J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

Jリーグの話題94

2015-11-20 00:03:51 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 サポティスタを観ていたら、ついに出たかという記事がありました。THE PAGEに「2ステージ制導入のJリーグ のしかかる『11月問題』」というタイトルで2ステージ制騒動の話題が出ていました。まぁ、2ステージ制も1年目はいくらかいい結果が出るだろう、2年目に頭打ちが表面化し、3年目くらいにいろいろと言われると思っています。そんな中、まだ後期首位が決まっていない、最終節の前にこんな記事が出ました。以下、抜粋して紹介。
     
 シーズンのクライマックスを迎え、22日には後期最終節が行われるJ1が、全く盛り上がっていない。今シーズンから11年ぶりに2ステージ制が導入、チャンピオンシップ(CS)も新設。サポーターの反対を押し切る形で2ステージ制を復活させる意図についてJリーグ側はこう説明。
「優勝争いのヤマ場を増やし、メディアへの露出をアップさせることでライト層のファンを新たに開拓し、かつスポンサーメリットを創出」

 CSに関しては、組み合わせはもちろんのこと、進出するチーム数も最終的に確定していないために、メディアの間で取り上げられにくい理由はまだ理解できるが、大詰めを迎えている後期優勝争いや、CSの組み合わせに大きな影響を与える年間総合順位争いにも、現状ではなかなか露出が増えず。
 理由は明白。第15節から第16節まで2週間、そして最終節まで再び2週間「飛び石」になる歪な日程の影響で、一時的に高まった関心が立ち消えになってしまうから。
「日本の気候を考えると11月はとてもいいサッカーシーズンであり、Jリーグの全体の日程でいくと、ここが一番のヤマ場」と村井チェアマンは語ているが、実際はヤマ場のはずの11月には2節しか組まず、ナビスコ杯決勝と日本代表戦が行われる関係で、2週間ずつの空白期間を設定。
 今シーズンはクラブW杯(FCWC)が日本で開催され、J1王者が開催国代表として12月10日の開幕戦に臨む関係で、それより前にJ1の全日程を終わらせる必要があり、最大で5チームが出場し、1回戦と準決勝を一発勝負、決勝をホーム&アウェーで行うCSが試合日だけで4日必要。試合間隔を空けるためにも、ここでも2週間が必要。
 1シーズン制だった昨シーズンまでならば、最終節を12月第1週で固定できたが、2ステージ制に変更した関係で、後期最終節を11月第3週までに終わらせる必要があり、今シーズンに限れば、リーグ戦の大原則を損なう「リスク」と背中合わせで後期を戦ってきた。大原則とは、最終節の9試合を同日の同時間帯に開催すること。

 実際、G大阪がACL決勝に進出した場合は、ホーム山形戦の最終節は11月上旬の平日を予備日と設定。リーグ戦の最終節を同日の同時間帯で開催できなければ、優勝争いや年間総合順位争いで不公平が生じかねない中、G大阪がACL決勝に出場していれば、別の問題が発生していたことになる。 日程を「飛び石」にするしかない状況でJ1リーグは11月を迎えたことになるが、問題は今年だけでは終わらない。
「来年はリオ五輪、2017年はコンフェデ杯、2018年はロシアW杯、2019年はラグビーW杯、2020年は東京五輪があって、飛んで2022年は11月にカタールW杯が開催予定。こういうギリギリの中で、Jリーグだけではどうしようもない外的要因で、毎年のように制約を受けることを視野に入れて日程を組んでいかなければならない」と村井チェアマンのコメント。

 毎年11月に国際Aマッチデーが2日組まれる国際カレンダーは2018年まで確定しており、その後も変更無し。少なくとも来年に関しては、ACL決勝も11月にホーム&アウェーで実施され、FCWCは来年も日本で開催。2月からJ1と平行して開催されてきたACLも大詰めとなり、決勝戦の第1レグはすでに今月7日に終わり、第2レグは同21日に開催。日本勢が決勝進出していれば、物理的に後期ラスト2試合を別の日程で戦う必要性が発生。
 何らかの対策が必要の中で、Jリーグの実行委員会は、来シーズンの開幕を2月下旬ですでに合意。史上初の2月の開幕となれば、降雪地域での公式戦開催は、おそらくは第3節までは不可となり、ホームとアウェーを交互に戦うリーグ戦の原則をあえて崩す背景には、11月の歪な日程を是正する狙いが存在。
 実行委員会内では後期最終節を10月最終週あるいは11月第1週までに終了させる案や、CSの出場チーム数を削減する案でも協議。10月最終週までに終わらせればいま現在の歪な日程こそ是正されるが、今度は後期最終節からCSまでが間延びする問題が発生。更に11月に開催予定の2節分をどこかに組み込むことで、過密日程が悪化。観客動員数が激減する平日開催は極力避けたいので、2月の最終週に開幕を前倒しにしたのが真相。

