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「グランピング」で、地域活性化策はあるか?

2016-09-20 23:36:26 | マーケティング

先日、FMを聞いていたら聞きなれない言葉を聞いた。
「グランピング」という、言葉だった。
番組のテーマは、「秋こそ、キャンプシーズン」という内容だったので、キャンプに関する何かかな?とは思ったのだが、これまでイメージしてきたような(少なくとも、私のイメージのキャンプ)では無いようだ。

「秋こそキャンプシーズン」というのは、なんとなくわかる気がした。
「夏こそキャンプシーズン」と思われがちだが、夏のキャンプは①暑い②虫刺されが嫌③天候の心配、などがあるからだ。
それに比べ、秋は①、②の心配は随分と軽減される。③についても、10月になれば晴天の日も多くなり、場所によっては紅葉も楽しめる。
そう考えれば「秋こそキャンプシーズン」というのは、正解かもしれない。

とはいうものの、夏のキャンプとは違い夕方~夜にかけては、それなりの準備が必要となる。
そのような問題を解決(というべきか?)し、なおかつこれまでのようなキャンプの不自由さを無くした施設が「グランピング」だという。
RETRIP:海外で注目の贅沢キャンプを日本でも!話題の「グランピング」スポット6選
紹介されている施設を見るとお分かりになると思うのだが、テントを張って寝袋で過ごすキャンプではない。
テント内には、ベッドなども用意され「野外宿泊コテージ」のような雰囲気だ。
私の中では、「欧州の富裕層が、アフリカなどで過ごすキャンプ」というイメージだ。

そしてこのような「グランピング」の写真を見て思ったことが、自然豊かな地域こそこのような「グランピング」が向いているのでは?ということだった。
実際、実家のある米子に帰省する度に、大山の裾野で夜満天の夜空を見ながら過ごしたら、日ごろの憂さも忘れそうだな~と、感じることがある。
観光地としての「地域資源」が少ない地域であっても、「体験」という観光資源を見つけることができれば、このような「グランピング」という提案が、可能ではないか?という気がするのだ。

もう一つ「グランピング」の魅力を考えるなら、「キャンプ道具を必要としない」という点だろう。
施設側が、すでにベッド付きのテントを用意しているだけではなく、バーベキューなどの道具も用意しているのだ。
「グランピング」の基本的な考えは、「(豪華)野外宿泊コテージもしくは、野外ホテル」なのだ。
過疎地で問題となっている、空き家があればそこを「ケータリング施設」として、活用しながらキャンプ場に地元の食材を生かした食事をデリバリーする提案もあるかもしれない。

そのような視点で考えると、「グランピング」は地域の活性化策として使えるのでは?という、気がするのだ。