石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

大阪弁の古事記

2023-08-18 17:20:46 | マイ本棚

猛暑が続いたあと、今度は台風7号!!

地球が怒っているのかと思ってしまうほど

気候がおかしい。

皆様 お盆は如何お過ごしでしたか?

お墓参りに 檀家寺の施餓鬼法要、子供達と家で食事、

アマゾンプライムで映画を観て

いつものように お盆が過ぎていった。

お盆の間に読んだ本

町田康 「口約 古事記」。

初めから最後まで とりあえず一通り古事記を読んだのは

これで初めて。

登場人物の神様がすごく多くて

みんな 長い長い名前を持っていて、とにかく複雑なのだ。

でも、町田古事記は、大阪弁が炸裂、

「そんなこと、神様が言うか~!!」とツッコミを

入れたくなるような 面白さ。

ノリが軽くて、テンポもよくて

大阪弁のアクション映画を観ているよう。

普通に読んだら難しいんだろうけど

こんな風に訳せるなんて すごい。

ちなみに この本も図書館に予約を入れていた。

ずっと前に書評でみて面白そうだから予約入れて

そのまま、とっくに忘れていた本。

京都府立図書館から 送られて届いた本だった。

ありがたい。

 

 

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ある行旅死亡人の物語

2023-07-23 17:16:24 | マイ本棚

2冊本を読んだ。

「ある行旅死亡人の物語」

共同通信大阪社会部の記者二人が書いた

ノンフィクション。

行旅死亡人とは 病気や生き倒れ・自殺等で亡くなり

身元が判明せず、引取り人不明の死者のこと。

行旅死亡人取り扱い法という法律もあって

死亡場所の管轄自治体が火葬し、

死亡人の身体的特徴や発見時の状況・所持品などを官報に公告し

引取り手を待つ。

記者が追いかけた死亡人は、75歳くらいの女性で

ひとり、小さなアパートで亡くなっていた。

よくある話だと思いきや、

所持金3 3,482万円、右手の指がすべて無い。

この女性を追いかけていき、尼崎から広島へ。

ミステリーのようなこの本は

新聞広告でも大々的に宣伝していたし

本の帯の部分にも たくさんの方からコメントが

寄せられている。

一気に読めることは読めるが、

結局、うやむやな、よくわからない最後だし

ガクッと拍子抜けするような読後感だった。

いっそのこと ノンフィクションでなく

色をつけてミステリー小説にしたら良かったのに。。

 

もう1冊

これは 考えさせられる本だった。

最近、「億り人」や「FIRE」「不労所得」など

タイトルだけ見てると 万人がみーんな簡単に

「億」単位のお金を稼げるかのような本が溢れてる。

そんなわけないよなーと思う。

そんななか、この本は持ってるお金を減らそうというのだ。

死亡した時点で所有しているお金の額が

人生で一番多いそうだ。

この作者のモットーは「90歳までに持ってるお金を使い切る」!

最近アメリカでベストセラーになった「DIE WITH ZERO」では

アリとキリギリスの寓話を挙げ

(誰でも知ってる寓話だよね)

働き者のアリさんが勤勉で美しいとされた教訓に疑問を呈します。

アリさんは いったい いつ遊ぶの?

「DIE WITH ZERO」・・・直訳「ゼロで死ぬ」

死ぬときまでにお金はすべて使い切ってしまおう ということだ。

 

なるほどねー、昔から

「棺桶までには持って行けない」ってよく言うもんね。

作者は、健康で若いうちにお金を使おう、

特に「モノ」でなく「体験」に使おうと言ってます。

「本」「人との交流・情報」「旅」に使おうと。

わかるんだけど 自分がいつまで生きるかわからず

どんな健康状態の老後を迎えるのか想像できず・・の

状態では なかなか思い切ってパーッと使うのは

躊躇するかな。。。

でも、年配の諸先輩の話を聞いたり見たりしてると

ほんと、健康なうちにたくさん遊びたいなと思う。

 

