事例紹介コラムです。
今回は、最近のJリーグの話題をいくつかまとめてお届けします。いよいよ、失敗したらどうするのかと気に病んでいる「大いなるチャレンジ」の明治安田生命Jリーグがあと10日ほどで開幕します。露出度を上げて、大いに盛り上がって欲しいはずなのに、全く露出度が低いまま。たぶん、ほとんどの大多数の一般市民が今年から2ステージ制になる事を知らない状態で、シーズンインすると思います。2ステージ制を認識しているのは一部熱いサポーターのみ。これがかつてのように、各ステージでスポンサーが付いていれば、それぞれが宣伝してもう少しは露出していたと思いますが、何か悪い方向に行っている気がします。そういう中で、今まで当ブログで主張してきた論調が現実化したようなニュースが2つ出てきました。まあ、観て下さい。
【Jリーグ:入場者実績部分は廃案…配分金新制度】
村井チェアマンは23日、クラブへの配分金に差をつける新制度のうち、入場者実績によるものは廃案にしたことを発表。成績、放映権料、リーグスポンサーへの貢献度の3項目については今季から導入。入場者実績については総数や伸び率、満員度などによって配分金に差をつけることが検討されたが、人口規模やスタジアムなどの違いもあって計算が難しく、各クラブからも異論が相次いだことから廃案が決定。村井チェアマンは「一度議論を止めて話し合うために廃案にした」とコメント。
毎日新聞該当記事:http://mainichi.jp/sports/news/20150224k0000m050054000c.html
【先行き見えぬ代表監督後任問題にJリーグ「悲鳴」】
日本代表監督後任問題が佳境を迎える中で、Jリーグが悲鳴。3月7日に開幕を控えているにもかかわらず、代表監督問題に話題を奪われてしまい、例年に比べて露出は激減。鳴り物入りで復活させた2ステージ制もシーズン前に出はなをくじかれた格好で、各方面に大きな影響が出かねない状況。日本代表監督人事で、今後の本格交渉も含めて先行きはまだ不透明。後任監督が決定したとしても、サッカー界の話題が「新代表監督」に集中するのは不可避。
こうした状況の影響をモロに受けているのはJリーグ。「代表監督の話題で、話題性という面で割を食っている部分はあり、Jリーグ開幕と監督決定の時期が重なったら、かなり(話題を)持っていかれてしまうだろう。もし決定まで長引けば、開幕後の露出にも影響が出るだろう。この状況が続けば、試合の報道はともかく、それ以外(の露出)は例年以上に厳しくなるだろう」と幹部のコメント。
Jリーグの新シーズンは、話題性アップのため2ステージ制とチャンピオンシップを導入。J1~J3のリーグ戦に冠スポンサー(明治安田生命)をつけ、今まで以上の露出アップを狙ったが、現状では効果は薄く、代表監督問題は「いい迷惑」な状況。
ACLもゼロックススーパーカップもイマイチな状況で、Jリーグ幹部は「スポンサーにも申し訳ない気持ち。何らかのお話をさせてもらうことになるかも」と対応に苦慮。日本代表を強化するために創設されたJリーグも、23年目の大改革を前代未聞の代表監督に話題を持っていかれるという皮肉な展開。対策を立てようがない難しい事案とはいえ、関係者の悩ましい日々は今後も継続。
東スポWEB該当記事:http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/370557/
配分金に入場者実績によるものが廃案になった情報を耳にした時、「当たり前だろ!」と思いました。単純に観客動員が多い事のみで「優れたクラブ」と評価してしまうのはいかがなものかと当ブログでは言い続けてきました。こちらの記事にあるように、交通アクセス、他のプロスポーツとの競合、人口などの要因も起因するので、一概に比べられないのです。じゃあ、どこが付加価値の高いクラブと言えるのかと聞かれると、「うーむ、当ブログで記事が多い、少ないで判断してもらうしかない」としか言えません。あと、上の記事で「成績、放映権料、リーグスポンサーへの貢献度」という部分が気になります。Jクラブの本業はサッカーなのか、衛星放送の営業マンなのかと。
次の「悲鳴」の話題は、やっぱりそうでしょと実感しました。東スポさんの記事ではありますが、「2ステージ制もシーズン前に出はなをくじかれた格好」「試合以外の露出は例年以上に厳しくなる」「2ステージ制等で今まで以上の露出アップを狙ったが、現状では効果は薄い」と、開幕前に早くも村井チェアマンが口にした「チャレンジ」がすでに失敗している論調です。
最近ちょっと思うのがマスコミの態度。「新しいJリーグ」を盛り上げてやろう、応援してやろうという姿勢が全く感じられないのは当ブログだけでしょうか。東スポさんの後任監督原因論ですが、元々大昔から日本代表ネタが盛り上がるのは当たり前で、今さら取ってつけたような理屈に思えます。週刊サッカー雑誌が消え去り、J's GOALという立派なネットメディアがつぶれ、開幕10日前というのに、我々Jリーグサポーターからどんどん情報が奪い去られていく気がします。以前に、ひょっとして国内メディアの暗黙の抵抗ではないかと語った事がありますが、益々そんな気がしてきました。早く、「失われた時代」が去り、今のJリーグから前のJリーグに戻る事を強く祈念しております。
ずっとネガティブな論調が並んでしまいましたが、いい所もあります。例えば、PSMの増加。あと、「Jリーグ.jp」でのACLのテキスト実況(相手チームのエンブレムが空ですが)ですね。これは去年までなかった部分です。こういういい所はどんどん伸ばして欲しいです。
話は変わり、Jリーグのニュースによると、タレントの佐藤美希さんがJリーグ女子マネージャーに就任。今後、積極的にスタジアムへ足を運び、Jリーグの魅力をPRするそうですが、第一報を聞いた時に、「そうか、またJリーグ特命PR部が復活するのか。また情報発信頑張るかな。やっぱ部活動あってのJリーグ特命PR部だよなぁ」と思って、よく読んでみると・・・「Jリーグ女子マネ」でした。まあ前任のあだっちぃが、途中にJリーグ女子マネに転属したので、そうなるか。惜しかったなぁ、せっかく部活動ができると思ったのに、やっぱ部活動あっての「部」だよなぁと、ちょっと残念でした。
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