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新作iPhone?は、サムソンとの裁判合戦に影響を与えるか?

2012-09-06 15:17:14 | ビジネス
昨日だったと思うが、アップルが「今月12日に何らかの発表をする」と言うリリースを発表した。
この時関係者に配布された資料(?)の12日の影が5に見える、と言うコトから「iPhone5の発表では?」と、色めき立っている。
もちろん、「iPhone5」だけでは無く、「ミニiPadの発表も同時にあるのでは?」という期待感が高まっている。

この発表できになったコトのひとつが、今日のタイトルだ。
ご存じの通り、現在アップルはサムソンと「裁判合戦」を展開中だ。
しかも、その裁判の内容が訴訟を起こした国によって内容が違う。
先頃米国でアップル圧勝となった裁判の内容と、その直後にあった日本でのアップルの特許性を認めずと言う内容は、それぞれ違う。
単純に「アップルVSサムソンの特許争い」と言うモノでは無いようで、訴訟を起こした国の訴訟内容を理解しながら、この裁判の行方を追っていかないと間違った認識をしてしまいそうだ。

そんな複雑な裁判合戦の最中に、新作を発表するというのは珍しいというか、余り記憶に無い。
と言うのも、訴訟が行われている最中に新作を出す、と言うのは新たな火種を呼び起こす可能性があるからだ。
訴訟が訴訟を呼び、収拾が付かなくなる可能性もあると考えると、多くの企業は新商品の発表を差し控える携行がある。

もちろん、この様な機会を捉え「注目度をアップさせる」という意味で、発表する企業もないとはおもわないが、その様なイメージダウンを招きかねないタイミングで新作を発表する企業というのは、急成長の企業か起死回生の一打を狙ってのコト、と捉えられがちだ。
アップルに関して言うなら、その様なコトをしなくてもブランド力も企業イメージなども十分良いものがあり、急ぐ必要は余りないのでは?と言う気がしていた。

だからこそ、何故このタイミングで「何らかの発表をする」というリリースを出したかのが、判らないのだ。
アップル自体は「何らかの発表」と言う程度にとどまっており、メディアやアップルファンやiPhoneファンが、勝手にそう思い込んでいるだけ、と言われればそうなる。
その様な期待の持たせ方のうまさもアップルらしさだと思うのだが、そこでiPhoneやiPadの新作発表でなかったら、相当の「がっかり感」が世界中に広まるだろう(サムソンのお膝元は違うかもしれないが)。

iPhoneやiPadユーザーからは、随分前から新作の期待が高まっている。
「今度は、どんなワクワクやドキドキをアップルは出すのだろう」という、期待だ。
それは現在進行形の裁判合戦とは、関係無いコトであるのだが・・・。
そんなコトも気になる今月12日(日本時間では13日か?)のアップルの発表だ。