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既に選挙は終わった?!

2017-10-21 22:16:17 | アラカルト

明日は、衆議院選挙の投票日だ。
しかし、台風21号の接近ということもあり、期日前投票を既にしてしまった、という方も多いのでは?
ニュースでは、期日前投票に出かける人が多く、投票場所によっては60分待ちというところもあった、という。
もしかしたら、今回の選挙は今日までの期日前投票で、ほぼ終わってしまっているかもしれない。

さて、今回の選挙の話題の中心は、小池百合子さんの「希望の党」のはずだった。
しかし、小池さんが民進党から離党し、希望の党に合流したいという候補者の一部を排除してしまったことで、新たな話題ができてしまった。
それが、枝野さんが中心となって立ち上げた「立憲民主党」だ。
民進党を急いで離党し、希望の党に合流した候補者の中には、「しまった!もう少し待つべきだった」と、思っている人もいるのではないだろうか?

小池さんとしては、「立憲民主党」の立ち上げは、思いもよらないことだったという気がしている。
何故なら、「立憲民主党」が立ち上がった途端、結党の話題だけではなく、民進党支持者だけではなく、無党派層の「自民党を支援したくない人たち」までの受け皿となってしまったからだ。
「希望の党」を支持してもいいかな?と思っていた人の中には、「積極的に支持したい」という人ばかりではなかったはずだ。
「消去法で希望の党」という支持者にとっては、もしかしたら「立憲民主党」のほうが、自分の考えに合っている政党かもしれないし、そのような人たちは小池さんが思うよりも多いのではないだろうか?
マスコミは「合流したい民進党候補者を排除」したため、「希望の党」が失速した、と書き立てているように感じるのだが、「排除した」からではなく、新しい受け皿ができたから失速したのでは?と、考えている。

それを表すのが、Twitterのtweet数だろう。
自民党は下野した反省から、SNSを積極的に活用するようになっている、といわれている。
自民党SNSの支持者の一部が、「ネットウヨ」と呼ばれる人たちなのだろう。
自民党のTwitterのtweet数は、希望の党と比べると随分多く、政党の中では一番多かった。
その自民党のtweet数に、あっという間に迫ったのは、立憲民主党だった。
政党が立ち上がってわずかな時間で、これほどの反響があった政党は、これまでになかったように思う。
もちろん、SNSというツールの登場によるところが大きいのだが、逆に考えれば、テレビCMで政党をアピールするよりも、SNSでアピールしtweetをしてもらうことのほうが、支持を集めやすいかもしれない。
SNSで話題となり支持を集めたからといって、それが選挙の数字につながるわけではないのだが、少なくとも、立憲民主党の登場により、希望の党が一気に話題の中心から外れてしまった、というのは事実だろう。

東京都知事という立場で、政党の党首となった小池さんの態度に、疑問を持った人も少なからずいたと思う。
それが希望の党という政党への疑問となった可能性は、十分ある。

明日の投票日よりも、今日までの期日前投票のほうが、選挙結果に与える影響は大きいような気がしている。
できれば、公示以降の期日前投票の支持政党データを見てみたい、と思うのは私だけだろうか?