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サークルKサンクスとファミリーマートが一緒になって、何が変わるのか?

2016-09-01 21:57:27 | ビジネス

今日から、コンビニのサークルKとファミリーマートが、一つになった。
と言っても、我が家の近所のサークルKの看板などは、変わってはいなかった。
コンビニ業界最大手は、ご存じの通りセブンイレブン。
サークルKとファミリーマートが一つになったコトで、二番手となったのだが、どんな変化が起きるのだろうか?

メディアの多くが「サークルKサンクスとファミリーマートが一緒になった」と報道しているが、本当のところは「ユニーとファミリーマートが一つになり、持ち株会社をつくった」というのが正しいようだ。
中部地区以外の方にとって「ユニー」というスーパーマーケットは、馴染みが無いと思う。
「ユニー」そのものが、「アピタ、ピアゴ」と言った名前でスーパーマーケットを中部地区を中心に、展開しているからだ。
そのユニーが展開しているコンビニが「サークルK」で、随分前にコンビニの「サンクス」と、一緒になったのが「サークルKサンクス」だった。
今でも「サークルKサンクス」の看板を見ると、「サークルK」が母体になっているコンビニは看板に「K」のマークがあり、「サンクス」が母体となっているコンビニには、「サンクス」のマークが看板に使われている。

見方を変えると、不振が続くスーパー事業をコンビニ事業が支えている、ような状況での共同持ち株会社の設立、ということになると思う。
このことは、コンビニ業界最大手となった「セブンイレブン」についてもいえるコトで、スーパーの「イトーヨーカ堂」よりも、コンビニの「セブンイレブン」のほうが、売り上げなどや全国規模で勝っているのが現状だ。
母体となるスーパー>コンビニという状況にあるのが、「イオン」位かもしれない。
「イオン」が展開しているコンビニというのは、「ミニストップ」だからだ。
ところが「イオン」ほど、「ミニストップ」は全国展開とはなっていないからだ。

「サークルKサンクス」と「ファミリーマート」が一つになると、どのような変化が起きるのだろうか?
まず考えられるのが、「サークルKサンクス」が得意(?)としてきた、オリジナルデザートがファミリーマートでも扱われる、ということが考えられる。
シェリエドルチェ」という名前で販売されている、「サークルKサンクス」のデザートは、コンビニデザートの中でも頭一つ抜き出た感があるほど美味しい、と評判が高い。
その商品の扱いが「ファミリーマート」でもされる、ということになれば「シェリエドルチェ」人気が、全国規模になる可能性もある。

メリットではないが、「サークルKサンクス」と「ファミリーマート」は、地域の高校・大学との共同企画商品の開発に力を入れてきた、という点でも充実が図られるかもしれないし、このような企画商品を全く違う地域で「企画販売」することもあるかもしれない。
全国展開をするメリット、という点ではこのようなコトも考えられる。

もちろん、プラス面だけではない。
運営オペレーションシステムや物流関係の問題などが、これから起きてくる可能性もある。
そう考えると「一つになっても、地域性重視」という独特の発想で、これまでのような「均一性」を壊すコトが、新しい「サークルKサンクス+ファミリーマート」には、重要かもしれない。