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日仏共同訓練&日独西共同訓練,航空自衛隊は欧州各国戦闘機部隊との日本での訓練を実施

2024-07-03 07:05:53 | 防衛・安全保障
■千歳基地と百里基地
 オーストラリア空軍とイタリア空軍が相次ぎ小松基地に飛来してからまもなく一年ですが欧州各国との訓練は次の段階へ。

 航空自衛隊は欧州各国戦闘機部隊との日本での訓練を実施します。これはドイツ、フランス、スペインの空軍機がインド太平洋地域へ展開することを受けての欧州各国との防衛協力強化の一環として行われます。特に今回の防衛協力は、史上初めてスペイン空軍が日本へ戦闘機を展開させるという点で、欧州との防衛協力強化の象徴的一歩です。

 ラファール戦闘機とユーロファイター戦闘機が日本へ展開する事となり、ラファール戦闘機は昨年以来、ユーロファイター戦闘機は一昨年のドイツ空軍機訪日以来となります。このほか、現在日本へ親善訪問を行うべくイタリア海軍の空母カブールが日本に向け航行中であり、昨年のF-35A戦闘機来日に続いて今夏にはF-35Bが来日するわけです。■

 ドイツ空軍とスペイン空軍の訪日について。両国空軍は北海道の航空自衛隊千歳基地へ展開予定であり、両国航空機は7月18日から21日にかけ予定されています。千歳基地に展開するのはユーロファイター戦闘機12機、エアバスA-400M輸送機5機、A-330MRTT空中給油輸送機4機、A-321輸送機1機、一部は26日まで共同訓練を行います。

 ユーロファイター戦闘機12機のうちドイツ空軍機は8機とスペイン空軍機は4機、エアバスA-400M輸送機5機のうちドイツ空軍機は3機とスペイン空軍機は2機、A-330MRTT空中給油輸送機4機は全てドイツ空軍のきたいとなっています。人員はドイツ空軍180名とスペイン空軍150名の330名、航空自衛隊と日独西共同訓練を実施予定です。■

 フランス空軍戦闘機部隊の訪日は7月19日から20日まで、茨城県の航空自衛隊百里基地へ展開予定です。この際、日仏共同訓練を実施予定となっていまして、訓練空域として百里基地と基地周辺空域が設定されているとのこと。なお、昨年の日仏共同訓練は宮崎県の航空自衛隊新田原基地において実施されていました。

 ラファール戦闘機4機、エアバスA-330MRTT空中給油輸送機3機、エアバスA-400M輸送機3機と人員260名が参加します。時期的には千歳基地に独西戦闘機部隊が展開している時期と重なり、エアバスA-400M輸送機だけで8機、ラファールとユーロファイターなど戦闘機16機と、実に戦闘飛行隊に匹敵する規模が展開することとなります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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