日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

最近のコンビニ事情

2013-04-12 14:59:25 | ビジネス
比較的地下鉄の駅が近いこともあり、我が家の近所は「コンビニ激戦区」だ。
地元スーパー・ユニー系列の「サークルK・サンクス」やイオン系「ミニストップ」などは、随分前からあり、「ローソン」や「ファミリーマート」なども1店舗くらいはあった。
そんな「コンビニ激戦区」に、やや異変が起きている。

それは「セブンイレブン」の出店攻勢だ。
ここ1,2年の間で、3店舗くらいになっている。
しかも、半径1Km以内という近距離だ。
ここまで増えると「経営的に大丈夫なのかな?」と思ってしまうのだが、今現在は閉店に追い込まれたコンビには無い。
それだけ、需用が多いと言うことなのだろう。

当然、各コンビニはそれぞれの特徴を出そうと、躍起になっている。
ご存じの方も多いと思うが「ミニストップ」は、以前からレジテーブル脇で売られている揚げ物や、ソフトクリームなどに力を入れている。
「サークルK・サンクス」は、スィーツの「シェリエ・ドルチェ」や地域の高校などと共同開発した惣菜パンやお弁当などだろうか。
そしてそれぞれに共通しているのが「PB商品の開発」だろう。

特に熱心なのは「セブンイレブン」という気がしている。
と言うのも「ミニストップ」の場合、「ミニストップ・オリジナル」という商品では無く、イオンのPB商品を扱っている。
他のコンビニも系列スーパーのPB商品が中心で、オリジナルPB商品というのは見かけたことが無いように思う。
それに比べ「セブンイレブン」の場合、お菓子やパンなどの食品だけではなく、日用品やインナー、文房具など商品アイティムの数がとても多い。
現在「イトーヨーカ堂」が名古屋に出店していない為、「セブンイレブン」のPB商品だと、私が勘違いをしているのかも知れないのだが、系列スーパーのPB商品を扱っている他のコンビニと比べても、随分取扱アイティムが多いような気がしている。

そんな「セブンイレブン」の前を通ったら、新しいサービス提供ののぼりを見かけた。
「お弁当の宅配サービス」だ。
サイトを見てみると、管理栄養士さんが監修をした「お総菜セット」というモノもある。
単なるネットスーパーの延長としての「お弁当の宅配サービス」では無い様だ。
そう考えると、「セブンイレブン」は今までのようなコンビニではない、新しいコンビニを目指しているのか?と言う気がしてきた。
管理栄養士さんが監修した「お総菜セット」などのサービスを必要としているのは、糖尿病や高血圧症などの成人病があり、ある程度食事の管理を必要としている人を客層と考えているのだろう。
もちろん、ダイエット+お料理が苦手という女性も客層として考えているとは思うのだが、むしろ成人病などの既往症のある人向けだとしたら、これまでとは違う客層を開拓したいのでは?と、感じている。

「コンビニ=便利さ」と言うだけでは、なかなか難しい時代になってきた。
だからこそ、差別化と独自性を打ち出し・アピールをする必要があるのだろうな~、と「セブンイレブン」の店舗を見て思うのだった。