かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

日本の復元力

2011年01月27日 | Topics

pay今日は、中谷巌さんの話を聞く機会があった。
当然経済の話を聞きにいったのだが、何と、ほとんど歴史の話。
結構得意分野だったので、新味は少なかったが、日本の目指すべき道を再認識したような気がした。

今の日本には悲観論が渦巻いている。巨大な財政赤字、デフレ、政治の混迷等々。
ただ、日本のユニークさを忘れてはいないか?
日本は、当初からG7のメンバーだったが、非西欧、非キリスト教ということで、特異な存在だった。
日本の特異さは、明治維新のころからのことだ。当時、世界は、ほとんど植民地化され、残されたのは、日本のみ。ところが、日本は、明治維新を成功させ、欧米をはねのけたのみならず、逆に、日露戦争にまで勝利し、またたく間に列強の仲間入りをしてしまった。

第二次世界大戦で、負けた後も、23年間で、GDP世界二位の大国に復活した。これは、もちろん、東西冷戦、朝鮮戦争により、日本を無力化しようとする占領政策が、日本を防波堤にしようという占領再策に転換したことが、大きいのだが。
ただ、その時の占領軍の無力化政策が、自虐史観として、日本人の文化として根付き、今の悲観論につながっているのではないかと中谷氏は説く。

日本と西欧の違いは何か?
異民族に征服された歴史がないことだ。
そこから、日本の、長期的な人間関係を大事にするとか、持続性のある安定社会の中で、互いに信用するという文化が根付いた。
それをベースにして、日本を立て直すべきとの結論。

納得感があるよなないような。
結局、物造りの文化を大事にしようとか、高付加価値のサービスで対抗しようという考えに通じるものだと思うが、圧倒的な安価な物量に対抗できるものなのか?
ボリュームゾーン理論の向こうを張る意見。そう単純ではないよね。

その後は、日本株を買いましょうというパネルディスカッション。
株を買う時の判断基準は?
1、成長市場の中の競争力
2、持続可能な高収益体力
3、しっかりした経営
4、価格

そりゃそうだけど...

過去20年間は、失われた20年と言われるが、40%以上上げた局面が4回もあったという。そして、これから5回目の上げ局面ではないかと。

グラフ見りゃそうだけど...

配当利回りが、国債利回りを、大きく上回る状況が続いている。株の場合、キャピタルゲインも狙えるのに。過去、この状況は、株価上昇により解消されている。

それでも、株価が上がらないのは、キャピタルロスで、みんな痛い目にあってるからなんだよなぁ。

これから40年で、世界の人口は、3割増加する。今のシステムでは、地球はもたない。その中で、高いエコ技術を持った日本企業は買いだ。

でも、国ぐるみで、やっているところには、勝ててないよね。

小型株ののPBRは、1割れが、6割以上。論理的ではない!

論理的ではないんだけど、この環境だと、業績伸びそうな気はしないんだよなぁ。

ということで、面白かったけど、悲観論から抜け出すには至らなかったかな?
政治の混迷の影響も大きい。

コメント
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