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鈴鹿ポイントゲッターズというクラブ1

2020-10-30 00:01:01 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトです。
 この話題は実は1年前くらいに出そうと思っていて、忘れていました。当時はものすごいインパクトだったのですが、またそのうちと思っていて、この時期になりました。現在JFLの鈴鹿さんは、元々は鈴鹿ランポーレ、鈴鹿アンリミテッドとクラブ名が変わり、1年前に突如「鈴鹿ポイントゲッターズ」というサッカークラブらしくない、異色なクラブ名になったのです。しかも名前のとおり、クラブの運営資金はポイントで得るという新しいビジネスモデルなのです。とにかく当時はたまげましたが、最近地元三重県に専スタを作りたいという動きがあるのを知って、鈴鹿さんを見直しました。
   
【Jリーグ入り目指し…鈴鹿ポイントゲッターズがサッカー専用スタジアム建設へ 三重県知事「大いに歓迎」】
「「鈴鹿ポイントゲッターズ」が、サッカー専用スタジアムを建設することが決まりました。28日、日本フットボールリーグ=JFLに所属する「鈴鹿ポイントゲッターズ」の吉田雅一社長らが三重県庁を訪れ、鈴木英敬知事にサッカー専用スタジアムの建設について報告しました。三重県内にはJリーグの所属チームが無く、加入するためには、5000人の観客を収容できる専用スタジアムの建設が条件の一つになっていました。
 スタジアムは、三重県が「県営・鈴鹿青少年の森」の一角を提供する形でチームの運営会社が建設し、2022年9月の完成を目指します。」
引用:東海テレビ

 公式HPにも大きく載っていましたね。てっきり地元自治体の協力を得たというニュースだと思ったら、運営会社がスタジアムを建設するという話で、そりゃ県も喜んで「大いに歓迎」する事でしょうと思いました。自クラブで建設するって、その資金どうやって捻出するのでしょうか。ポイントゲットで今後2年間でやり遂げるのでしょうか。とても興味深いです。それでは、この鈴鹿さんを紹介してみましょう。
     
【鈴鹿ポイントゲッターズ】
「三重FCランポーレと、鈴鹿クラブが合併して'09年にFC鈴鹿ランポーレとして発足。'09年に名張市から鈴鹿市へホームタウンとスタジアムを移転。'13年Jリーグ準加盟を申請をするが継続審議となり準加盟資格は得られず現在に至る。「運営体制の変更に伴い商標権等の関係で現在のクラブ名を使い続けることに将来的にリスクが生じる可能性」があるとの理由から、'16年にクラブ名を鈴鹿アンリミテッドFCに発表。
 '20年に、メディア事業とコンサルティング営業を展開し、ポイントサイト「アメフリ」を運営するエムフロとの間でネーミングスポンサー契約を締結。「あなたのポイントがクラブを強くする」をキャッチコピーに、ファン・サポーターが稼いだポイントがクラブの運営費に還元される「ポイントサポータークラブ」として運営することを発表し、クラブ名を「鈴鹿ポイントゲッターズ」に変更。'19年にJFLに参戦」
   
 といういきさつでした。「あなたのポイントがクラブを強くする」か、かなりインパクト強いですね。そしてもう一つの強いインパクトが、全国リーグ(JFL、Jリーグ)所属の第1種男子チームで史上初という女性監督です。そのドミンゲス監督の指導歴はもっぱら女子チームでしたね。それでも鈴鹿さんのJFLでの現在の順位は16チームの7位。なかなかやるじゃないですか。ちなみに当ブログでよく紹介した奈良クラブさんは8位、中国地方代表の松江シティさんは11位。こうしてみると、今のJFLは個性派揃いで面白そう、そして目に留まったのが「ヴィアティン三重」さん。何と三重県にもう一つ同じカテゴリのクラブがあるのです。これはまたややこしい。鈴鹿さんの事例記事を探してみました。

【異色の経営スタイルで苦境に立ち向かうサッカークラブ「鈴鹿ポイントゲッターズ」を追う】
「チーム名の由来は、クラブ運営サイドが、事業の安定化のためにクラブの公式ホームページをポイントサイト化したことによる。この一見冗談のようなチーム名も、「ポイントゲットして稼ぐ」というチームのビジネススタイルそのものを意味している。」
「ポイントサイトの「案件」は企業の成果報酬型の広告だ。鈴鹿ポイントゲッターズの運営側は、自社HPをポイントサイト化することでこうした広告を集め、収入の足しにしている。一方ファンやサポーターは、獲得したポイントをお気に入りの選手に寄付したりすることで、選手やチームとのコミュニケーションを深めることができ、さらに帰属意識を高められる
「総合商社出身という異色の経歴を持つ吉田社長は、2020年1月、公募によって集まった次期社長候補18人の中から、“総選挙”によって選ばれた。HPのポイントサイト化によって安定した収入を得るという自身のアイデアを掲げて、見事に“当選”した。スポーツチームを運営していくうえで、安定した収入があることは不可欠な要素。その点、HPのポイントサイト化は大胆かつユニークなアイデアだ。」
引用:Get Navi Web

