事例紹介コラムです。
今朝の日経新聞朝刊の「フットボールの熱源」で、「人を育てる意味」という事で、某黄色いチームが紹介されていました。元々J1柏は育成に定評があるクラブ。アライアンスや、トップと下部が同じ空間で練習する風景など、育成関係での話題は事欠きません。以下、抜粋して紹介。
J1の広島・C大阪やJ2の札幌・湘南など選手育成を大事にするクラブが増加。J1柏はその代表例で、チーム強化の柱に育成の充実を据え、一貫指導で生え抜き選手を増やす方針。その哲学に賛同したマブチモーター㈱が2011年からクラブのアカデミーの支援に特化したスポンサーを継続する点が目立つ。
同社は80年代に中国に進出したのを手始めに、海外に生産・販売拠点を増加させ、そこで働くマネージャーや技術者は現地で時間をかけて育成。指導する日本人スタッフは人材が育ったら引き揚げるという事で、大連工場には日本人」は3人しかいないそうです。
同社会長は「日本から出向した社員には逃げ道があり、現地の人に任せた方が忠誠心が高まり、地元で共感を呼びやすい」とコメント。「スポーツと企業の活動には共通するものがあって、所属する組織を大切に思う人が多いかどうか、マインドに統一感があるかどうかが勝負の分かれ目になる」と自前で人材を育成。
J1柏では23人の日本人選手のうち、大谷、工藤、茨田ら12人がアカデミー出身。期限付き移籍中のアカデミー出身者も3人所属。'11年から3シーズン連続でタイトル獲得まで成長したのは、育成重視の方針のためではないか。'12年の天皇杯2回戦で、トップとユースチームが対戦して話題に。その試合ではマブチモーター㈱への謝意を示す横断幕を掲示。同社の支援がチーム力の底上げにつながっている事をサポーターは評価。人材育成の意味と効用に関し、クラブとスポンサーのマインドがシンクロしているのも見逃せないと締めくくっています。
クラブ自体へのスポンサードはどこのクラブでも見られる光景ですが、最近黄色いチームのように、アカデミーに特化したスポンサードを見かけるようになってきました。その典型的な例が、C大阪の「ハナサカクラブ」でしょう。いくら「育成型を目指す」と口にしても、なかなか下部が育たないところも中にはあるようですね。特に今シーズンは2014明治安田生命J3リーグに参戦しているU-22チームに何人も選出されているクラブ、J2も含めて選出されなかったクラブと明暗が分かれました。当ブログではこのU-22が育成型が実現しているかどうかのラインではないかと考えます。
次は、地域にも社会にも貢献できている「親企業のある市民クラブ」を象徴する事例です。あの震災から3年が経ち、すっかり風化している中、Jクラブでも震災復興支援を変わらずやっているところ、最近おろそかになっているところ、最初からほとんどできていないところと、いろいろあると思います。J1柏は3年間全く変わらず、震災復興支援をやっておられます。始めから「報告」自体観た事もないところとは違って、募金活動も金額の大小に限らず、ちゃんと毎月報告されています。以下、抜粋して紹介。
【JリーグTEAM AS ONE募金報告】
3月に行われたホームゲームにおきまして、東日本大震災の災害に対する復興支援を目的とした「JリーグTEAM AS ONE募金」活動を実施。集まった義援金は本年以降Jリーグ、Jクラブが実施する被災地支援活動の原資になります。
・J1リーグ: 3月1日(土)FC東京戦 ¥7,407 / 3月15日(土)名古屋戦 ¥4,163 / 3月29日(土)大宮戦 ¥4,081
・ナビスコ杯:3月19日(水)浦和戦 ¥2,974 /合計 ¥18,625
J1柏公式HP該当ページ:http://blog.reysol.co.jp/news/2014/016488.html
【セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 募金活動報告】
3月に行われたホームゲームにおいて、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)への支援の一環として「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 募金活動」を実施。集めた募金は「SCJが行うベトナム事業へのサポート」として全額寄付。
・スタートミーティング: 1月18日(土) ¥31,730
・J1リーグ: 3月1日(土)FC東京戦 ¥6,431 / 3月15日(土)名古屋戦 ¥7,975 / 3月29日(土)大宮戦 ¥6,145
・ナビスコ杯:3月19日(水)浦和戦 ¥4,561 / 合計 ¥56,842
J1柏公式HP該当ページ:http://blog.reysol.co.jp/news/2014/016489.html
そして今日、ヤフーニュースに寝耳に水のニュースが出ました。「柏レアンドロ・D『無断欠勤』」とあってビックリしました。何とニーヤン(レアンドロ・ドミンゲス)選手が、退団の危機とか。最近出ない試合があるなぁ、怪我してたのかなぁと思っていましたが、そんな状況だったとは。以下、抜粋して紹介。
J1柏のレアンドロ・ドミンゲス選手が「無断欠勤」状態で、戦力外危機に陥っていることが15日に判明。10日以降、練習場に姿を見せていないとか。 今月2日のナビスコ杯・甲府戦で退場処分になり、プレシーズンマッチも含め今季2度目で、チームの規律と調和を重んじるネルシーニョ監督は一定期間、起用しない方針を固めていたとか。監督は「(練習不参加は)彼の意思。繰り返しの退場はチームに影響を与えるし、他にもいい選手がいる」とコメント。「(再合流する可能性は)私が言える立場にない」とクラブに判断を預けたとか。残留を望むクラブ側は本人と話し合いを続けているが、改心しなければ戦力外となる可能性も発生。
前に生観戦しても、ニーヤンは強引にボレーを打ったり、ボールを取られたりして精彩を欠いていたり、審判に突っかかったり、出なかった2試合は勝ったりして、ちょっと気になっていました。というか、「練習に姿見せず」とあってふと、去年の監督騒動も思い出してしまいました(苦笑)。このまま、2010年のフランサ状態になっていくのか、それとも去年のネル監督のように、「自分が悪かった。これから頑張る」と復活劇を見せるのか注目していきたいと思います。
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