リスペクトコラムです。
当ブログで時々引用させてもらう東スポ(東京スポーツ)さんですが、先日野々村チェアマンのインタビュー記事を何回かに分けて掲載されました。チェアマンに就任されて半年を数える中での、野々村さんの考え方がよくわかって良かったです。これからJリーグが歩んで行く方向性のようなものも垣間見えた気がします。順番にリスペクトしてみましょう。
【野々村芳和チェアマンが見据える日本サッカー界の未来「世界と同じレギュレーションが王道」】
Q:――Jリーグ百年構想であるように100クラブを目指すか
野(野々村):いま58あるけど、クラブ数は気にしていない。運営する社長やGMに素晴らしい人材が揃うならたくさんあってもいい。日本サッカーはまだ歴史も浅いし、これから伸びる。最初の15年で選手がプロになり、次の15年で指導者がプロになった。次の15年ではマネジメントの人がプロになれば、100クラブでもやれる。
Q:――かつての2ステージ制やプレーオフのような順位決定戦など、リーグ方式の変更は
野:私の中ではない。考えていない。国内だけでエンターテインメントとしてうまく見せようとするなら、取り組んでもいいけど、世界とどう戦っていくかを考えたときに世界と同じレギュレーションや感覚でやっていくのが王道じゃないかって。何事も原則があって、私の1番はフットボールだから、そこが最優先でやっていく。
全国100クラブ構想ですが、微妙な言い方ですね。「気にしていない」というのは足りないとは思っていない。「ならあってもいい」という言い方でも、野々村チェアマンは100を目指す姿勢ではないなと思いました。当ブログも次に18クラブ増やすとしても、J4リーグを作るのかと。J3でも当ブログでは、正直チャレンジリーグであり、半分アマチュアリーグと認識しています。そこよりも下のカテゴリって、もはやJリーグと言えないのではないかと思います。
そして、このインタビューで一番良かったのが、(リーグ方式の変更は)「私の中にない」という部分。これは本当に良かったと。取り組んでもいいが、世界と同じレギュレーションが王道という言い方。「世界」も決してMLS(米国)ではなく欧州を指しているようなので、良かったなと。「原則」も地に足が付いたリーグ運営という事であり、このインタビューを見る限り、2ステージ制やプレーオフ制はありえないようです。野々村さんの間は1ステージ制堅持だ。
【野々村芳和チェアマンが語る〝Jリーグ放映権ビジネス〟の現状「きれいごとだけではできない」】
Q:――放映権について
野:ビジネスはきれいごとだけではできない。放映権にもっとも直結するのはトップ10とか、J1の価値。ここを伸ばすには上(のチーム)に頑張ってもらわないと維持できないし、放映権料も上がらない。今まで横並びが多い感じだったが、ここは競争の世界。そういう仕組みにしないといけない。世界と伍していくには、もっと競争しないと。
Q:――Jリーグにとって放映権は生命線だ
野:サッカービジネスで放映権が大きなウエートを占めている中でも、日本は独特。無料で見られる地上波をどう活用していくか。そこは欧米各国の感覚とは違うものがある。(地上波の)プロモーションも組み合わせて、どうファンを増やしていくか。一緒に考えていきたい。
この「競争」という意味が今一つわかりません。まさか「Jプレミアリーグ」制が頭にある訳でもないでしょうに。無料で見られる地上波をどう活用していくかという部分ですが、野々村チェアマンは地上波を重視しているようですね。だから「ラブ!Jリーグ」で体を張って、ライト層にPRされているのか。あの「クイズ ののののの~」を見ていたら、どれだけ気合が入っているかよくわかりますね。チェアマン自ら広告塔を務めるというのは、札幌時代の延長か。それにしても現役漫才師2人が負けたという表情を見せるくらいに、お笑いパフォーマンスに磨きがかかっています。いっそのこと「ラブ!Jリーグ」のやべっちFC化はいかがでしょうか。
【野々村芳和チェアマンが描くJリーグ活性化の構想「地域の特性にカスタマイズしたサポートを」】
Q:――Jリーガー出身という重圧はあるか
野:プレッシャーはないし、自分が考えている世界を実現しようとは思っていない。理想はあるけど、それをベースに置きながら、いろいろな人がどう感じているかの意見を聞きながら。何かを変えるのであれば、みんなで考えて議論する時間が最も大事と思う。サポーターを含めて1年、2年と議論することが日本サッカーの財産になる。多くの人の意見を聞き、議論したい。
Q:――人気低迷が叫ばれている
野:ここまでの30年はリーグがJ1をプロモーションしているという感覚。だけど、それぞれ地域の特性や事情が違うので、そこにカスタマイズしたサポートをしたほうがいいんじゃないかと。J2、J3のお客さんを2倍にするという施策があって、例えば、この地域はこれ、この地方はこうやるみたいなカスタマイズがいいんじゃないかな。足元を強くするには、その地域のクラブとして存在感を示せる取り組みが大事だ。
「サポーターを含めて1年、2年と議論することが日本サッカーの財産になる。多くの人の意見を聞き、議論したい。」という部分いいですね。いわゆるJリーグでのサポカン。野々村さんが札幌時代に、札幌ドームで実際にやってますからね。ぜひやって欲しいです。サポカンをやっていない地域・県から随時開催して欲しいです。川崎さんから地元岡山も。地域おこしで地域別のカスタマイズ、いいじゃないですか。その地域のクラブとして存在感を示すとありますが、例えば地元岡山は存在感をどこまで出せているのか。個人的にですがどうしてもまだ「モノ」「カネ」のイメージが濃く、「ヒト」「コト」のイメージは薄い印象。と、今日はこの辺にしておきましょうか。
野々村チェアマン関連⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220425
〃 ⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220424
〃 ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220203
〃 ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211208
〃 ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200407
〃 ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180919
〃 ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180118
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