今朝、FM番組を聞いてたら、面白い話があった。
「コロナ禍」で、グミの売り上げが伸びている反面、チューイングガムの売り上げが下がっている、という話だ。
しばらく前、「チューイングガムの売り上げが、下がっている」という、資料があった。
Yahoo!ニュース:ガムは20年で55%減…今世紀のお菓子の販売動向をさぐる(2022年公開版)
データ分析をされている方は、Yahoo!ニュースなどでもおなじみの方なので、改めて説明をする必要はないと思う。
様々な社会データを分析して、独自の視点でレポートをされている方だ。
このデータを見ると、チューイングガムそのものの売り上げは、随分前から下がり続けている。
おそらく「板ガム」と呼ばれる、昔ながらのタイプのチューイングガムの売り上げが下がっているのでは?と、想像している。
というのも、スーパーやコンビニなどのお菓子売り場を歩いてみると、いわゆる「板ガム」と呼ばれるタイプのチューイングガムを、ほとんど見かけないからだ。
現在多くみられるタイプのチューイングガムは、「粒ガム」と呼ばれるタイプの小さくコーティングがされているタイプだ。
とはいえ、チューイングガムの市場がどんどん縮小しているのに対して、ここ数年伸びてきているのが、グミだ。
半透明で味のバラエティーに富んでいる。
何より、一度封を切ってもジッパーが付いているので、食べかけを持ち歩くコトもできる。
携行性がチューイングガムより高い、という点も魅力の一つだと言える。
ただそれらの理由でチューイングガムの売り上げが落ちている、という訳ではないという。
一つは意外なモノの登場により、チューイングガムを噛む人が減っている、という。
それは「スマホ」だ。
「チューイングガムを噛む」理由として、「手持ちぶさた」があった。
「喫茶店に入ってお茶をするほどの時間はないが、ちょっと時間がある」という時、チューイングガムを噛んで気分を変えたりしていた時間が、スマホを見る時間に代わった、というのだ。
「チューイングガムを噛んでスマホを見る」ということは、十分できると思うのだがスマホに夢中になるとガムを噛み忘れる、ということもあるのかもしれないし、何よりガムは噛み終わった後、包み紙でくるんで捨てなければならない、という手間がある。
この手間が、チューイングガム離れの要因なのでは?という。
それに対して、売り上げを伸ばしているのがガムと似て非なるグミだ。
ご存じの通り、グミはガムのように噛み終わったら捨てる必要がない。
上述したようにジッパー付きなので、携行性もある。
意外だが、小腹が空いた時に食べる、という若者もいるようだ。
確かに、ガムを噛んでもお腹は膨れないが、小腹が空いた時グミをいくつも食べれば「食べた感」が、出てくるだろう。
何よりチューイングガムが「コロナ禍」で売り上げを大きく落としたのは、「噛んだら捨てる」という行為がマスクをしていると、やり辛いからだと、言われている。
それに比べ、噛むことで口の中で無くなっていくグミは、マスクを外したり・付けたりする必要はない。
「コロナ禍とチューイングガムの売り上げ減少」という、一見関係なさそうなことであっても、多角的に見る事で以外なことを見つけることができる、という一例なのかもしれない。