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モンテディオ山形の件21

2014-12-12 00:01:45 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 山形に関わる皆さん、J1昇格おめでとうございます。山形さんといえば、つい数年前まで社団法人で運営されていた地域密着度の強いクラブ。2度目のJ1ですが、J2地方クラブを代表して来シーズンからJ1でひと暴れして欲しいと思います。山形さんの今回の昇格劇のキーワードは、石さんこと石崎監督、「山の神」とまで言われたGK山岸選手でしょうか。まずは、「山形が体現した「仁義なき戦い」というタイトルのNumber Webのコラムです。以下、抜粋して紹介。
         
 今シーズン、J2山形は監督として、前身NEC山形時代に指揮を取っていた石崎監督を新しく招聘。石崎監督といえば、柏と札幌さんをJ1に昇格させた「昇格請負人」。J1昇格プレーオフでは7位との勝ち点の差はわずかに1点の6位。もし勝ち試合が一つ引き分けになっていたら、プレーオフ出場は無し。準決勝の磐田戦ではロスタイムにGKまでゴール前に上がる大博打を打ち、GK山岸選手のヘディングシュートで見事勝利。
 山形さんは磐田戦の4日前には天皇杯準決勝を戦っており、11月の最終週に2試合やって12月7日に決戦。過密日程で悪いコンディションだったはずなのに、7日の試合はそんな様子は少しも感じさせなかったとか。
 来シーズンに山形さんはJ1で戦うが、今回のプレーオフのような試合がJ1でもできるかどうか。チーム戦術の未熟さはこの試合でも見えた。現実的には優勝を争うのは厳しく、J1残留が当面の目標。難しい年になるとも。
Number Web該当記事:http://number.bunshun.jp/articles/-/822240

 狙う立場から、狙われる立場へ。J2の戦い方はJ1では同じでは通用しないと思います。また、13日の天皇杯決勝で戦うのは石さんにとって因縁のガンバさん。'08年の柏時代に天皇杯決勝で対戦。0―0の延長後半に失点し、優勝を奪われた苦い思い出の試合。報道では引いて守り、カウンターの攻撃という、秘策「亀作戦」で勝ちきる方針とあります。今回の2つのキーワードのうち、まずは石さんこと石崎監督についてまとめてみました。

【石崎監督】
指導歴:
 (1995-1998) 旧JFL監督:NEC山形→モンテディオ山形
 (1999-2001)J2監督:大分トリニータ
 (2001-2003)J2監督:川崎フロンターレ
 (2004)J1ヘッドコーチ:清水エスパルス
 (2005)J1監督:東京ヴェルディ 
  (2006-2008)J2→J1監督:柏レイソル / 自身にとって「4度目の正直」となるJ1昇格。
  (2009-2012)J2→J1監督:コンサドーレ札幌
 (2013)中国監督:杭州緑城

 石崎監督の指導は「フィジテク」と呼ばれ、フィジカルとテクニックの基礎的なメニューを織り交ぜた独特の練習で個人の能力を磨くことにあるとか。戦術の基本は「中盤の強烈なプレッシャーで相手の良い所を消す」こと。札幌時代に3トップを用いたり、と一見攻撃的に見えるが、前線からの守備を重視し、相手の長所を消すきめ細かな戦術を好み、それを実現するために必要な運動量、ハードワークを選手に求める戦術。石崎監督のJリーグでの指導歴は、2011年シーズン終了時点でJ1・J2を通じて456試合にも及び、2014年4月のホーム岡山戦でJリーグ監督経験者では歴代最多となる500試合を達成。
 人情に厚い監督として知られ、あの岡山選手をはじめ、共に移籍して複数のクラブで再び石崎監督の指導を受ける選手があり、中には選手自らが「石崎監督の下でプレーしたい」とクラブに移籍を志願して実現させる場合もあるとか。選手だけでなく、ファン・サポーターを大事にして交流を深めていた面もあります。

 石さんの某黄色いチーム時代で覚えているエピソードとしては、紅白戦かミニゲームで負けた方の選手達に、一発芸をやらせていた事を思い出しました。本当に明るい練習風景だった事でしょう。今の山形さんでもそうなのかな。この週に雪が積もりましたが、「サポーターが雪かきをしてくれたから、きょうの勝利がある」と石崎監督のサポーターへの感謝の言葉があります。
 そして、プレーオフ準決勝の日の夜に話題をさらったGKの神ゴールです。今度はGK山岸選手についてスポニチの記事を抜粋して紹介。
       
【山の神 GK山岸】
 '01年にJ1浦和に入団。'06年から正GKとして出場。'14年6月にJ2山形へ期限付き移籍。期間は'15年1月まで。移籍後すぐに正GKになると、キャプテンとしてもチームを引っ張り、今回の好成績に貢献。準決勝のアウェー磐田戦では、後半ロスタイムにCKから勝ち越すヘディングシュートで、プロ初ゴールを記録。Jリーグ公式戦でのGKの得点はこれが7例目で、ヘディングによる得点は史上初。
 また、決勝の千葉戦では神がかり的なシュートストップに、スタンドを青く染めた山形サポーターから「凄い!」「神だ!」の声が飛んだとか。この日の千葉戦のTV実況で「モンテディオ」の語源である「山の神」の称号までつけられたそうです。そんな山岸選手について、J2山形が完全移籍での獲得に動いているそうです。山岸選手は、保有元の浦和との契約が今季限りで満了し、移籍金などを払う必要がないため。
スポニチ該当記事:http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/11/30/kiji/K20141130009379270.html
山岸選手ブログ:http://footballerplus.net/yamagishi/

 13日の天皇杯決勝ですが、いつもは元旦国立だったので何か不思議な感じです。今回は当ブログ的には微妙ですね。柏時代の石さんの因縁もあり、同じ相手のガンバさんには勝って欲しいという気持ちもありますが、某黄色いチームのACLプレーオフ出場のためには、ガンバさんの優勝が必須。また、J2クラブが優勝するべきではないという空気もあるでしょうし。正々堂々と戦って欲しいですね。昔、2回目のJ2降格の年に日立台へ山形戦を観に行っていますが、この時はチームもゴル裏も勢いの強さを感じたのを覚えています。
 昇格請負人という事ですが、J2岡山も万が一来年以降も芳しくない成績が続き、J1昇格が遠い場合には、将来的に石崎監督でJ1に昇格するというもいいかもしれませんね。柏時代の石さんを思い出しますが、本当にいい監督だと思います。J1では戦い続けるのは難しいかもしれませんが、J2から昇格するのはうってつけかもしれません。という事で天皇杯決勝はいよいよあさって。観ねば。
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