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音楽と生命

2023-07-10 17:26:26 | マイ本棚

暑い毎日。九州地方は大雨で危険なことになっている。

梅雨が明ければ 本格的な夏到来、

今年の夏は ものすごく暑いそうだ。

 

2冊 本を読み終えた。

2冊とも、図書館で借りた本。

最近、雑誌や新聞の書評欄や広告欄で

いいな、読みたいな、という本があれば

図書館で予約しておく。

早く読みたい、手に入れたい、と思う本は

購入するのだけど

結局 積読コーナーに積まれてしまう本も。。

図書館で予約しておくと

いろんな地域の図書館から手配してくださって

長い時間がかかって手元に届く。

「え!?こんなの予約してたっけ?」と忘れているような本も。

借りられる期間は2週間なので

次の方が待っている、と思うと 頑張って読むし

家に「モノ」として残らないのがいい。

フランスの短編の名手が書いたこの本

府立図書館からの本だった。

この春に亡くなられた坂本龍一さんと

生命学者、福岡伸一さんとの対談集。

二人の天才が話す内容は難し過ぎて

理解するのが大変だったけど、

人の命についてのことは とても感じるところがあったので

またそのことは後で 書きたいと思う。

 

 

 

 

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マスク

2023-06-21 10:55:49 | マイ本棚

菊池寛 著「マスク」読み終わった。

100年前に スペイン風邪が大流行したころの短編、

今の状況に似ていると話題になり

最近 新装して出版されたみたい。

カミュ「ペスト」を読むことはなかったけど

マスクをめぐる人々の心の機微を

端的に描いた、こちらの短編のほうが面白い。と思う。

菊池寛って 芥川賞や直木賞を創設した作家だよね

「マスク」以外の短編も なかなか面白かった。

小説のなかで 「55才の老人」とか「50代の老婆」とか

何度か出てきて ガックリくるけど。

今と昔の老人は 見た目も中身も ずいぶん違うんだろう。

 

さて、この間の日曜日の夕暮れどき、届けるものがあって

70代の先輩のご自宅を訪問した。

玄関先だけで お話したんだけど

夕食の支度の途中かしら、綺麗な華やかなエプロンをつけて

出てこられ、ちらっと覗いた玄関先もスッキリ美しく

車で帰る私を 角を曲がって見えなくなるまで

ずっと外に出て 見送ってくださった。

5分も経たないくらいのできごとで

たったこれだけのことなのに

ものすごくエレガントな印象が残り

私も 真似してみよう!と影響を受けた。

この日、たまたま別のひとの

エレガントとは かけ離れた、ガサガサした

物言いと振る舞いに 閉口したので

尚更 そう思った。

 

 

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黄色い家

2023-06-09 17:31:11 | マイ本棚

水曜日に6月お香の会。

午前中 お点前の稽古をして

午後 組香で「蛍香」という香当てゲームをした。

コロナ禍が、ようやく落ち着き始めて

いろんな物事が動き出し、

私の周辺もすごく忙しくなってきた。

 

今回は 6人でお点前の稽古を先生にみていただいたが

みんな熱心で、お互いの点前を見るのもすごく勉強。

どんどんレベルアップしてきたのがわかる。

午後の「蛍香」では 和泉式部のことを学んだ。

恋多き魅力的な女性歌人で

魔性の女的なひと。

今、広末涼子さんも話題の渦中の人となっているけど

美しいだけでなくて、何か男性を惹きつけるような

言葉にできない魅力があるんでしょうね。

 

さて、川上未映子さんの最新刊「黄色い家」読了。

もー、すごい本だった。

川上未映子さんも 綺麗で素敵な女性だが

その外観から想像つかないほどの

エネルギーに溢れ、パワー全開の小説で

すごいなと唸ってしまった。

20年ほど前の時代が舞台で

大人になりかけの少女達が 不可思議な一人の女性(40歳くらい)と

一つ屋根の下で暮らす物語。

お金の魅力と怖さに満ち溢れた小説だった。

「夏物語」も読んでみたいな。

 

 

