■防衛情報-ウクライナ戦争
空軍と戦闘爆撃機の意義は精密爆撃に移行しており象徴的な攻撃だけならば自爆用無人機で事足りるということでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/42/d1aa5145c1cf91d4a85b30510ad457fa.jpg)
ウクライナ軍はロシアに対し5波にわたる最大規模の自爆用無人機攻撃を加えた、イギリス国防省ウクライナ戦況報告8月31日付発表において概況が示されました。攻撃が行われたのは8月29日夜から8月30日にかけてであり、モスクワ、ブリャンスク、リャザン、プスコフなどが攻撃目標となりました。中でもプスコフへの攻撃は特筆すべきです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/df/0530d210d1808eada7ee300e0fb15384.jpg)
プスコフはエストニア国境付近でありロシアウクライナ国境からは650㎞を隔てています、自爆用無人機は大半が目標まで到達しており、ロシア国防省は撃墜したとして反論していますが、プスコフではIl-76戦域間輸送機などが炎上する概況がSNS投稿などにより広がっており、ロシアの防空システムは実際問題として都市防空に機能していません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/25/c7b66d5984b2ae08338eb762df98d0cd.jpg)
ロシア軍基地への無人機攻撃は既に散発的に発生しており、ロシア航空宇宙軍は航空機をウクライナとの国境から離れた地域へ分散させることで対応していましたが、エストニア国境付近まで攻撃される状況では分散してはウクライナが戦闘行動半径外になりかねず、ロシア軍は無人機対策用防空システムを前線から基地防空へ移す必要に迫られている。
■ロシア軍主陣地防衛線
非常に大きな分水嶺を超えつつあるのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/eb/9662d5fcbebaa762e918e2364ac8aaf4.jpg)
ウクライナ軍は南部戦線ノヴォダニリフカ-ノヴォポクロピフカ付近でロシア軍主陣地防衛線を突破した可能性が高い、ロシアの前線報道ではウロジャイネ南西5kmにあるヴォロダイン地区でロシア軍が複数の防御陣地を放棄して撤退を開始したという情報があり、またウクライナ軍参謀本部もオリヒフの南方と南西で攻撃に成功したと発表しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/c8/53a1874f5c5bf85f3de086cae70a1e81.jpg)
ノヴォダニリフカ-ノヴォポクロピフカ付近は濃密な地雷原により守られ6月末から地雷原突破へ激戦が繰り広げられていた地域であり、この地雷原は前哨陣地であるとされていました、しかし8月21日頃からこの前哨陣地を突破したとの報道や分析が流れ始め、ウクライナ軍がロシア軍主陣地へ到達し接敵するのは時間の問題ともされていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/f0/01e7e40eb75304225ed7f29f26032e1b.jpg)
主陣地が突破された可能性について、裏付けるのは既にISWアメリカ戦争研究所の分析として、半年以上防衛線に張り付けられ後退できない部隊が疲弊していることと、ロシア軍が砲兵戦闘でウクライナ軍に対し劣勢となり火砲多数を毎日撃破されていること、戦闘加入した第76親衛空挺師団が分散配置され各個撃破される点などが要因となっています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
空軍と戦闘爆撃機の意義は精密爆撃に移行しており象徴的な攻撃だけならば自爆用無人機で事足りるということでしょうか。
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ウクライナ軍はロシアに対し5波にわたる最大規模の自爆用無人機攻撃を加えた、イギリス国防省ウクライナ戦況報告8月31日付発表において概況が示されました。攻撃が行われたのは8月29日夜から8月30日にかけてであり、モスクワ、ブリャンスク、リャザン、プスコフなどが攻撃目標となりました。中でもプスコフへの攻撃は特筆すべきです。
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プスコフはエストニア国境付近でありロシアウクライナ国境からは650㎞を隔てています、自爆用無人機は大半が目標まで到達しており、ロシア国防省は撃墜したとして反論していますが、プスコフではIl-76戦域間輸送機などが炎上する概況がSNS投稿などにより広がっており、ロシアの防空システムは実際問題として都市防空に機能していません。
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ロシア軍基地への無人機攻撃は既に散発的に発生しており、ロシア航空宇宙軍は航空機をウクライナとの国境から離れた地域へ分散させることで対応していましたが、エストニア国境付近まで攻撃される状況では分散してはウクライナが戦闘行動半径外になりかねず、ロシア軍は無人機対策用防空システムを前線から基地防空へ移す必要に迫られている。
■ロシア軍主陣地防衛線
非常に大きな分水嶺を超えつつあるのか。
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ウクライナ軍は南部戦線ノヴォダニリフカ-ノヴォポクロピフカ付近でロシア軍主陣地防衛線を突破した可能性が高い、ロシアの前線報道ではウロジャイネ南西5kmにあるヴォロダイン地区でロシア軍が複数の防御陣地を放棄して撤退を開始したという情報があり、またウクライナ軍参謀本部もオリヒフの南方と南西で攻撃に成功したと発表しています。
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ノヴォダニリフカ-ノヴォポクロピフカ付近は濃密な地雷原により守られ6月末から地雷原突破へ激戦が繰り広げられていた地域であり、この地雷原は前哨陣地であるとされていました、しかし8月21日頃からこの前哨陣地を突破したとの報道や分析が流れ始め、ウクライナ軍がロシア軍主陣地へ到達し接敵するのは時間の問題ともされていました。
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主陣地が突破された可能性について、裏付けるのは既にISWアメリカ戦争研究所の分析として、半年以上防衛線に張り付けられ後退できない部隊が疲弊していることと、ロシア軍が砲兵戦闘でウクライナ軍に対し劣勢となり火砲多数を毎日撃破されていること、戦闘加入した第76親衛空挺師団が分散配置され各個撃破される点などが要因となっています。
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