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日本代表のこと・・・274

2015-02-22 00:02:07 | サッカー(日本代表、W杯等)

 事例紹介コラムです。
 ポストアギーレですが、以前の記事で当ブログでも多くの情報を紹介して予測を深めましたが、以前のスポーツ報知の記事に「日本サッカー協会が日本代表後任監督人事で売名被害を受けている事が判明」という報道が流れて、今までの報道は何だったのだとちょっと冷めていました。後任監督選びについて、複数の海外著名指導者から「日本からの打診を断った」というコメントが相次いで出されているが、すべてリストに入っておらず、打診もしていないことが判明したというもの。以前にも「スポーツメディアの報道の中には真実とかけ離れたいい加減なものもある」と触れた事がありますが、まさにそれを地で行った形になり、しばらく様子を見ていました。
 
 そして、最近ではラウドルップ氏が最有力という報道が流れたものの、「神戸の黒歴史」というショッキングな報道が流れました。元々ラウドルップ氏は代表監督の経験が無いため、当ブログでは大反対でしたが、この「黒歴史」の内容を読むと、更に反対の気持ちが強くなりました。その内容を抜粋して紹介。
       
 日本協会の霜田技術委員長がカタール・ドーハに滞在した事が17日に判明。カタールリーグのレフウィヤを指揮するラウドルップ監督と接触したものと推測。身辺調査もすでに終えており、近日中にオファーという見通しだとか。選手時代のラウドルップ氏は、ユベントス→ラツィオ→バルセロナ→レアル・マドリードという超一流の経歴を持ち、デンマークサッカー協会によって「史上最高のデンマーク人選手」にも選出されているが、'96~97年に当時旧JFL(2部リーグ)であった神戸に所属。神戸のJ1昇格に貢献し、日本を去ったが、今回の報道に神戸サポーターは拒否反応を示しているとか。
「辞め方が悪かった。昇格にはある程度貢献したが、J1ではろくに試合に出場できず、9連敗を喫したチームを見て『このままここにいては、自分のためにならない』と発言して出て行ってしまった。確かに、当時のヴィッセルのチーム状態は最悪でしたが、サポーターとしては見限られた印象が強いのではないか」とスポーツライターのコメント。
 その後に、オランダのアヤックスに移籍し、リーグ優勝とカップ戦の2冠を制し、そのまま華々しく引退していったラウドルップ。しかし、彼はヴィッセル神戸時代を黒歴史として捉えていたとか。派手な引退セレモニーで歴代所属したチームのユニフォームを飾る際に、神戸のユニフォームだけ並べなかった事があり、当時の神戸サポは深く傷ついた経緯がある。
 監督としては、地元デンマークのブレンビーを4年間指揮したが、その後の4チームは2年持たずに解任。その上、代表監督の経験もなく、明らかに原博実専務が打ち出した次期監督に求める5つのガイドラインに合致していない。
ライブドア該当記事:http://news.livedoor.com/article/detail/9801988/

 この神戸さんの昔の話を聞くと、恥ずかしい歴史としていた日本の代表監督に就くことは常識はずれにしか思えません。結果はまだ出ていませんが、おかしな話だし、そういう話の上でオファーを出す日本協会の行動に首をかしげたくなりますね。報道では、ラウンドルップ氏の身辺調査も済ませて、霜田委員長が帰国したとありますが、上に挙げる部分も身辺調査に含まれるのではないでしょうか。一見選考を慎重に進めているように見えても、実際はええかげんにやっているのではないかという感覚に陥ります。代表監督経験がある人材で、世界と戦うのではないのか!
 そんな中、日刊ゲンダイで「アギーレ後任報道が一気に沈静化」について、日本協会は緊縮財政のために違約金を払っての引き抜きは行わず、「技術委員会内の空気は、新監督は6月にズレ込んでもOKという流れに傾いている」と報じています。また、スポーツ報知では、日本協会の小倉名誉会長から、3月の強化試合は代行監督で乗り切る見解を発表しています。以下、抜粋して紹介。

 日本協会小倉名誉会長は20日、日本代表の運営について、3月末の親善試合を代行監督で乗り切る考えを明示。「できれば3月からの指揮がいいが、交渉は簡単ではない。勝負は(W杯予選が始まる)6月だから」と長期戦もやむなしとの見解を発表。'10年のザッケローニ監督就任時の経験を踏まえて、「(日本に)慣れている人が指揮している様子を見てからの方が新監督も入りやすい」と代行プランを容認。候補は「日本人がやるでしょ。原専務理事だっていい」と冗談交じりにコメント。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20150220-OHT1T50252.html

 この就任延長論には、ラウドルップ監督の任期満了を待つからという話と、元アルゼンチン、チリ代表監督であるビエルサ監督を招聘するためという二つの論が出ています。ビエルサ監督については、ちょうど4年前に当ブログでも紹介しており、個人的には大賛成です。現在はマルセイユの監督ですが、この時期に退任するという報道が流れています。以下、抜粋して紹介。
   
 20日、「L'Equipe」誌は「マルセイユのマルセロ・ビエルサ監督は、今季限りで契約が満了となる可能性が高いことを明らかにした」と報道。昨年夏にフランスリーグのマルセイユと契約を結んでいますが、記者会見でまだ来季の契約を結んでいないとコメント。「チャンピオンシップの最後に私の契約は自動的に終了。それが私とクラブの間の契約。しかし、それは来季のコーチではないという意味ではなく、もし継続できる可能性があるならば、新しい関係を結ぶかもしれない。再び契約するという可能性は否定しない。全ては可能」と更新の可能性は排除しないものの現状ではこのままシーズン終了とともに退任することになると明かしたとか。
 マルセイユは現在かなり経済的に苦しい状況に陥っていると言われているが、ビエルサ監督にはサウジアラビア代表の監督になるのではないかという噂があり、また「FOX Sports」誌や「Goal」誌は「日本サッカー協会が問い合わせを行っているようだ」と報道。

 ビエルサ監督はいいですね。4年前の記事を掘り返してみました。'02日韓W杯でアルゼンチン代表監督、'04年アテネ五輪でアルゼンチンU-23代表監督で優勝という実績。流行にとらわれない独自の理論を持つ「戦術マニア」として有名。信奉者も多く、運動量に基づいた組織サッカーで、攻撃哲学を貫く姿は「走って勝つ」という日本代表の流れを発展できる存在。大きなポイントはサッカーへの探究心にあり、欧州のビッグクラブで指揮を執ることよりも、自身の理論を試せる環境を重視する学究肌と言われていると紹介しています。
 '11年までチリ代表監督を務めて、その後'13年までアスレチック・ビルバオ、昨年はオリンピック・マルセイユの監督を務めていました。アギーレさんの後釜になれる実力者はビエルサ監督しかありませんね。ぜひ、ビエルサ監督でお願いします。ラウドルップでは後ろ指を指され続けるだけで、代表監督経験がないために、たぶん2018年はザックジャパンと同じ結果になると思います。

コメント
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