日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

GWは、マーケティングの基礎を勉強しよう

2022-04-25 19:46:57 | アラカルト

今週末からGWに入る、という方も少なくないのでは?
「コロナ禍」だからと言って、GWはカレンダー通りにやってくる。
そして、今年のGWが「最後のGWになるのでは?」と、懸念されている方もいらっしゃるようだ。
「最後のGW」というのは、年度明けから続く円安基調と物価高、政府からの積極的な経済政策もはっきりと見えない状況にあるため、「行楽などを楽しむ余裕のあるGWは、今年が最後なのでは?」ということのようだ。
確かに、家族そろっての行楽に出かけることは、とても楽しい。
なんといっても今年のGWは、有給休暇などを上手に利用すれば10連休という、ちょっとしたバカンスが楽しめる日程だからだ。

とはいっても「コロナ禍」以前のような、海外旅行に出かけるという人達は案外少ないかもしれない。
円安や「コロナ禍」ということもあるが、欧州などはロシアのウクライナ侵攻などの影響もあり、気分的に出かけたい先ではないのでは?
であれば、GWこそ勉強の時間にあててみるのはどうだろう?
特に、先日来から問題となっている「吉野家生娘を薬物中毒に戦略」などというマーケティングを、社会人向けビジネス講座で話してしまうような専門家がいた、という事実は衝撃的であり、その潜在的問題の一つには「成功事例の実務重視」という、日本全体のビジネス文化のような問題が潜んでいるのでは?という指摘がされている。

この問題については、拙ブログでも指摘してきていることなので、「わが意を得たり」という部分でもあるのだが、とすれば、「マーケティングの基礎」を学び直す必要がある、と思うのだ。
幸い、マーケティングの基礎となる書籍は、書店に行くと簡単に見つけるコトができる。
例えば、ドラッカーやコトラーなどの書籍だ。
ドラッカーの本を読んでいるとわかるコトだが、「こうすれば、成功する」的な内容ではない。
それはコトラーについても同じだ。
だからこそ、普遍的に読むことができるし、読みながら「自分の仕事との関連」を想定しながら、読み進めるコトができる。

そしてもう一人、日本のマーケティングの第一人者といわれてきた、故村田昭治慶応大学商学部名誉教授の著書を、勧めたい。
ドラッカーやコトラーと違い、日本の情緒性を感じさせる部分も数多くあり、企業のトップとのエピソードなどが数多く書かれている、という点でもわかりやすいのでは?と、思っている。
ただ残念なのコトに、村田先生の著書を大型書店で見つけるコトもなかなか難しい状況になっている。
その意味では、日本は「話題の書籍」は買い求めやすいが、新刊が出ない(あるいは亡くなられた)方の著書は、隅に追いやられてしまうのだな~ということを実感している。

ということで、私のGWに読みたいマーケティングの本をあげておきたい。
ハーバードビジネスレビュー「マーケティングの教科書」
ドラッカー「マネジメント」(NHK出版の「100分で名著」版が読みやすい)
コトラー「マーケティング講義」
村田昭治「マーケティングゼミナール」

発刊されたのは随分前ではあるが、このような「基礎」となるべき知が無くては、「実践重視」といっても、その実践の軸がぶれてしまう。
だからこそ、軸をぶれさせない為にも「基礎となる知」が必要なのだと、長いマーケター経験から提案したい。



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