石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

藤原家の闘う子育て

2008-01-19 00:11:53 | Weblog
芥川賞が決まった

川上未映子さん「乳と卵」
ひと昔前は 女流作家というと 
器量より才能・・で通っていたが
最近の神様は ひとりの女性にいくつもの美点を与えるらしい

川上未映子

このひとの本は読んだことがないけど
その美貌と結びつかないような 小説のタイトルに
興味だけはもっていた

今度、読んでみよっと

本日 読んだ本は藤原美子「我が家の流儀」
サブタイトルが「藤原家の闘う子育て」



どこの藤原家と申しますと あの「国家の品格」でベストセラーとなった
数学者・藤原正彦氏の奥様と3人の男のお子様のご家族

1994年から1998年にわたり 
月刊誌に連載された子育てエッセイをまとめたものだ。

藤原正彦氏は 同じくベストセラー作家 藤原ていさんを
母にもち、日本文学を担っていた新田次郎さんを父にもつ
物書き一家に育たれた
やはり奥様も 御茶ノ水女子大を卒業された才媛

本のなかに数枚の写真が掲載されているが
この美子さん、名前のとおり、大変美しいひと

女優さんか梨園の奥様か・・といった美貌で
くすっと笑みがこぼれるような旦那さまとは
似つかわしくない・・

学者のご主人についていき、イギリスで子育て戦争をしたようすや
帰国してから 日本の「学校」に馴染むまでの苦労などなど
ちょうど10年ほど前のエッセイになるが
自分の子育てと重ね合わせて読むことができた

子供が1歳のときに 翻訳の勉強を始められ
子育ての一番大変な時期に 自分を磨き
将来の仕事(翻訳家)の基礎をつくられた点も
興味深く読んだ

なかでも「心うごかす」という章が 心に残る。

肉体をつかわずにいると 体がなまり、体を動かしたくなる。
それと同様に、心もあまり平坦であり続けると
その心を動かしたくなる

だから 人は映画を観にでかけたり
音楽を聴きに行ったり
旅行したり 芝居を観たりする。

激しく心揺さぶられることを求めて 人は行動するのでないか

・・と こんなことが書いてあり、大変感銘を受けた。

高校時代は感動したときは 至上の幸福であり
絶望したときはこの先生きていくことも難しいと思った
それが年をとると 要領がよくなり
保守的になり 経験を積む代わりに感動はうすくなる


心も角質化するのだ

年齢を重ねると 感動の質もレベルアップしたいものだ。
あたりまえのことにでも 感動する習慣をもちたいし
いろんなことに感謝できる自分でありたい

硬くなる顔の皮膚に 美容液塗るのと同じように
硬くなりそうな心にも
十分な栄養補給をして みずみずしい心をめざしたい
これこそ、真のアンチエイジングだなあ
コメント (2)
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