 CSは、前後期の優勝チームと年間総合1位の最大3チームに減らして日程に余裕をもたせる案が浮上しているが、ステージ優勝と年間総合勝ち点1位のチームが重複する可能性は高く、3チームで争われる可能性は極めて低い。2チームの対決となれば2004年シーズンまでのCSと変わず、前後期完全制覇した場合にCSそのものが消滅する問題が発生。
 リーグと同じく、CSも明治安田生命がスポンサーとなっている。Jリーグが不退転の決意で導入した新大会方式を支援するスポンサー筋とも協議しなければ大会方式を変える事はできないだろう。
 すでに「然るべき時期に移行する」ことで合意している秋春制に踏み切り、ヨーロッパのシーズンに合わせる手もあるが、2ステージ制を採用している限り、今度は前期終盤戦の11月に生じる「飛び石」日程で、ファン・サポーターの興味や関心が薄まる可能性が浮上。実際、秋春制への移行に関してはJリーグ関係者も「本当に、効果的で根本的な解決になるのか」と懐疑的な状況。
 残り1節時点の総観客動員数は、昨シーズン比で11万5799人増と上昇に転じており、村井チェアマンが「可能性を感じつつある」と言わしめる2ステージ制だが、継続していく限りは「11月問題」というジレンマをも常に抱え込んでいくことになると締めくくっています。

 という内容でした。まずは年間総観客動員数が対前年比で今年は上昇しているという事で、まずはやれやれですね。最近は全く情報が出てこなかったので、ひょっとしたら今年から前年割れかと心配していましたが、今年は何とか増加をキープできたようですね。ただ、来年以降はわかりません。今回のコラムは過密日程の面からの2ステージ騒動の批判記事でしたね。過密日程以外にもいくらでも批判ポイントはあります。まぁ、過密日程については昨年からさんざん言われていたので何を今さら、最初からわかっていた事だろという感じです。
 個人的に問題視しているのは、こういうコラムの中にファン・サポーターの声が全く入っていない事。こういう過密日程を解消するためには、愚かな2ステージ制という天下の悪法を一刻も早く撤廃し、所属クラブ数も少し減らしたらいいと個人的には思っています。ファン・サポーターも黙ってはいません。そのうちにガクっと客離れという現象が起こるでしょう。早ければ来シーズン、普通に2~3年後に発生すると思っています。責任を問われても、現役員は辞めれば自分達はいいでしょうが、残されたファン・サポーターにはすっかり荒れ果てた不毛のフィールドしか残っていないという状況を予想してしまいます。代表の弱体化、育成世代の低迷の遠因として、この辺りを思います。
THE PAGE該当ページ:アドレス
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係):29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / / / / / / / / / / / / / / / / / / / /
Jリーグ組織問題関連 (その他):30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / 20 / / / / / / / / / / / / / / / / / / /

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盛り上げたいJ3リーグ9

2015-11-19 00:01:15 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 ここ最近、セカンドチームのJ3参加が取りざたされていますが、17日の報道でJ3へのJクラブセカンドチーム(U-23)の参加が承認されたニュースが流れました。その中でサッカーキングが「U-23チームのJ3参加と育成マッチデー、Jリーグが承認した若手成長促進の施策とは」というタイトルで詳しく報道しているので、抜粋して紹介。
   
 11月17日に行われたJリーグ理事会において、来季J3リーグへのU-23チーム(いわゆるセカンドチーム)の参加が承認。また来シーズンから育成マッチデー(仮称)を設けてJリーグ各クラブの控え選手たちによる準公式戦を開催することも決定。
 Jリーグの18~23歳の若手選手の実戦不足を補うために2つの施策の実施。2シーズンにわたって行われてきたJリーグ・U-22選抜については、日本協会理事会にて正式決定になるが、活動を終了する見込み。活動に継続性がなく、五輪代表強化という視点はともかく、育成という観点からは十分な成果があがっていないという判断があったと推測。

