NHKで、もめている。どっちが正しいのか、外野席の私にはさっぱりわからないが、レベルの低そうな話であることはわかる。せっかく、改善してきたと思っていたのに。いい番組も増えてきたし。
そのひとつが、マイケル・サンデルさんのハーバードでの講義の番組だ。
そのおかげか、本もバカ売れ。私の買ったのは、2010年9月発行のものだったが、何と89刷。初版は、2010年5月だから、出版社もウハウハだろう。
んで、この本。斜め読みばかりしている私には、ちょと難しい。国語的には、難しくないので、じっくり読めばもうちょっと理解が進むかもしれないが、全部は、理解できないだろう。
正義というと、簡単に定義されそうだが、これでもかこれでもかという難題が提示される。実話も多い。正義という概念が、いかに奥深く、哲学的な洞察も含めた考察が必要なことが思い知らされる。
普通の状況で、ここまで考える必要はないと思うのだが、政治家の方などは、是非こういった思索をして欲しいと思うのだ。
例えば、便乗値上げ。Yes or No? 戦争で負傷した退役軍人には、パープルハート勲章が与えられるが、PTSDの人には?公的資金の注入を受けたインベストメントバンクの役員へのボーナス支払は?禁煙者が増えると社会保障費が増える(長生きするから)?兵役を金で済ませることの是非?代理母の是非(最近有名政治家が出産したが)?アファーマティブアクションの是非(マイノリティに合格しやすくする等)?クリントンは、例のスキャンダルで嘘をついたのか?奴隷制の是非?足に障害があるプロゴルファーにカート使用を認めるか?
これはほんの一例だが、議論は、アリストテレスの時代から続いており、まだまだ続いている。まさに永遠の課題のようだ。でも、現実の世界は、日々動いている。例えば、税の公平とは何か?などという議論も、重要な議論のひとつだが、思いつきで、右に行ったり、左に行ったりという風に見える。これでいいのか?
マイケル・サンデルさんの現時点での結論らしきところは、以下。
この探求の旅を通じて、われわれは、正義に対する三つの考え方を探ってきた。
第一の考え方では、正義は功利性や福利を最大限にすることー最大多数の最大幸福ーを意味する。
第二の考え方では、正義は選択の自由の尊重を意味するー自由市場で人びとが行う現実の選択(リバタリアンの見解)であれ、平等な原初状態において人びとが行うはずの仮説的選択(リベラルな平等主義者の見解)であれ。
第三の考え方では、正義に美徳を涵養することと共通善について判断することが含まれる。
もうおわかりだと思うが、私が支持する見解は、第三の考え方に属している。
ここで、おわかりだった人は、相当真剣に読んだ方と思う。
ベストセラーには、なっているが、思考の遊び(失礼!)を楽しみたい人向き?
そのひとつが、マイケル・サンデルさんのハーバードでの講義の番組だ。
そのおかげか、本もバカ売れ。私の買ったのは、2010年9月発行のものだったが、何と89刷。初版は、2010年5月だから、出版社もウハウハだろう。
んで、この本。斜め読みばかりしている私には、ちょと難しい。国語的には、難しくないので、じっくり読めばもうちょっと理解が進むかもしれないが、全部は、理解できないだろう。
正義というと、簡単に定義されそうだが、これでもかこれでもかという難題が提示される。実話も多い。正義という概念が、いかに奥深く、哲学的な洞察も含めた考察が必要なことが思い知らされる。
普通の状況で、ここまで考える必要はないと思うのだが、政治家の方などは、是非こういった思索をして欲しいと思うのだ。
例えば、便乗値上げ。Yes or No? 戦争で負傷した退役軍人には、パープルハート勲章が与えられるが、PTSDの人には?公的資金の注入を受けたインベストメントバンクの役員へのボーナス支払は?禁煙者が増えると社会保障費が増える(長生きするから)?兵役を金で済ませることの是非?代理母の是非(最近有名政治家が出産したが)?アファーマティブアクションの是非(マイノリティに合格しやすくする等)?クリントンは、例のスキャンダルで嘘をついたのか?奴隷制の是非?足に障害があるプロゴルファーにカート使用を認めるか?
これはほんの一例だが、議論は、アリストテレスの時代から続いており、まだまだ続いている。まさに永遠の課題のようだ。でも、現実の世界は、日々動いている。例えば、税の公平とは何か?などという議論も、重要な議論のひとつだが、思いつきで、右に行ったり、左に行ったりという風に見える。これでいいのか?
マイケル・サンデルさんの現時点での結論らしきところは、以下。
この探求の旅を通じて、われわれは、正義に対する三つの考え方を探ってきた。
第一の考え方では、正義は功利性や福利を最大限にすることー最大多数の最大幸福ーを意味する。
第二の考え方では、正義は選択の自由の尊重を意味するー自由市場で人びとが行う現実の選択(リバタリアンの見解)であれ、平等な原初状態において人びとが行うはずの仮説的選択(リベラルな平等主義者の見解)であれ。
第三の考え方では、正義に美徳を涵養することと共通善について判断することが含まれる。
もうおわかりだと思うが、私が支持する見解は、第三の考え方に属している。
ここで、おわかりだった人は、相当真剣に読んだ方と思う。
ベストセラーには、なっているが、思考の遊び(失礼!)を楽しみたい人向き?