日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

中年期の男性も、ファッションは気になる?

2012-10-18 18:54:32 | ライフスタイル
最近、週末の新聞などに掲載される「ファッション指南」の記事を見ていて、気がついたコトがある。
それは、男性向けの記事が増えてきている、と言う点。
以前は「ファッション=女性」という内容が多かったのだが、最近は決してその様な訳でもないらしい。
特に、この週末の新聞記事で掲載される内容を読んでみると、若い男性向けというよりも、ある程度ビジネス経験を持った、40代以上の男性を対象としているという印象を受ける。

確かに、最近の若い人たちを見ていると「ファッションに規制はない」という気がする。
数年前に話題となった「腰パン」も、今ではすっかり街中に溶け込んでしまった感がある。
特に高校生や大学生の間では、当たり前という感じもする。
個人的には「・・・」なのだが、それもまた時代というものなのだろう、と思っている。

それが就活に入ったとたん、制服の様に一斉に同じ色・同じカタチのスーツに身を包んでしまう。
この姿もまた「・・・」な印象を持ってしまう。
せっかくアピールをする場なのだから、自分にあった色のシャツやネクタイなどで、変化を付けて欲しいのだ。
それは、女性でも同じなのだが。

その様な「通過儀礼的ファッション」を経験し中年期近くなると、男性の場合すっかり落ち着いたというか、定番化したファッションしかしなくなってしまう。
二昔前なら、「ゴルフファッションのおじさんスタイル」だ。
ゴルフポロシャツ(風)にスラックスというのが、一般的だった。
出かける時は、その上にジャケットを羽織る・・・。
さすがに今の40代~50代の方は、その様なファッションをしていない。
「手本となるおじさんファッション」が無い、と言うのが現状なのかも知れない。

と言うのも彼らは、10代の頃「ポパイ」や「ブルータス」などの男性向けファッション誌が次々と創刊され、その影響を受けてきた世代でもある。
もちろん、健康に気をつけているので二昔前の「おじさん体型」では無い、と言う人が多いと言うのもこの世代の特徴かも知れない。
ところが、社会に出てその様な雑誌と縁遠くなると、「お手本」となるモノが無くなってしまうのだ。
何より「今更ファッション誌なんて・・・」と言う気持ちもあるだろうし、「チョイ悪おやじ風」のファッションは、一般的サラリーマンには似合わない。

ファッション誌がお勧めする、ファッションそのものを受け入れにくい、と言うコトなのだと思う。
でも、生活にやや余裕が生まれてくると若い頃に楽しんだファッションも気になる・・・。
そんな世代が、今の40代~50代の男性なのかも知れない。
だからこそ、新聞の週末にその様な連載ファッション記事が登場する様になったのかも知れない。