 村井チェアマンによれば、U-23チームの参加条件は、基本的にJ3基準であり、スタジアムなどはJ3の要件が必要。登録選手についてはJ1・J2に所属するトップチームとの間に垣根は設けず、試合ごとに登録される形。例えば、土曜日のJ1の試合でベンチ入りしていた選手が、翌日のJ3の試合へ出場する事も可能。もちろん、土曜日のJ3の試合で活躍した選手が日曜日のJ1の試合に抜擢されるといった可能性もあり。これはドイツやスペインなどでスタンダードな形で、2つのチームではなく、1つのクラブとして捉えるということになる。
 選手の出場基準については当該シーズンの12月31日時点で23歳以下であること。早生まれの選手は少しだけ出やすいレギュレーションになり、加えてオーバーエイジ枠3名までの起用が可能。また試合経験を特に積みにくいGKに関しては別に1枠を設置。仮に30人の登録選手を保有しているチームでJ1の試合に14人の選手が出場しているとすると、残る16人でJ3の試合を戦うイメージ。これに加えて、ユース所属の選手なども当然出場可能となるので、U-23チームを保有するからといって過剰に保有選手数を増やす必要は無く、出場選手の基準については年齢制限のみとし、一部報道で伝えられたプロテクト選手枠などは導入されず。

 J3クラブからは興行面への悪影響を危惧する声もあり、「その点については最も多く議論した」と村井チェアマンのコメント。J2昇格の資格は与えられず、仮に2位以内にU-23クラブが入った場合でも、下の順位のチームが繰り上げ。加えて、新たにJ3へ入りたいというクラブが出てきたときに、U-23チーム参戦でチーム数が増えたことを参入障壁にしないことも確認。U-23チームの絶対数もJ3一般クラブの1/3未満の数となり、それを超えるチームが参戦を希望した場合は入れ替え戦の実施などを検討。「オーバーエイジ(OA)枠の導入による興行面への影響も含め、『そういうことなら問題ない』とJ3全クラブから合意をいただいた」と村井チェアマンのコメント。
 一方、育成マッチデー(仮称)は旧サテライトリーグの復活に近いアイディアで、Jリーグが間に立ちながら各クラブで日程を調整し、控え組同士による準公式戦を実施。練習生の参加可否など詳細については未定で、また試合数や参加クラブなども現時点では不明。いずれにせよ、この2つの施策を新たに実施することで、Jリーグとして若手の成長を促したい考え。

 という内容でしたが、まず「プロテクト選手枠」が気になりました。調べてみると、「プロテクト枠」とは、セカンドチームが、トップチームの主力の調整の場となることを防ぐために、J1しか出場できない人数枠の事。つまり、2軍の試合に1軍選手が調整のために出てきて、その分若手が出場できないという現象を減らす目的の制度ですが、そういう細かい事にはこだわらないようにも見えますが、時々J3に人気選手がOA枠で出てきて、興行的に貢献させたいという意図も垣間見えます。
 大体の情報ですが、「○○U-23チーム」という名称、最大3人のオーバーエイジ枠になり、2017年以降希望クラブが多い場合は、セカンドチーム同士で入れ替え戦を行うそうですが、負けた方がどこに行くかのは不明。他にJ3入会金500万円の支払義務も発生します。
 イメージ的にはリザーブ選手達がJ3で戦うものですが、一つ個人的に問題に感じるのが、来シーズンせいぜい4チームのサテライトが参戦してきて、そこの選手は実戦の機会を得る事ができますが、残りのJ1で15チームほどの若手選手がまた実践機会を失う事です。育成マッチデーという事も行われるようですが、元々サテライトリーグ自体があんまり意味がないからと廃止になった経緯もあり、大丈夫かなと思います。
 とにかく全体的に中途半端に見えて、ハリル監督が唱えた育成世代の強化がもう一つ進まない気がします。当ブログ的には、昔から言うようにドイツスタイルで、トップのベンチに必ず若手を何人か入れる義務を持たせる事です。この問題はこれからもずっと何年も続いていくでしょう。さあ、2年後はどんな制度に変わるのでしょうか。
サッカーキング該当記事:http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20151117/370941.html
Jクラブセカンドチーム関連④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151112
   〃             ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151007
   〃             ②:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150911
   〃             ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121124

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日本代表のこと・・・315

2015-11-18 00:39:26 | サッカー(日本代表、W杯等)