【鈴鹿ポイントゲッターズ―「ダサい」改名は覚悟の上だった JFLクラブが選んだ破天荒な戦略】
〔こんなにダサいクラブ名、ロゴ、エンブレムは他に見たことがないです..〕
「こうした新チーム名とエンブレム。ツイッター上では「ダサカッコいい」という反応もあるが、「ダサい」の声が殺到することになった。
「何をどうやったらここまでダサいものが作れるのだろう? ここまで不細工な名称もロゴもエンブレムも、今世紀中に見られないレベル。サポが不憫でならない」
「名前だけでなくロゴまで...よくもまあこんなダサイ名前&ロゴで了承しましたね...応援するサポーターは気に入ってるのかなぁ...そうだといいですが」」
〔ファン・サポーターのみなさんと一緒になってクラブ運営費を稼いでいく〕
「ポイント」という言葉が新クラブ名含めてそこかしこに登場するが、鈴鹿は独自のポイントサービスを展開している。クラブ公式サイトを見ると「お仕事」という一覧があり、通販サイトのようにさまざまなコンテンツを提供。美容品など物品の購入だけでなく、保険の相談、ネット回線工事、各種カード入会など、スポンサーの商品・サービスがずらりと並ぶ。アカウント作成のうえ「お仕事」を申し込むと、それぞれに応じた独自ポイントを獲得できる。たまったポイントは現金化できるほか、チーム強化資金として寄付することもできる。
〔サッカークラブは「非常にロイヤリティが高い顧客を抱えている」〕
  「ポイントサイトを活用いただくことで、クラブは広告主からの収入が得られ、サポーター・ファンの方々にはポイントという形で還元できる。そのポイントの寄付は、クラブだけでなく選手、いわば『推しメン』を指定して行うこともできます。サポーターとクラブ間でこうした循環を作りたいと思っています。」
「サッカークラブには熱狂的なサポーターがおり、非常にロイヤリティが高い顧客を抱えていると言えます。IT企業とサッカークラブの結びつきも目立ってきています」と語る担当者。」
〔「既成概念にとらわれない」エンブレム〕
  「我々は、成長するためにポイントサイトは必要不可欠なツールと考えており、推進するなら名前も変える必要があると議論してきました。協業先を探す中で、お付き合いのあったエムフロ様から、『そういう趣旨で名前を変えるのなら支援したい』という話を頂きました。サッカークラブが全面的にポイントサイトを運営していくことに新しい価値があると共感を得て、サポートいただくことになりました。大前提に、今後ポイントサイトで勝負していく方針があり、その覚悟をもって変更しました」
〔  エンブレムにも、確かなコンセプトがある。〕
「ネット上では「ダサい」「冗談でしょ」といった声が殺到している。「良くも悪くも多くの方に注目していただき、ご意見をいただけることはプラスに捉えたいです。我々は『悪名は無名に勝る』という標語を掲げており、批判を受ける中で新しい考えが生まれると思っています。話題にしていただかないと、レッドオーシャンのサッカー業界で生き残ることはできません」
   電話などでの直接の抗議は来ていないというが、大事なのはクラブを支えるサポーターとの関係。この点、「サポーターの方々とはしっかり話し合い、引き続き応援していただける関係づくりをしていきます」と話している。」
引用:J-CASTニュース

 という内容でした。一番目に留まったのが「レッドオーシャンのサッカー業界」という下り。まさにプロも含めてサッカー業界はパンパン状態。だから電気事業や農業事業で収入を確保しようと努力されている。福島さんが農業部を作って、農業収入を得る取り組みは、ポイント事業の鈴鹿さんと実は同じ取り組みかもしれないと思いました。
 今はダサいと言われるこのビジネスモデルも、10年後には画期的な事業化で、大きな収入源になって、台風の目となってJ2くらいで大暴れしているかもしれません。
 それにしても、やはり異色すぎます。と言いながら、かつては、銀行名や施設名の大胆なネーミングで話題になった岡山県なので、何となくその大胆さに同情できる部分もあります。気になるのがヴィアティン三重さんとの関係、今後事業が大きくなっていく上で、自己資金だけでお金が回らなくなった時のスポンサーの声、地元のファン・サポーターの声かな。
 こうした大胆な鈴鹿さんですが、この記事を見ると、就労支援に関する業務提携もされています。クラブ公式HPを観てみました。うーむ、やはり「ポイント」が強くて、とてもJリーグを目指すサッカークラブのサイトには見えませんね。サイト自体もかなりシンプルな構造です。今後の活躍が楽しみです。
JFL鈴鹿公式HP:https://suzuka-un.co.jp/
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers

コメント
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