普段チョット遠くて、買い物に行かないスーパーへ出かけた。
その行きがけに、新しいお店を見つけた。
今時珍しい、帽子専門店。
気にはなったのだが、取りあえず買い物をしてからと思い、買い物帰りに寄ってみることにした。
さほど大きく無いお店には、夏向けの帽子が置かれている。
よく見ると、どの帽子も一点物のようだ。
お店の方にお話を聞くと、どうやらオーナーさんのよう。
以前は、東京でお仕事をされていて百貨店やアパレルメーカーの帽子だけでは無く、舞台用衣装としての帽子も製作されていた、と言うお話だった。
「百貨店やアパレルの仕事をするなら、東京で仕事をされる方が何かと便利なのでは?」と聞くと、意外な言葉が返ってきた。
「帽子製作などの仕事は、今のシーズンのモノを作るのはなく、次の次のシーズンくらいのモノを作らなくてはならず、とにかくスピードが速い。もっと落ち着いて(帽子を)作りたい、と言う気持ちがあって、名古屋の住宅地に引っ越してきた」という。
それだけでは無く、「創造する仕事にスピードを求められることに、違和感のようなものもあった」という。
東京は様々な情報が溢れ、モノの移り変わりも速い。
特にファッションと言う分野は、常に流行を創っていかなくてはならないようなトコロがある。
例えそれが、ワンシーズン限りのモノであっても。
むしろワンシーズンだから、と割り切ってしまう必要がある。
だからと言って、帽子などは大きな流行がある訳では無い。
そう考えると、この帽子屋さんのオーナーの様に「じっくり、腰を据えて・・・」というのは、当然のコトなのかも知れない。
そして「クリエイティブな発想って、情報が溢れる中でいるよりも、様々な自然やモノに触れられる環境にいるコトの方が大切な気がするんです。特に子どもの頃から、そういう経験をするコトが、とても大切なんだな~と、感じるので、お店は週4日。子どものための手芸教室を1日、他は製作日にしているんです。こういうわがままは、東京では難しいと思っています」という、とても興味深いお話まで聞かせてくれた。
確かに、都会と地方とではインターネットの登場により、情報の時間差は無くなりつつある。
しかし、都会が持つ独特の気ぜわしさは、モノごとを創造するのには向かないのかも知れない。
「工業生産的物づくり立国」だった日本の行き詰まり感を打開するのは、もしかしたら「少しペースを落として考える、創造的モノづくり」かも知れない。
そんな気がした、可愛らしい帽子作家兼オーナーさんのお話だった。
その行きがけに、新しいお店を見つけた。
今時珍しい、帽子専門店。
気にはなったのだが、取りあえず買い物をしてからと思い、買い物帰りに寄ってみることにした。
さほど大きく無いお店には、夏向けの帽子が置かれている。
よく見ると、どの帽子も一点物のようだ。
お店の方にお話を聞くと、どうやらオーナーさんのよう。
以前は、東京でお仕事をされていて百貨店やアパレルメーカーの帽子だけでは無く、舞台用衣装としての帽子も製作されていた、と言うお話だった。
「百貨店やアパレルの仕事をするなら、東京で仕事をされる方が何かと便利なのでは?」と聞くと、意外な言葉が返ってきた。
「帽子製作などの仕事は、今のシーズンのモノを作るのはなく、次の次のシーズンくらいのモノを作らなくてはならず、とにかくスピードが速い。もっと落ち着いて(帽子を)作りたい、と言う気持ちがあって、名古屋の住宅地に引っ越してきた」という。
それだけでは無く、「創造する仕事にスピードを求められることに、違和感のようなものもあった」という。
東京は様々な情報が溢れ、モノの移り変わりも速い。
特にファッションと言う分野は、常に流行を創っていかなくてはならないようなトコロがある。
例えそれが、ワンシーズン限りのモノであっても。
むしろワンシーズンだから、と割り切ってしまう必要がある。
だからと言って、帽子などは大きな流行がある訳では無い。
そう考えると、この帽子屋さんのオーナーの様に「じっくり、腰を据えて・・・」というのは、当然のコトなのかも知れない。
そして「クリエイティブな発想って、情報が溢れる中でいるよりも、様々な自然やモノに触れられる環境にいるコトの方が大切な気がするんです。特に子どもの頃から、そういう経験をするコトが、とても大切なんだな~と、感じるので、お店は週4日。子どものための手芸教室を1日、他は製作日にしているんです。こういうわがままは、東京では難しいと思っています」という、とても興味深いお話まで聞かせてくれた。
確かに、都会と地方とではインターネットの登場により、情報の時間差は無くなりつつある。
しかし、都会が持つ独特の気ぜわしさは、モノごとを創造するのには向かないのかも知れない。
「工業生産的物づくり立国」だった日本の行き詰まり感を打開するのは、もしかしたら「少しペースを落として考える、創造的モノづくり」かも知れない。
そんな気がした、可愛らしい帽子作家兼オーナーさんのお話だった。