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桜咲き誇るセレッソ大阪12

2014-04-19 00:04:48 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 15日の日経新聞スポーツ欄の「スポーツ探Q」に「Jに救世主を 極秘交渉5ケ月」「C大阪 大物フォルラン獲得の舞台裏」というタイトルで、J1・C大阪のフォルラン選手獲得に至る様子がレポされていました。ここにも2ステージ制絡みの根が深い問題が潜んでいる事がよくわかりました。以下、抜粋して紹介。
   
 昨年にJリーグ理事に就任したC大阪の岡野社長は、Jリーグの違和感を実感。Jリーグが「人気の低迷」を口にして負のスパイラル状態と自ら発信してはいたが、解決策の来シーズンからの「2ステージ制+プレーオフ」の導入を決めたが、ピッチ上を輝かせるための議論がなかったため。
 関連会社のJリーグエンタープライズの佐々木社長も「観にいってみようという気にさせる選手を呼ぶ必要がある」と同じ違和感を覚えたとか。米MLSのようにリーグの資金で獲得してはどうかとまで思案。
 昨夏に佐々木社長は各クラブのトップに「大物を取りにいきませんか」と声をかけてまわり、唯一人岡野社長が同意したそうです。岡野社長は、親会社のヤンマーからの追加援助なしで、大物選手を呼ぶ野望を抱いたとか。

 一方で、佐々木社長は、獲得に動く代理人に木村精孝氏を招聘。選手を発掘する能力は高く、大物選手獲得の予算を移籍金と年棒の総額で10億円以内と設定。木村代理人は何人か有名選手に声をかけ、フォルラン選手に狙いを定めたとか。
 岡野社長は隠密を徹底し。クラブ内でも動きを知るのは2、3人だった模様。大物選手の獲得宣言をするとともに、監督などブラジル人との契約を解除し、約5億円を捻出。フォルラン選手は当初、ボタフォゴ移籍が有力視されていたが、インテルとの契約が残っていたので本来なら移籍金がかかるが、木村代理人とフォルラン実兄パブロ氏が「フォルラン側がインテルと交渉し、移籍金無しで了承を得たら、その分を年棒に上乗せする」内容で合意。放出したいインテルはこの条件をのんだとか。

 今年1月年棒6億円で契約。大物選手効果はすでに発揮。1試合平均入場者数はリーグ最多の2万8,839人。昨シーズンの入場者数は36万人で、今シーズンは52万人を目指すとか。単価を2,000円とすると、3億2,000万円の増収になり、スポンサー収入も2~3億円増の見込みで、獲得にかかった経費を回収できる計算。
 昨シーズンのグッズ収入は3億円で、この1ケ月で1億円を突破。岡野社長は入場者の増加に見合う量の発注ができていない読みの甘さを嘆くほど。フォルラン効果は縮み思考に陥っていたJリーグが目覚めるきっかけになると締めくくっています。

 一見、フォルランの効果の記事ですが、ここにJリーグの読みと認識の過ちを感じ取る事ができます。観客数の落ち込みは、試合形式の変更(2ステージ制等)で挽回できるという価値観と、仕組み変更ではダメjで商品(選手)力を上げなければならないという価値観があります。前者は例の統括本部長をはじめとするJリーグのほとんどの委員。後者は岡野社長や佐々木社長など、ごく一部の委員等。フォルラン効果を観る限り、まずは後者が正しい事が証明されました。2015年シーズンから2ステージ制が始まるようですが、ここから数年間で前者が正しいかどうか試されると思います。
 申し訳ありませんが、当ブログでは前者はうまくいかないと思います。2015年からの5年間(某広告代理店との契約期間か)が「失われた5年」になり、なぜセレッソのように、商品力アップに力を注がなかったのかと後悔するのではないかと思います。盛り上がるのはほんの1、2年だけで、4年目くらいになると、地上波が離れるのはもちろん、導入前の2013年、2014年よりも観客数全体も落ちてしまう現象が起こるのではないかと。
 当ブログで以前から言っていますが、商品が売れないからと、見てくればかり気にしてお店のレイアウト変更やバーゲンセールばかりやっても、一時の現象で終わり、結局はダメになっていく。商品力を強化できた店、付加価値の高い店が消費税が上がろうが生き残るのかなと思います。では、Jリーグでに商品力は何か。それは「選手」です。それを実践しているのがセレッソさんという訳です。当ブログでは、別に大物外人を獲らなくても、名物選手を作るなど、今の選手の付加価値を上げていけば絶対に人気が出ると思います。例えば、選手ごとの公式ファンクラブを推奨するとか。

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