日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

報道の公平さ

2013-04-17 15:23:53 | 徒然
昨日、ボストンマラソンのゴール近辺で起きた爆破事件。
8歳の男の子や中国からの留学生が、亡くなった。
近くにいた8歳の男の子の妹も、足を切断する重傷を負った。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々の早いご回復を願います。

そんなニュースのあった翌日の今日、ピューリッツアー賞の発表があった。
ナショナルジオグラフィック2013ピューリッツアー賞 シリア難民

ご存じの通り、シリアは内戦状態が続いている。
そしてその犠牲の多くは、女性や子ども達だ。
「暴力には暴力で報いる」と言う、血を血で争うような状態が続いているのは、何もシリアだけではない。

今日、マーケターの大先輩である大西宏さんが、とても興味深いブログをエントリされていた。
大西宏のマーケティング・エッセンス「ボストン・マラソンのテロは許せないが

出来事の「悲劇度」というモノは、図ることができない。
犠牲になった方々の遺族にとっては、代えがたいモノだからだ。
しかし、メディアの扱いとなるとどうなのだろう?
メディアの中に何処か「センセーショナルさ」というか「(市民への)衝撃度」を優先させているようなトコロがあるのではないだろうか?

ピューリッツアー賞の対象となったシリアだけではなく、アメリカが関与している紛争地域では、ボストン・マラソンでのテロで犠牲になった8歳の男の子と同じ位の年齢の子ども達が、毎日の様に犠牲になっている。
でも、その様なニュースをほとんど目にすることが無い、と言うのが現実だと思う。
何故なら、紛争地域ではそれが日常と化していているからだ。

もう一つ考える必要があるのでは?と思うコトは、米国の経済を支えている柱の一つが「軍事産業」である、と言う点だ。
中東だけではなく、パキスタンなどの中央アジア、そして北朝鮮という傍若無人な思考の国など、世界の至る所で緊張感が高まっている。
もちろん、多くの人は「平和的解決」を望んでいるが、一方でそれを主導しているはずの米国の主要産業に一つが「軍事産業」である、と言うコトも忘れてはいけないと思うのだ。