日々是マーケティング

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日本の醸造技術の高さを活かせないか?

2013-04-02 12:53:28 | ビジネス
朝日新聞のWEBサイトを見ていたら、日本の酒造メーカーがイギリスのウィスキーコンペティションで「世界最高賞」を受賞した、と言う記事があった。
受賞したのは、鹿児島に本社を置く「本坊酒造」と言う、焼酎などを中心に造っている企業。
本坊酒造ニュースリリース(注意:pdfファイル)
HPを見ると、ウィスキーだけでは無くワインなども造っているようだ。

このニュースを読んで思ったことが、日本の酒造メーカーの醸造技術の高さだ。
日本で洋酒メーカーと言えば、サントリーやニッカウィスキーを思い浮かべる方も多いと思う。
サントリーの「山崎」と「白州」は、本坊酒造とは違うウィスキーの世界コンテストで、をここ2,3年連続受賞をしている。
ワインなども、日本のワインは海外でとても評価が高い、と言う話もよく聞かれるようになってきた。
3年ほど前には、「白雪」のブランドでおなじみの小西酒造が、独で開かれたビールのコンテストのベルギービールの部門で金賞を受賞している。

日本酒や焼酎などは、日本生まれの日本育ちの酒類。
それらのお酒が美味しくても当然といえば、当然だろう。
しかし、ビールやワイン、ウィスキーとなると話は別。
お酒に対する文化や社会的背景、歴史などが全く違う。
何よりワインやビール、ウィスキーの本場である欧州各国には、世界に名をはせる醸造メーカーが沢山ある。
その様な本場で、高い評価を受ける日本の酒造メーカーの実力とは?と、考えるとやはり高い醸造技術だと考えるのだ。

先日、産経新聞にはサトウキビから同時に砂糖とエタノールを増産させると言う技術を、アサヒグループホールディングスが開発した、と言うニュースを報じていた。
産経新聞「すごいぞ!ニッポンのキーテック」砂糖とバイオエタノールの同時増産 食料・燃料危機も一挙解決!
この砂糖とバイオエタノールの同時増産の技術も、醸造技術の一つだとすれば、日本の醸造技術は世界でもトップクラスの高い技術力を持っているのではないだろうか?

そう考えると、日本の高い醸造技術はもっと多方面へと活用できるのでは?と、思ってしまうのだ。
もし、その様な技術転用が出来れば、バイオエタノールにしても海外依存では無く、国内生産で十分まかなえる様になるかも知れない。
それだけではなく、醸造所が自然豊かな地域にあることを考えると、地方の新しい産業になるのではないだろうか?