 TV生観戦レポです。
 今日は久しぶりの生書き込みです。時間的にはこれくらいがベストかな。ロシアW杯アジア2次予選カンボジア戦です。試合前にパリで起きた同時多発テロ事件の犠牲者に対する黙祷が行われました。パリ在住のハリル監督の家族は無事だったようです。日本のアウェー新ユニのお披露目です。ホームのカンボジアがブルーなので変な感じです。先発メンバーで前回と同じなのは西川、吉田、長友だけで他の9選手は替わっています。右サイドにはやってやれ酒井ではなく、長友です。遠藤や藤春などの目新しい顔ぶれが見えます。キックオフ。
   
 今日のスタジアムは人工芝だそうです。疲れが早く来そうですね。気温は31℃、湿度が68%だそうですが、体感気温はもっと蒸し暑そうです。ハリルジャパンの年内最後の試合で、現在2次予選全5試合無失点で、今日完封すると新記録だそうです。何とカンボジアは5バックと、超ディフェンシブな布陣です。
 岡崎は年内最後の試合は3年連続でゴールを決めているそうなので、本人もぜひとも1点欲しいところでしょう。余り見せ場の無い中、前半がスコアレスで終わってしまいました。この相手なら前半で3点取れるはずなのに。前半終了。
   
 後半スタート。遠藤に替わって柏木投入。就任以来初めて、ハーフタイムで選手交代をしました。と、ここで香川がひじ打ちをくらってPK獲得。おっと、岡崎PK失敗。4年連続得点ならず。これがアウェーなのか。ボールが柏木を経由して行くようになりました。ハリル監督になってからFKからの得点はまだありません。後半6分、FKから競った相手選手のオウンゴール。日本ゴォール!!! オウンゴール!★ 1-0。
 ここで、宇佐美に替わって本田投入。ハリルジャパン全試合出場の
宇佐美は今日は完全に消えていましたね。本田は現在4試合連続ゴール中で、5試合連続になると、新記録になります。相手チームもカンボジアの英雄ワタナカが交替で入ってきました。
   
 しかし、カンボジアは大健闘ですね。格上の日本に対して、この時間まで0-1だなんて。ここで槙野足がつった相手選手の足を伸ばしてあげています。おっとここでU-22代表から飛び級で呼ばれた南野が岡崎に替わって登場。とにかくカンボジアは堅守ですね。
 後半45分、藤
春の折り返したセンタリングから本田のヘディングが決まる。。日本ゴォール!!! 本田ゴール!★ 2-0。カンボジアサポーターがどんどん帰っていってます。ここでホイッスル。6試合連続無失点を記録しました。残念ながら岡崎の記録は途絶えました。

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優勝の味25

2015-11-17 00:05:52 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 14日の試合で大宮さんがJ2優勝及びJ1昇格を達成しました。おめでとうございます。大分さんとの試合状況は、Cスタでの観戦時に時々携帯でチェックしていました。0-2とリードされて、これで大分さんが勝って、栃木さんが降格決定なのかなと話していたら、終盤であれよあれよと言う間に大逆転していました。1年でJ1復帰をした訳ですが、1年でJ1戻ったチームは今までどこも大暴れしますよ。そんな中で、NUMBERで家長選手を特集した記事がありました。以下、抜粋して紹介。
   
