業界新聞に本が紹介され、
作者の薄井秀夫さんのインタビュー記事も
掲載されていたので
早速 買って読んでみた。
日本人の宗教心と仏事の歴史などが
わかりやすく詳しく書いてあり
とても面白かった。
仏教というのは
本来、哲学みたいな「教え」なんだけど
日本では、仏教の教えよりも、
「先祖供養」に発展していった。
自分の家の宗派が何宗か 知らない人も多く、
知っていても その宗派の御本尊までは
知らなかったり。
(ちなみに うちは曹洞宗で
御本尊は釈迦如来だ。
この業界でなければ おそらく
御本尊は知らなかったと思う。)
御仏壇やお墓で手を合わすのは、
御本尊に対してよりも、
亡くなったおじいちゃんおばあちゃん、
家のご先祖様。
そのような日本独特の仏教は、
三世代同居の家庭で、
親から子、子から孫と代々教えられて
続いていったものだった。
でも、核家族化や少子化で
昔からの「お墓や仏壇を守る」という
システムが機能していかないように。
時代が大きく変化していき
私達の業界も、この急速な変化に
何とかついていって
対応していかないとダメだ。
システムは機能しなくなっても、
亡くなった両親や祖父母が
すぐ近くにいて自分を見守って
くれている、という日本人の感性は
すぐには 失われないと思う。
・・・というか、
その繊細な信仰心はずっと
続いていってほしい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます