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日本には日本に合う風力発電を

2013-04-10 19:25:45 | ビジネス
週末の「春の大嵐」で、各地に被害が出た。
その中で気になったのは「風力発電機が壊れた」と言う、ニュースだった。
毎日新聞「風力発電:春の嵐、無残な爪痕 発電機1基壊れる-津」
3月には、京都の風力発電機のプロペラが、落下している。
毎日新聞風力発電所:風車のプロペラ部が落下 けが人なし 京都

京都の風力発電所のプロペラ落下については、老朽化という指摘もある様だが、あの巨大なプロペラが落下というのは、とても怖い。
怖いだけでは無く、複数ある発電機の中で2基は落雷のために稼働しておらず、赤字事業となっていた、と言う事実も明らかになっている。

もしかしたら、この風車型の風力発電というのは、日本の気候風土に合っていないのではないだろうか?
京都の事故も、津で起きた事故も偶然けが人が出なかったから良かったものの、あの巨大なプロペラが頭上に落下などしたらひとたまりも無い。
設置されている場所が良かっただけで、既存の風車型風力発電所の中には居住地域に近い所もあるのでは?
そう考えると、日本の気候風土にあった日本オリジナルの風力発電所をもっと積極的に造るべきではないだろうか?

実際ネットで探してみると、様々なタイプの風力発電システムを開発している企業が、いくつもあることがわかる。
先日新聞のWEBサイトをチェックしていたら、某「羽の無い扇風機」そっくりの風力発電システムを紹介していた。
「羽根も可動部も無い風力発電 Ewicon」

一つのヒット商品がその市場の顔となり、他の商品を見えにくくさせているのが、今の風力発電所のような気がする。
何も風力発電に限ったコトでは無いのだが、この様な状況は「新しい市場を創る」という時には、決してプラスの要因にはならない。
せっかく日本独自で考えている様々な風力発電システムがあるのだから、自分たちの地域にあったシステムを選ぶことが、安全性という点を含めてもプラスだと思う。
そして、小型化した風力発電と太陽光発電を組み合わせ、個人や集合住宅でも使える様になると、日本の電力事情は随分変わるのではないだろうか?