 J2残留が目標となっていた大分さん相手に2点のビハインドを負う苦しい展開で、ムルジャ選手の2ゴールでなんとか追いついて迎えた中、劇的な逆転勝利につながるPKを決めたのは家長選手。目標のJ2優勝と1年でのJ1復帰を遂げた大宮にあった最大の強みは、ベンチを含めた一体感であり、その中心にいたのは間違いなくエースの家長の存在。
【家長が作った、チームとしての方向性】
 手堅い守備でゲームの流れを引き寄せ、最終ラインからパスをつないで主導権を握り、両サイドのアタッカーと前線のストライカーが連係してフィニッシュまで持ち込む。今シーズン大宮さんが見せたそんなスタイルは、家長の存在抜きには成り立たず。チームメイトは、ケガの家長選手が戻ってきた第7節あたりから、「どんなサッカーを目指すのか、チームとしての方向性が見えてきた」とコメント。ボールポゼッション率を高め、主導権を握りながら勝利を目指す戦い方を貫けたのは、家長がいたからがチームメイトの総意。
【重要な試合では、ことごとく決定的な仕事をしていた】
 相手を寄せつけないキープ力、創造性に満ちたパス、精度の高いシュートで攻撃の起点となり、仲間たちの精神的な支えにもなっていた家長は、33試合出場11得点6アシスト(第41節終了時点)という数字でも、その突出した力を証明。また、19得点を奪い得点ランキングで2位につけるムルジャ選手の決定力を引き出せたのも、キレキレのドリブル突破で他チームの脅威となった泉選手が輝いたのも、移籍1年目の横谷選手の攻撃センスが際立ったのも、マークが集中するなかで家長が見せたラストパス、絶妙なタメ、効果的なサイドチェンジがあったから。
【Jリーグ屈指の身体の強さを持つ家長】
 「間合いの取り方が上手く、積極的に仕掛けてくるというよりも、相手を見ながら逆を突いてくる。それで、自分の間合いじゃないと思えば、しっかり身体でブロック。相手を押さえる上半身だけじゃなく身体全部が強いので、当たってもボールを取れる気がしない。家長選手ほどフィジカルが強い日本人選手は、J1にもいないと思う」と河本選手のコメント。
「体幹がしっかりしているから、プレー中、少しでも骨盤が流れちゃうとバランスが崩れてしまうが、家長選手は小さい頃からメディシンボールを投げてもらって、投げ返す練習をしていた結果、身体の芯が鍛えられたと思うし、体幹の重要性を意識しながらプレーすることでバランス感覚が磨かれたような気もする。今までに見られない日本人には珍しいタイプの強さを持った選手」と堀田フィジオセラピストのコメント。
【「カテゴリーなんか関係ないと思わせるプレー】
 困った時に頼ることができるからこそ、大宮の選手たちは自信と安心感を持ち、自分たちのスタイルで戦えた。「プレーする場所がその人の価値を決める訳ではなく、カテゴリーなんか関係ないと思わせるようなプレーをしないといけない」と開幕前に語っていた家長選手は意気込みどおりのパフォーマンスを見せ、大宮をJ2優勝に導いた家長が示した存在感は、まさに王様と呼ぶに相応しかったと締めくくっています。

 今回、大宮さんの優勝&復帰について、ネット上をいろいろと探したのですが、なぜか更に深い情報が無かったです。今シーズンの快進撃に至る解説が無かったですねー 地味で記事にならなかったのか、ごく当たり前の事だったから記事にしにくかったのか不明です。家長選手といえば、その昔は日本代表を背負って立つべき男と言われていた逸材です。
 あと、個人的に大宮さんといえば、J1時代にJ2に落ちそうで落ちず、某黄色いチームも苦戦したのを思い出しました。また、2ステージ制騒動で、一昨年だったか、前半は快進撃で、後半は大失速。これが前後期制だったら無茶苦茶になっていたと例えられた事もありましたね。とにかく1年で復帰するチームはJ1でひと暴れする事でしょう。3チーム目のJ1復帰即優勝したりして、というのは飛躍しすぎですが、頑張って欲しいですね。
NUMBER該当記事:http://number.bunshun.jp/articles/-/824541
J1大宮公式HP該当記事:http://www.ardija.co.jp/news/detail/9691.html
J1大宮関連⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150808
   〃    ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141211
   〃    ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140903
   〃    ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140606
   〃    ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140309
   〃    ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130603
   〃    ⑦:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121221
   〃    ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121110
   〃    ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120302
   〃    ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120127
   〃    ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100310
   〃    ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060407
   〃    ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060112 

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勝利の白星80

2015-11-16 00:03:32 | ファジアーノ岡山

 生観戦レポです。
 昨日、Cスタで開催されたファジのホーム千葉戦の観戦に行ってきました。ホーム最終戦だから行きましょうと声をかけたのですが、浅口の面々は揃って不参加。飽きてきたのかな、という事は今日の観客動員数も・・・と思ってみたり。昨日はとにかく雨でした。今シーズンの雰囲気を象徴するかのような曇天で、途中からまた雨が振り出す。途中止むかもという降水確率が見事に裏切られた雨模様。
 スタジアムではシマカズ氏や松ちゃんファミリーなど語る会メンバーと合流。Aゲートからみんなで入場し、今回は特にお偉いさんもいないし、楽な所で観ようやという事で、屋根のあるメインのアウェー側に向かいました。それでも席はあっという間にいっぱいです。今さらながらみんな考える事は同じかなと。松ちゃんジュニア兄弟は、スクールが雨で中止になったから来れたとか。確かに久しぶりの登場です。お兄ちゃんは少し頬がこけてたくましくなってましたね。
   