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街とその不確かな壁

2023-05-21 15:04:38 | マイ本棚

村上春樹さん6年ぶりの新作長編「街とその不確かな壁」読み終えた。

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」(1985年)と

なんとなく よく似た感じの長編小説、

夢を見ているような、不思議な小説。

読むのが快感というくらい、サクサクと読めて

自分の心の栄養になっているように

すんなりと吸収していく文体。

緻密に推敲されて、練りに練られているんだろうなと

想像できる。

身体を動かして汗を流すと 爽快感を覚えるように、

村上春樹作品を読むと 心と脳が軽いトレーニングを

したようにスッキリする。

春樹作品は やたら比喩が多くて、何を訴えたいのか

よくわからない、と言われるし

それ故、多くの解説本が出ているけど

私にとっては内容よりも、春樹小説の文章・文体を読むだけで

幸せな気持ちになる。

特に、料理や掃除など家事をしている描写が好き。

丁寧に生活したくなる。

 

さて、昨日今日と、裏千家淡交会両丹支部の研究会だった。

皆様のお点前を拝見し、大変豊かな学びができた。

今回の研究会は 舞鶴分会の担当で

久しぶりに 呈茶があったので

お茶を点てたり お運びをしたり お手伝いもあった。

教授者会で いろいろな先生方と交流があり

とても楽しく、また勉強になる。

きょうは 24節気 小満。

万物が次第に成長し、天地に満ち始める時期。

良い季節だ。

 

 

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成熟スイッチ

2023-02-11 15:57:04 | マイ本棚

大好きな林真理子さんのベストセラー「成熟スイッチ」読了。

林真理子さんは小説よりも、エッセイが大好きで

彼女の生き方・考え方・人との付き合い方

すべてが私にとって目指したいものであり

憧れである。

だから この人生論は 手元に置いておいて

何度も読みたいな、と思う。

明るくて元気で、ポジティブ。

読んでて ほんとにパワーをいただく。

文壇で 栄光を掴んだあと、

60代後半になってから日大理事長などという、

とんでもなく大変な世界に 身をおいて

初めての勤め人生活を送ってらっしゃるなんて!

これほど強い人になりたい。

人生を普通の人の2倍も3倍も楽しんでいらっしゃる。

林真理子さんは 私より14歳年上で

若い頃から ずっとこの方の後を

憧れをもって追いかけてきた。

「老い」にさしかかった真理子さんを

益々 追いかけて参考にしよう

 

 

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2億円と専業主婦

2023-01-27 18:03:05 | マイ本棚

昨日は西舞鶴地区・更生保護女性会の新年会。

3年ぶりの新年会となって30名近くの人が集まった。

少しずつコロナ禍が落ち着いてきたかな。

更生保護女性会は、私の母くらいの年代の方が

ほとんどで 大先輩ばかり。

幸の家さんにて 美味しいランチをいただきながら

歓談、自己紹介のとき、それぞれ近況報告をした。

病気をした人、母親を介護して見送った人、ボランティア活動をしている人、

孫が生まれた人、子供が結婚した人、

同じような喜びと悲しみを聞いて心が元気になった気分。

和やかにおしゃべりも弾み、やはり、このような場が必要だと感じた。

 

さて、1冊本を読んだ。

橘 玲著「2億円と専業主婦」

何故、こんなにも結婚しない女性・子供を産まない女性が多いのか。

この本を読むと よくわかる。

この社会状況を180度変換していくのは ほんとにほんとに難しい。

少子化を止めるのと 男女平等社会を唱えることは矛盾している。

ふたつをどちらも叶える社会は すぐには作れない。

岸田首相が「異次元の少子化対策」などと打ち出しているが

言葉遊びのように聞こえて仕方がない。

「出産一時金」やクーポン・金銭だけでは

この難しい問題は解決などしないだろう。

この本に書いてあるようなことを 政府の方々は知っているのだろうか?

