか?

一見、音楽業界の「レコード→CD→音楽配信」と言う、音楽を楽しむ生活スタイルの変化と似ている様に思えるのだが、本当にそうだろうか?
と言うのも随分前から「活字離れ」を言うコトが言われており、本そのものを読まない人が増えているからだ。
音楽の場合、元々「音楽ファン」が居て、その人たちが楽しむ媒体がレコード→CD→音楽配信へと変わっていっただけであり、元々音楽を余り聞かない人たちがいた。
その様な「音楽を聞かない人」は、レコードを買わなかっただろうし、音楽配信もあまり利用しないだろう。
もう一つは、「音楽ファン」と言ってもクラシックファンもいれば、J-POPのファンもいる。
J-POPファンでもミスチルのファンもいれば、アイドルグループのファンもいる。「音楽ファン」と言うよりも、あるグループやアーティストのファンがいて、購入するモノがCDなのか音楽配信なのかと言う違いなのだと思う。

それに比べると、「書籍」というのはチョット違うような気がするのだ。
確かに「ミステリーファン」とか「時代物のファン」がいるのは、知っている。
でもその前に立ちはだかる「活字離れ」と言う、本そのものをほとんど読まない人たちがいる。
この「活字離れ層」の人たちは無く年々増え続けていて、「書籍」という市場を小さくしている人たちでもある。
この「活字離れ層」の人たちが、「電子書籍」になったからと言って本を読むとは思えないのだ。

これは新聞などにも言えるコトで、何となく「新聞が無ければ生活が困る」と社会が思い込んでいる節があり、実際には「新聞購読していない」と言う人たちはいて、その中には「インターネットなどでニュースや新聞の記事も読まない」と言う人たちが、増えている様に感じるコトが最近多くなってきている。
理由は、「興味が無いから」というコトなのだが・・・。
そのように考えると「人は本を読む」とは限らないし、むしろ「本を読まない人」が増えてきていて、その様な人たちにとって「電子書籍化」は、自分たちには全く関係のないコトになるのでは?

「電子書籍」になって一番喜ぶのは「読書家」と呼ばれる人たちであって、元々「読書をしない人」にとっては、何も関係の無いコトなのでは?
でなければ、最近「書店で電子書籍を買う」という広告を目にするので、万引き対策などに悩む書店自体かも知れない。
もちろん、「Kindle」や「kobo」と言った「電子書籍ツール」に、読書以外の多用な機能があるのであれば、ツールは購入するかも知れないが、それではiPadなどと同じ。
「電子書籍」と言うコトの前に、「読書の楽しみ」を広く・深く伝える方が先のような気がしてきた。