日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

お客様の方を見ていないのかな?マクドナルド

2013-04-06 09:32:52 | マーケティング
月一くらいのペースで、新聞の折り込み広告としてマクドナルドのクーポンが入ってくる。
このクーポンチラシを見ながら、「私には関係無いな~」と思うことが多くなってきた。


普段からマクドナルドに行って食事をする、と言うことはほとんどしない。
そのため、マクドナルドの店頭からメニューが無くなっていたコトを知らなかった。
ガジェット通信マクドナルドの店頭からメニューがなくなった理由 原田社長「お客様の1番のニーズはスピード
このインタビュー記事を読んで、何となく今マクドナルドが低迷している理由が、分かったような気がした。
お客様を見ていないのだ。

売り上げが高いと言うのは、マクドナルドのヘビーユーザーさんたちが、沢山通っているのかも知れない。
そういうお店では、メニューがなくても困るコトは無いだろう。
何故なら、期間限定メニュー以外はお決まりメニューでオーダーするコトが多いだろう、と想像がつくからだ。
その様なお店だからこそ、オーダーから受け取りまでのスピードを気にするのだと思う。

しかし、住宅地にあるマクドナルドなどは、その様なお客さんばかりでは無い。
私の様に時たま行く人もいれば、子どもの誕生日パーティーをきっかけに、行くようになった主婦やお子さんがお客さんなのでは?
利用頻度が低いお客さんの利用頻度を上げることもまた、収益という視点では重要なのではないだろうか?
いくら日本以外のマクドナルドでは、店頭メニューが無いのが当たり前であっても、海外と日本とでは、事情が違う。
「郷に入りては郷に従え」ということばがあるが、まさに日本向けのビジネスを展開しなくては、日本の生活者からは支持され無いはずなのだ。

そして、クーポンチラシを見ながらいつも思うコトは、セットメニューのボリュームだ。
「ハンバーガー+フライドポテトM+ドリンクM」と言うサイズは、相当なボリュームだと思う。
この様なメニューをオーダーしていたら、メタボ一直線。
いくら「健康にも気を遣っています」と言う意味で、単品メニューのカロリー表示をしていても、セットメニューの総摂取カロリーを考えたら、「ハンバーガーは食べたいけど、マクドナルドは極力避けたい・・・」と思う人もいるのでは?
食べ盛りの男子高校生でもこの様なメニューの食事をしていたら、若年期の糖尿病や糖尿病予備軍となってしまうだろう。

結局のところ、売り上げ上位のお店のデータは見ていても、お客様を見てはいないのだ。
新メニューや期間限定の和テイストメニューを登場させても、お客様一人ひとりの姿を見ないことには、今まで以上の厳しい状況が続くように思うのだ。

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