有能な女性が 今までの仕事を諦めたり中断することなく

子育てをしていけるのは まだまだ遠い夢。。

 

最後に、橘玲さんのあとがきが とても印象的だったので 抜粋する。

以下、エピローグ抜粋

ある日の夕方、散歩していると、二人の女子大生が 前を歩いていました。

そのうちの一人が ついこの間20歳の誕生日だったようで

「人生が80年として、もう4分の1が終わっちゃった」と言いました。

わたしは大学生の頃 そんなことを考えたこともなかったので

「最近の若者は長期の計画を立ててるんだなあ」と感心したのですが

そのあとの会話に びっくりしました。

「私、やっぱり子供ほしいなあ」20歳になったばかりの女の子が言います。

「でも、子供を産んだら人生終わりだと思うんだよね」

「なんで?」もうひとりの女の子が訊きます。

「子供がいたら、いろいろやってあげたいじゃん?

 そうしたら、仕事するとか、自分の好きなこととかもうできないし。」

彼女のなかでは 子供のいる(専業主婦の)人生と、

自分のための自由な人生は二者択一なのです。

20歳の女の子に こんなことを言わせる社会は どこか間違っている、と

思ったのが、この本を世に問うことにした理由です。

 

 

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奇跡

2022-12-18 15:39:48 | マイ本棚

林真理子 著「奇跡」読了。

梨園の若奥様と 世界的芸術家との恋愛物語。

女性の方には家庭があり、ましてや歌舞伎の名家なので

夫との間の一人息子は 家の芸を継承するべき御曹司なのだ。

驚くことに、実話を元にしているそうだ。

読みやすくてスラスラ読めた。

 

さて。

昨年、銀行を退職して舞鶴に戻ってきていた長女が

中国へ旅立って行った。

旅行ではなく、就職。

中国に住み、中国で働く。

こんな時期に 何故中国へ!!??と皆さん大変驚かれる。

大丈夫!!??と 心配してくださる。

何故中国なのか 私にもわからないが

銀行に勤め始めたころから ずっと中国で働くことを夢見て

勉強を続けていた彼女。

遠回りして、やっと念願の中国での生活を始めるチャンスをつかんだ。

 

20代半ばになれば 自然に誰かと結婚するだろう・・・と

漠然と思っていた私に反して 結婚の縁は全くなし。

優良企業の銀行を辞めると言い出したときには

福利厚生の素晴らしさと給与の良さを懇々と説得し、

「辞めるのは勿体ない、どうかよく考えて」と

どれほど止めたかわからない。

最後に止めたとき、彼女は

「今の若さと時間を銀行につぎ込むほうが 勿体ない」と

ぽつんと言った。

これには 言葉が出なかった。

私も諦めた。

18歳で信州大学へ入学してから

卒業後は 銀行の寮に入り、この10年間、実家で暮らしたことのない長女。

大人になった娘と 再び一緒に生活を始めると

いろいろと葛藤もあった。

でも、たくさんのことを話し、いろんなところへ行き

濃密な一年間を過ごしたと思う。

親元って 子が羽を休めるところなんだなと思った。

じゅうぶん休んで 舞鶴を出発する彼女は

こちらの心配はよそに ニコニコ笑顔で

颯爽と行ってしまった。

結婚・出産だけが幸せではない、、と思いながら

何が幸せかわからないと思いながら

どうか 良い御縁がありますように。。と願ってやまない。

中国での生活で関わる人々が 良い人ばかりでありますように。

自分の能力が 充分に発揮できて人の役に立てますように。

母は祈るのみだ。

 

 

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あちらにいる鬼

2022-12-14 13:55:28 | マイ本棚

井上荒野 著「あちらにいる鬼」読了。

井上荒野さんの小説は文体が好きで 素敵な作家さんだなあと思っていた。

お父様も作家だったんだ、井上光晴さん。

そしてこの井上光晴さんは 瀬戸内寂聴さんと いわゆる不倫の恋をしていた。

奥さんもこのことを知っていて 不思議な三人の関係が続く。

それを 娘の荒野さんが 小説にするのだから すごい。

とても印象的な 良い小説だった。

あちらにいる鬼

映画化されたそうで 光晴を豊川悦司、その妻を広末涼子、

瀬戸内寂聴を寺島しのぶ(頭を剃られての出演!)という

とっても豪華で魅力的なキャスト。

観てみたいな~。

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