リスペクトコラムです。
コロナ禍で、国内の感染者数がやや減少し、経産省の発言力が強いと思われる政府がどんどん経済優先策を進めていますが、GoToトラベル、イートといろいろと問題が浮き出しています。中には小規模企業よりも大企業を優先した政策だという声も聞きます。何分初めての事態、ブレーキが先かアクセルが先か、100点満点で終わる事はないでしょう。
そんな中で、数日前にビックリするニュースが飛び込みました.NPBでスタジアムを満員で入れてみる実験を行うとか。実験をする側はいいですが、実験をされる側はどうなのでしょうか? 早く元の状態に戻って欲しい気持ちはわかりますが、米国大統領の二の舞にならないように。
【満席のプロ野球でコロナ対策実験 来月、ハマスタの試合】
「満員に近い横浜スタジアム(横浜市)のプロ野球の試合で、これまでに得た新型コロナウイルス感染症対策の検証実験を行う方針を神奈川県などが固めた。専門家の了承を得たうえで、10月下旬にも実施する。政府が求めているイベント開催制限の緩和に向け、判断材料の一つにするのが目的だ。15日の政府の対策分科会で計画を説明し、専門家らの意見を聴く予定だ。
政府関係者らによると、実験は10月27日~11月1日の横浜ベイスターズの主催試合で、観客に一定の周知をしたうえで行うことを想定している。球場の定員約3万4千人に対し、8割程度から可能な限り満員に近い人数を入れたい考えだ。県や市に加え、NECやLINE、ベイスターズを傘下に持つディー・エヌ・エーなども参加する。
高精細カメラを複数置いて、球場内の人の動きや密度、マスクの着用率などを把握。スーパーコンピューター『富岳』でシミュレーションした結果と組み合わせて、マスクを着用した状態で観客が大声を出したり、飲食したりした場合に、唾液(だえき)などのしぶき(飛沫(ひまつ))が広がるのかなどを調べる。
場内アナウンスや大型ビジョン表示、警備員らによる呼びかけなど複数の方法でマスクの着用を促し、その効果も確かめる。トイレ、売店などで対策を取り、人が密集しないようにできているかや、試合終了後にブロックごとの退場を促し、球場出口や最寄り駅など周辺の混雑を抑えられるかなども試みる。」
引用:朝日新聞デジタル
このニュースを知って、NPBとJリーグの協議会でどんどん緩和を進めようとしているのはNPB側である事がよくわかりました。Jリーグ側はNPB側よりは慎重な姿勢である事が垣間見えます。でも当ブログ的には緩和そのものは大反対です。3日間で段階的に緩めていき、あわよくば満員にしてみたいようです。ただ、毎日新聞にはちょっと違う情報が載っていました。
【横浜スタジアムで定員80%の客収容する実証実験 今月30日から】
「政府は15日、新型コロナウイルス感染症対策分科会を開いた。プロ野球の試合で球場に満員近い定員の80%程度の観客を収容し、影響を調べる実証実験を行うことを了承。来年の大学入学共通テストの感染対策についても、感染者と濃厚接触した受験生でも無症状で陰性が確認されれば別室での受験を認める案を文部科学省が提示し、専門家の了解を得た。
西村康稔経済再生担当相は会合で、共通テストでは「試験当日に自主検温をしてもらい、37・5度以上ある場合は受験を取りやめて追試験を受けていただく」と述べた。プロ野球の球場での実証実験は、横浜スタジアムで10月30日から3日間実施する。」
引用:毎日新聞
毎日新聞には80%程度とあり、満員までとは書いていないので、まぁそうだろと思っていましたが、中日新聞には「初日は収容人数の80%を上限とし、問題がなければ段階的に増やして三日目は満員で実験する。」とありました。結局どっちなんだとも思いましたが、2日目まででいけそうなら3日目に満員にしたいのでしょう。
報道によると、具体的には高精度のカメラを使ってマスクをしていない人を見つけられるか検証する他、試合後のスタジアム周辺の混雑の様子を球場内に映し出し、帰宅の分散化に効果があるかどうかも確認するとか。また、スーパーコンピューターを活用して、試合の声援で唾などの飛まつがどの程度広がるかについてもシミュレーションするそうです。
そんなに思い通りに満員になるのでしょうか。相手は人間ですから、世界の動きに反して自ら三密状態を作り、「そのど真ん中に入って下さい、大丈夫じゃないかもしれません」と言いながら横浜市民を押し込んでいく訳です。当然「わしゃ嫌じゃ」「私たちは何なの?」と反発もあるでしょうし、マスコミに糾弾する人も出るのではないでしょうか。
今日のCスタでも50%の設定で7,000人入場可能にしたのに、実際は半分の3,500人。14日はそのまた半分の1,700人。そんなに思い通りに人間は動かないと思います。最も半額とかメリットをつければ別ですが。阪神の例もあり、NPBはそうでなくてもJリーグと比べて感染事例が多い。まさに「瀬戸際運営」だと思っています。今は感染者がほとんど出ていなくても、今後増えない保証は何もありません。
フランスは毎日3万人、イギリスやイタリアは1万人の感染者が出ており、日本とは別次元の恐怖に襲われています。日本は大丈夫と言えないと思います。それは入国規制が今後緩和され、外国からヨーロッパから入国が始まるからです。いくら入国時のチェックを強化しても100%防止はできないのでは。昨日は陰性でも今日は陽性という事もあるし。今ヨーロッパで流行っているのは、今日本のウィルスとは違うものかもしれない。
怖いのが感染爆発。油断してどんどん緩和してきた分、一度感染拡大が始まると、一気に広がるのでは。そういう面ではスタジアムというのはどうなのでしょうか。満員の客席でスタジアムフードを購入した人が、マスクを外していく。そこに社会的距離は無し。そういえば地元岡山でもまた最近は毎日感染者が出ていますね。これから第三波が来そうだというのに、Jリーグの手を引っ張りながらNPBはどんどん社会的距離を縮ませていっている。しかもこれから窓を閉めていく冬の到来。救いはもう少し頑張ればシーズンを終えれるという事か。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers