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ⅰPhone7は、日本向け?

2016-09-08 20:14:30 | ビジネス

ⅰPhone7の発表が、今日あった。
「防水機能」などが加わり、今までよりも使い勝手がよくなったのでは?という、方も多いようだ。
その「使い勝手の良さ」という点では、「Apple Pay」という機能が加わった、ということを上げる方も多いと聞く。
Apple:Apple Pay

既にご存じの方も多くいらっしゃると思うのだが、この「Apple Pay」は、すでに日本のメーカーのスマホなどに搭載されているソニーの「FeliCa」だ。
確かに便利だと思うのだが、この「FeliCa」そのものが世界的に普及しているのか?と言うと、どうなのだろう。

このようなスマートフォンをかざすだけで、支払いができるというのは確かに便利なのだが、現実を見ると対応しているのは「Suica(JR東日本)」位で、他の鉄道系では使えない。
そもそも、「読み取り機」そのものがどれだけ普及をしているのか、やや疑問なところがある。
確かに、コンビニや大手カフェチェーンなど「読み取り機」があるところは増えてはきている。
だがそれは日本に限っての事。
欧米ではどうなのだろう?とか、「FeliCa」とは違う方式のモノがあるのか?あるとすればどれくらい普及しているのか?など、考える部分は多い。

だからだろう、日経新聞のWEBサイトでは米中ユーザーの反応が冷淡だという記事が、掲載されている。
日経新聞: 「8まで待とう」米中でⅰPhone7に冷淡な声
日本では、ⅰPhoneの人気は高くandroid搭載機種単体での販売台数を圧倒している。
そう考えると、ⅰPhone7は日本展開を中心に考えた機種なのでは?という気がしてくるのだ。
それだけAppleにとって、日本市場というのは重要な市場なのだろう。

もう一つ気になるのは、任天堂の「スーパーマリオ」のアプリが加わったという点だ。
「スーパーマリオ」そのものは、世界的に人気のあるテレビゲーム。
リオデジャネイロオリンピックの閉会式では、安倍総理がマリオに扮して登場し、世界的に話題になった。

「FeliCa」にしても「スーパーマリオ」にしても、日本発のゲームやIT技術が使われているのが、ⅰPhone7の特徴でもある、と言えそうなのだ。
そう考えると、ⅰPhone7はⅰPhone8につなぐためのプロトタイプ的な位置づけかもしれない。
そして日本という市場での動きを見ながら、ⅰPhone8に反映させていくのでは?という、気もしてくる。
もちろん、ソニーにとってⅰPhone7に「FeliCa」が搭載されたコトで、電子マネーシステムの世界標準化への一歩ととらえているはずだ。