J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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観客のためのスタジアム18

2014-04-26 00:52:11 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。
 タイトルにはスタジアムとありますが、今回はアリーナの話です。22日の日経新聞スポーツ欄「スポーツ新潮流」に「価値を高める㊤ アリーナが生む好循環」というタイトルで、屋内スポーツ試合会場であるアリーナの変化が観られているという話です。以下、抜粋して紹介。
   
 2020年東京五輪という求心力を生かし、成長機会を捉えていくためにスポーツの価値を向上させようとする動きが始まっている。今、全国から「ゼビオアリーナ仙台」へ自治体関係者が視察に来ている。仙台駅から電車で約5分、長町駅近くの再開発地区に2年前にオープンした屋内スポーツ施設。
 
【ファンを意識】
 アリーナ中央に6面ディスプレーが国内初で常設。用途に応じてロールバックチェア(可動式観客席)を出し入れでき、見やすさを意識したすり鉢状で最大6千人を収容。「する人よりも、見る人(ファン)と見せる人(興行主)を意識した」とアリーナ所有者・ゼビオ㈱の常務執行役のコメント。アメリカのNBAやNHLのアリーナを何か所も訪問して参考にしたとか。開業から1年半、現在はbjリーグやVリーグ、Fリーグの地元チームの試合に加え、ボクシング世界戦やコンサートにも使用。
【標準規格示す】
 日本の体育館・アリーナを変えようという声が上がり始めているとか。昨年6月にbjリーグ、Vリーグ、Fリーグ、WJBLが集まって「アリーナスポーツ協議会(ASC)」が発足。主に観戦の快適性や興業の利便性の観点から、可動式観客席など今後の施設に求められる機能を盛り込んだ規格「アリーナ基準」を発表。
 日本政策投資銀行によると、国内リーグに使用されている体育館・アリーナのうち、向こう20年に改築の目安となる築35年に達する施設が約170ケ所あるとか。ASCは国内リーグで会場として使われることの多い3,000~4,000席の屋内競技場を中心に、新改築を検討する自治体に企画の採用を働きかけていく考えだとか。
 「日本で屋内球技がマイナーに甘んじているのは、本物のアリーナがないから」とASC理事のコメント。試合コートから遠い2階席に、雰囲気を白けさせるコートサイドの空きスペース、アリーナ内で飲食と土足が禁止の施設も多く、ファンがお金を払ってでも観たいと思うエンターテイメントには程遠い。自治体が新しい施設を造る場合、「スポーツ界の声」として意見を求められるのは地元の競技団体役員。そこに観戦者や興業主催者の目線はなく、競技間の権益争いになりがち。
【リーグを強化】
 「お客さんが入れば、選手は恥ずかしいプレーはできず、観る人にとって最高のアリーナは選手にとっても最高のパフォーマンスにつながると、bjリーグコミッショナーのコメント。現在、五輪に継続して出場している屋内球技は女子バレーくらい。国内リーグの活性化を妨げている背景の一つに、収益や自立に貢献できないアリーナの問題があるとされている。
 2年前に開館した収容4,200人のアオーレ長岡アリーナは、bj新潟の本拠地として定着。今シーズンはホーム26試合中10試合を開催。4シーズン連続で観客数は増加。する、観る、支えるという好循環も、上質なアリーナという舞台装置があってこそ初めて実現できると締めくくっています。

 アリーナで岡山で言えば桃太郎アリーナ。キレイで大きなアリーナと思っていましたが、この記事を読むともうその考え方は古い事がよくわかりました。時代はアメリカ仕様の「上質なアリーナ」です。これから全国に1つ1つできていくのでしょうか。bjリーグもすでに21チームあります。全都道府県の半分近くにあり、人口に少ない県でも立派に運営されています。バスケ界は協会系のNBLと分裂状態が続いていますが、東京五輪までに早く統合して、日本の強いスポーツの1つになって欲しいです。その頃には、岡山にもプロバスケチーム(bj?)ができているかもしれませんね。
 それにしても、視察が相次ぐというゼビオアリーナに一度行ってみたいですね。個人的にはFリーグにもっと盛り上がって欲しいですね。岡山にももっともっとプロチームが増えて欲しいです。そうすれば競争原理が働いて、いろいろな意味でファン・サポーターが喜ぶスポーツ文化が県内で発展していく事でしょう。
一般社団法人アリーナスポーツ協議会公式HP:http://www.asc.or.jp/

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