事例紹介コラムです。
昨日の理事会は予定時間を大幅に約1時間超えたそうです。「地上波でのテレビ放送を増やし・・・」という部分では、ここ最近では耳にする事になかった文言で、スカパーへのアクションが限界である事を想像させます。開幕してから数年後、スカパーと「独占」契約を結び、地上波がほとんどなく、ひたすらスカパーへの加入キャンペーンを行ってきた姿に、どうなのかなと思っていましたが、やはり限界が露呈したのかな。
今年最悪のニュースから一夜明け、いろいろと情報が流れています。平日でありながら、本郷へ行かれたサポーターの皆さん、お疲れ様でした。JFAハウス前には浦和や大宮、川崎のサポーター約20名が集合し、理事会が始まる頃に横断幕やメッセージボードを掲げて抗議を行っておられたようですね。理事会でもサポーターや選手、監督への説明不足を指摘する声が多かったそうで、中野専務理事は「時間がなかったこともあるが説明不足はおわびしたい。機会を通じて経緯について丁寧に説明したい」と話したが、具体的な時期や形式については言及しなかったとか。
今回の騒動で、なぜか中野専務理事が出てこなかったので不思議に思っていましたが、昨日登場されました。まずは毎日新聞から。その中野専務理事のコメントがありますが、「元に戻す」「1ステージ制に戻す」という言葉が出ていますね。
昨日は、7月に続いてJFAハウスの外にサポーターが集まり、「2ステージ制断固拒否」などの横断幕を広げていて、J1浦和の橋本社長は会議出席後に外で待ち受けた約30人のサポーターに囲まれ、CS導入について多くの指摘をされ、長時間にわたって「私もクラブも2ステージ制には反対してきた。だが、そうしないとスポンサーが離れたり、いろいろな事情がある」と説明していたとか。
「サポーターの方々の隅々にまでご理解いただく努力ができなかったことは申し訳ない。こうしたコアなサポーターの方々には感謝し、お詫びを申し上げたい。こうした熱心なサポーターの方々をもっと増やさないといけないという危機感がある。1ステージ制がいいというのは認識しており、(2ステージ制導入にあたって)ある一定の目標値を立てたい」と中野専務理事のコメント。
中野専務理事の話では、「集客数やクラブの収入構造、経営状況」などに応じて目標を設定し、目標を達成しても、結果が芳しくなくても1ステージ制に戻し、達成できなかったら謙虚に再検討すべきという考えを示されました。目標を達成するための目途として「1、2年ではなく、(イメージとして)最低5年ぐらいはかかるのではないかと思っている」とコメント。
中西本部長は、「大会の枠組み変更だけでは解決しないことが多い」と話したが、反対意見を振り切った分、顧客であるサポーターが「次の一手」を厳しい目で見ることを忘れてはならないと締めくくっています。
毎日新聞ニュース該当ページ:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130917-00000121-mai-socc
C大阪のクルピ監督も18日に、2ステージ制に対する否定的意見をコメントされたそうです。
「個人的にはそのシステムの仕組みは好きではない。今の1ステージ制だと、1年を通して1番安定感があるチームが優勝するが、レギュラーシーズン終了後、短期決戦のプレーオフで年間王者を決めるやり方だとブレが出る」
何でも母国ブラジルで過去に、上位8チームでプレーオフを行い、リーグ8位だったチームが優勝したことがあったとか。「確かによりエキサイティングにはなるが、あれはサッカーが発展していない国が取っていたシステムだ」と首をかしげたとか。
日刊スポーツWEB該当ページ:http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20130918-1191405.html
思い違いかもしれませんが、昨日の大東チェアマンの行動、今の時期になっての中野専務理事の発言、1時間延長になった理事会など、やはり執行部は一枚岩になっていない印象を持ちます。個人的には新潟出身でもある中野氏のスタンスが一番ファン・サポーターに近いのではと思ってみたり。
やはりこのシステムは、「我が国はサッカー界全体のレベルアップを放棄して、商業主義に走る後進国です」と、しゃべって回っているようなイメージです。結果論になりますが、2ステージ制に決まるくらいなら、スプリット制の方がまだ良かったのにと思っていました。反対反対と口にしているだけで対案はあるのかという論調になると思います。当ブログなりに前から思っていた私案をまとめてみました。あくまで個人的なアイディアなので。参考にして下さい。
①選手・チームの付加価値アップ
決してタレント化ではなく、「名物化」を図る事。最近、J1広島で「こやのん」というクラブ社長をゆるキャラにしてグッズを作る戦略が見られます。これは社長の話ですが、公共財の管理人であるクラブ(運営会社)にとって、商品は選手であり、チームだと思います。別に芸達者になれとか、TVにどんどん出ろという話でなく、もっと選手1人1人にスポットを当てたらというものです。例えば、選手後援会やチームの地区後援会の結成や活動を奨励するとか。
②Jリーグ戦略会議での140の改善策のオープン化
どんな改善策が出ているのかを情報開示し、委員だけでなく有識者やサポーター代表も交えて検討会議を実施する。実現性は高いのか、低いのかをみんなで一緒に考えていく。机上の論理だけではなく、現場であり消費者当事者であるファン・サポーターを加えれば、組織力はアップするものと思われる。
③コンサルティングの利用
ちょうどJ2山形の事例がありますが、なかなか実績が上がっていません。ただ、公益法人から株式会社化したばかりで、本当にこれからの話でしょう。広告代理店もいいですが、しっかり経営を支援してくれるコンサルを活用されてはいかがでしょうか。そうすれば、改革すべきは仕組みではなく、商品開発だった事がわかるのではないでしょうか。
④「ホームタウンミーティング」構想
ホームタウン(個別もしくは中四国などの地区)ごとにファン・サポーター等が集まり、地元のJリーグ試合を盛り上げるためにどうしたらいいかを話し合います。まさに地域を挙げて人気アップについて取り組んでいきます。
⑤「J日本代表チーム」(日本代表Bチームもしくは日本代表U-25)の常設化。
先の東アジア杯での活躍で、柿谷などC大阪選手がブレイクして、C大阪のアウェー試合が各地で券売り切れ状態になっていると聞きます。年に何回かは欧州組の入らない、Jリーグ主体の日本代表(題して「J日本代表」(ネーミングがおかしいかもしれませんが、気にしない)を編成して、試合をしてはどうか。
⑥東アジアリーグ出場構想
東アジアサッカー連盟で代表戦ではなく、ACLのようにクラブ選手権をやったらどうかという話です。ヨーロッパリーグのように、ACL出場に準じるカテゴリとして、Jリーグの4位から8位までを出場権を与えれば、中位も盛り上がると思いましたが、2ステージ制ではオジャンな話ですね。
以上です。一連の連日特集もひとまずこれで終わります。今後もいい情報がある日など、ピンポイントで情報開示していきます。さて、中東で戦っている黄色い日本代表はどうだったのでしょうか。
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係)⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130918
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130916
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130915
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130914
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130913
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130818
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130712
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130711
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130710
Jリーグ組織問題関連 (その他)⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130824
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130704
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130614
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130518
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130125
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121228
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121217
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121216
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121215
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121214
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