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なんとか辿り着いた。道案内が殆ど無い。こんなことでいいのかと二人で憤慨したものだ。本当にやっとの思いで辿り着いたと言うのが本音である。
しかし、この朴訥とした顔の石人が出迎えてくれたのには少し気が休まったのである。そしてすぐさま気が焦って登り始めたのである。
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石人山古墳 五世紀前半、八女丘陵の一部を利用して築かれた前方後円墳、 全長107m、後円部高12m 直径53m、幅1.5mの周濠 全長353m
この写真を見ていただくと判るが本当に略図なのである。あまりにも不親切でいい加減だ。目の前にあるのだからどうでもいいのかと思う。
南北の線を殆ど直角に横切って後円が東を向く。我々はいま丁度括れの部分にいる、ここから後円部に向う。少し雨が落ちてきたが、気にもしないでずんずん行く。
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父が亡くなってはや二年二ヶ月になる。父は花を愛でると言うことは無かった。朝顔を除けばだが。それでも種を蒔いてしまえばそれで終わり。あとは朝顔の蔓のために細い竹で井桁を組んでやるのである。双葉が出たと同時にやるものだから気が早い。咲くと私に「見てみろ、見てみろ」と急かすのであった。今時分になると恒例の行事のようであった。
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玄関先に壷を置き水を張っていた。「ボウフラが湧くだろうが」と私は言っていた矢先に母が知り合いから睡蓮を分けて貰っていた。小さな蕾が顔を出すと父がじっと見ていたそうだ。花が開くと「綺麗やのー」と感心していたそうだ。
母から睡蓮が咲いたと連絡をもらったので写真を撮りに行きそれを絵にすることにした。