吉田玉男さんの お話を聴いたあと、
国立文楽劇場へ 錦秋文楽公演・夜の部を観に行った。
増補 忠臣蔵
艶姿女舞衣
勧進帳
文楽観るの、久しぶり。
三味線と浄瑠璃の音色は 日本人ならではの音楽で心を打つ。
そして 文楽の浄瑠璃のせりふは
大変 情愛に満ちた 美しい言葉ばかりで胸打たれる。
そして 人形。。。。三人の人形遣いの方々のチームワークが素晴らしい。
人形遣いの方は 言葉を発することはないので、
人形の動きだけで 繊細な心のうつろいを表現される。
この日の演目 「艶姿女舞衣」の お園の女らしい動きは 有名な名場面
何百年もわたり 人形遣いの人達が 研究・工夫をされた芸だそう。
そして、「勧進帳」では 吉田玉男さんが弁慶の人形を遣われた。
何度か歌舞伎の「勧進帳」は観たことがあるが、文楽では初めて。
今回の 文楽公演では 10数年ぶりに「花道」が使われた。
ふつう、文楽には 「花道」がないのだけど。
「勧進帳」で ラストシーン、弁慶が「飛びろっぽう」という独特の退場をする。
今回、花道で 弁慶の人形を「飛びろっぽう」で退場させるという趣向だ。
狭い花道を三人の人形遣いが 弁慶を操る芸の素晴らしさ、
観に来た甲斐があったと 心から感動した
なかなか見ることができない 弁慶人形の飛びろっぽう
良いものをみることができ 眼福をわけていただいた。