リスペクトコラムです。
Bリーグの将来構想「B.革新」関連のリスペクト記事です。何回かに分けてお届けという事で、第1部は「リーグ概要」、第2部は「米国型リーグか欧州型リーグか」、第3部は「米国型リーグ」、第4部は「欧州型リーグ」です。今回は第4部の「欧州型リーグ」です。まずはヨーロッパ各国の国内リーグについて調べてみました。わかりやすいように世界ランクで並べてみました。
【FIBA世界ランキング順】
・2位:スペイン :リーガACB(1部)・LEBオロ(2部):毎年成績で昇降格あり。
・3位:ドイツ :ブンデスリーガ(1部)・ProA(2部):毎年成績で昇降格あり。
・5位:セルビア :スーパーリーグ(1部)・ファーストリーグ(2部):昇降格は無い様子。
・8位:ラトビア :ラトビア・エストニアリーグ:下部リーグは無い様子。
・9位:フランス :LNBプロA(1部)・LNBプロB(2部):毎年成績で昇降格あり。
・10位:リトアニア:LKL(1部)・NKL(2部):毎年成績で昇降格だと思われる。
・11位:スロベニア:スロベニア・バスケットボールリーグ:内容を確認できず。
・13位:イタリア :セリエA(1部)・セリエA2(2部):毎年成績で昇降格だと思われる。
・14位:ギリシャ :GBL(1部)・エリートリーグ(2部):毎年成績で昇降格だと思われる。
・15位:ポーランド:PLK(1部):下部リーグは無い様子。
・53位:イギリス:BBL(1部)・イングリッシュ・バスケットボールリーグ及びとスコティッシュ・バスケットボー
ルチャンピオンシップ(2部):昇降格は無し。
ラトビア・エストニアリーグにはウクライナのクラブが参加しています。ちなみに日本は26位。まぁアメリカ(NBA)は世界ランク1位で、圧倒的に頭が抜けて出ている存在で、これはしょうがない。2位以下を見たら、ヨーロッパばかりですね。2位、3位はスペインとドイツか。サッカーと同じような顔ぶれですね。ドイツは「ブンデスローガ」でまさにサッカーのドイツ版だ。これらを見ると、アメリカ発祥のバスケですが、アメリカ以外はヨーロッパが席巻しているプロスポーツだという事がよくわかりました。
このうち、アメリカに次いで世界2位のスペインリーグ「リーガACB」、3位のドイツ「ブンデスリーガ」についてリスペクトしてみましょう。まずはスペイン。
【リーガACB(スペイン)】
1956年にはスペインバスケットボール連盟によってリーガ・ナシオナルが設立。1983年にはリーガ・ナシオナルを置き換える形でリーガACBが設立。1996年には下部リーグのLEBが発足。18チームが所属。リーガACBの参加クラブのうち、レアル・マドリード、バルセロナ、サスキ・バスコニアの3クラブはユーロリーグにも参加。2018-19シーズンの1試合平均観客数は6,236人であり、アメリカ合衆国のNBA、ユーロリーグ、アメリカ合衆国のWNBAに次いで4番目に観客数の多いバスケットボールリーグ。
財政面で不安定さもあるものの、多くのクラブがユーロリーグ・ユーロカップに参戦できるレベル。レアルマドリッドとバルセロナが有名ではあるが、しばしば低予算クラブがリーグ制覇。バレンシアやバスコニアももはやお馴染み。NBAとの往来活発。層の厚さ、リーグの各コーチの教えにより、アンセルフィッシュなスタイルであることが興味深いと。
優勝常連のレアル・マドリード・バロンセストやFCバルセロナ・バスケットは、サッカークラブのレアルやバルサが所有するバスケチーム。
【ブンデスリーガ(BBL)(ドイツ)】
18チームが所属。1939年に発足されたが、第二次世界大戦勃発により中断し、1947年に再開、 1966年にプロ化。サッカーのブンデスリーガのバスケットボール版に当たる。文字通り、お国事情を反映。財政面も堅実な優等生リーグ。複数のクラブが国際リーグに参戦。
ブンデスリーガ公式HP:https://www.easycredit-bbl.de/
【ユーロリーグ】
前季に欧州各国リーグで優秀な成績やユーロカップで優勝チームなど強豪チームが出場し、欧州チャンピオンを決定する国際リーグ。現在は18クラブで構成。サッカーのUEFAチャンピオンズリーグのバスケットボール版に当たる。財政も強固であり、およそ100名のトップ選手がNBAの「底」レベルよりも稼いでいると。NBAに次ぐグローバルリーグとなった。アリーナ基準の設定があり、最低でも1万人は収容できるアリーナを使用しなければならないという新しい基準が設けられている。
こういう情報を知ると、NBAを目指すのもいいですが、現状を考えたらスペインやドイツのような欧州型でもいいじゃないかとも思ってしまいます。確かに世界№1のプロリーグを目指すのもいいですが、日本の場合は2部、3部と下部リーグが存在する点で、果たして下部リーグの無いNBAを目指すべきなのかなとも思います。
見方を変えれば、下部リーグのあるNBAを世界で初めて創ろうとしているBリーグは、未知の領域に挑むバスケ界最高のチャレンジャーなのかもしれません。
島田チェアマンは先日の「島田のマイク」で、みんなで修正しながら新しいものを創っていくような言い方でB.革新の事を表現していました。新しいチャレンジ、頑張って欲しいと思います。
「B.革新」関連第3部「米国型リーグ」:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231108
第2部「米国型リーグか欧州型リーグか」:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231016
〃 第1部「リーグ概要」②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230928
〃 〃 ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230925
#がんばろう石川 #がんばろう能登