日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

表紙を変える前に

2012-09-05 13:30:01 | 徒然
民主党も自民党も、党首選びに熱心なようだ。
確かに「党首=政党の顔」だと考えれば、党首選びはとても大切だと思う。
思うのだが、その前に考えて欲しいコトがある。

それは、自分たちの政党が一体何をし、どのような実績を上げ、国益となってきたか?と言うコト。
例えば自民党だが、この夏外交問題へと発展した「竹島」や「尖閣諸島」は、自民党が与党だった頃からあった問題だ。
韓国の「竹島」における実行支配が進むなか、今回のような国際社会へ訴えるコトもしていない。
その間に実行支配がどんどん進み、地図上では日本でも現実としては韓国という様な状況になってしまった。
まずそのことを、キチンと説明をする必要があるのでは?
「尖閣諸島」についても、もっと積極的に国際社会へアピールする行動が必要だったのではないだろうか?
何故、その様な行動を取らずに今になって「手ぬるい」という様なコトを、言えるのだろうか?
自民党としては過去のことかも知れないが、その様な行動の一つひとつに国民は不信感を持っているのでは?

それは現与党である民主党にも言えると思う。
何となく決まってしまった感のある「消費税増税」だが、その使い道となると怪しげな雰囲気が漂っている。
今日になって、増税分だけでは足りず、より高い税率の増税が必要だと言い始めた。
こうなると、「チョッと待って!税金は天からの贈り物では無い。与えられた範囲の中でやりくりするコトも大切なんじゃないの?!」と言いたくなる。
確かに、少子高齢化社会に突入してしまった今の日本は、医療や福祉に掛かる費用が増えるばかり。
ところが期待されている、税収が思ったように増えない。
ならば、増税・・・と言うのでは、余りにも安直過ぎる。
税収の見直しを始め、使い方、公的資金を投入した銀行などからは、黒字決算となれば当然返済をして貰う必要があるはずだが、その様な話は聞こえてこない。
何より、議員さんたち自身が身を削ると言う姿勢が全く見られない。
国民の代表だからこそ、身を削る姿勢を見せたうえで税の論議を始めないと、国民の多くは納得できないのでは?

選挙が近くなると、政党の顔を変えて選挙に勝とうとするのは、判らない訳では無いが、表紙を変えれば選挙に勝てると安直に考えているとすれば、選挙民をバカにしている。
その前に説明しなくてはいけないコトが山ほどあるのに、それらの問題はとりあえず無視をして、選挙の勝てると思っているとしたら、責任ある政党とは言えないと思う。
まして、大阪の橋下さん人気に乗じようとする動きは・・・。