 イベントですが、この日はペナルティデーという事で、雨なのにビッグユニフォームが展開されていました。防水加工してあったのかな。他、スタジアム前広場では、ファジピスタによるフェイスペイントブース、紫苑販売ブースなど。毎年恒例のクリアランスセールが行われていました。雨模様だったですが、どうだったのかな。あと、この日はベンチ外の選手達が各ブースを手伝っていました。グッズ売り場の他にファジステージでも、押谷選手ら2選手がファンサービスをやっていました。
       
 また、この日はOFAサポートデーのブースがありましたが、雨で寄る余裕は無かったです。白評議員さんが遠くから手を振ってくれました。コンコースのアウェー側には「ファジのある日常」の写真展が行われていました。試合前に広げる特別紙面が山陽新聞さんで配布されていましたが、何と、松ちゃん君愛娘さんが載っていたとか。TEAM AS ONE募金箱君(肝心のJリーグ公式はこんな状態・・・涙)に挨拶して、客席へ急ぐ。
       
 試合の方ですが、シマカズ氏の解説によれば、千葉さんは代表に取られた2人の外人選手など4人くらい抜けている状態とか。試合の入りは千葉さんが強いプレスと早いプレーで、これはまずいと思いましたが、最初だけでした。岡山もいい動きでした。が、ピッチ状態が最悪でとにかくボールが走らず、サッカーの高いプレー技術を観て楽しむには程遠い状態でした。どうしてもパスミスなどが起きて、余り面白い展開ではなかったです。どっちもどっちという感じで、日頃の広いスペースで、左右に素早く切り替えてプレーするプロサッカーの試合を楽しめませんでした。
 それでも、悪いコンディションの中、選手達は一所懸命に頑張っていました。途中、何となく「今日も0-0っぽいな」と言っていた矢先、後半29分に岡山がPKを獲得。矢島選手がしっかり決めて、1-0と先制。しかし、今度はPKを与えてしまう。あとのインタビューで本人が言っていましたが、中林選手が与えたのかな。それでも中林選手がPKを止めました。この点が入るか入らないかはえらい違いです。
   
 ネット情報では、負けの許されない千葉さんは、プレッシャーからか慎重なプレーが多く、守勢に回る場面ばかり。岡山が決定力を欠いたため、スコアレスの状況が続くが、PKで失点。反撃に出ようとするが、攻撃がかみ合わず、終盤のPKを獲得してもセーブされて、無得点のまま試合終了。千葉さんはこれでプレーオフ圏内から滑り落ち、自力でのプレーオフ進出の可能性が消滅。
 今朝の山陽新聞朝刊には「ファジ6戦ぶり歓喜」というタイトルの記事でした。前節に続き、中盤を厚くした新布陣で望み、中盤から積極的に相手DFの背後を狙ったが、雨で濡れたピッチに手こずり、決定機をなかなか作れない。PKを獲得して得点した後は千葉さんのパワープレーに対し、全員が最後まで走りぬき、体を張った。一方の千葉さんはセカンドボールを拾えなかった中、攻め手が少なく、痛恨のPK失敗に泣いたと締めくくっていました。
   
 今シーズン終了という事で、チャレンジ1は達成ならずという記事もありました。今シーズンのホーム平均入場者数は8,412人で、初の前年割れとなった2014年(8,404人)から微増したが、過去最多の2013年(8,574人)には及ばす。今シーズンホーム試合で1万人を超えたのは4試合。好カードが続いた序盤は好調だったが、順位が下降するに従って客足が遠のき、第19節以降は一度も1万人に届かずといった内容でした。
 順位ですが、12位という事ですが、最終節では最良で9位、最悪で14位という状況です。監督が代わって1年目で、影山監督の成績を超すことはなさそうです。
   
 その後、ホームゲーム最終戦セレモニーが開催されました。ジュニア、ジュニアユース、ユースが整列し、次の試合があるネクストチームは今回欠席していましたが、トップチームが整列しました。まずは木村社長の挨拶。続いて長澤監督の挨拶。最後に岩政主将の挨拶。さすが、経験豊富なベテラン選手、挨拶が上手かったです。来シーズンはJ1に上がるものと自分で信じ込み、その上で考えて行動すると、宣言してくれました。今シーズンはいくら堅守でも、オフェンス力が大幅に劣り、順位を下げてしまいましたね。来シーズンに期待です。
 
 その後、選手達は場内一周です。メイン中央からアウェー側にやってきました。ピンクのサインボールを投げ入れていましたが、何と!キャッチしてしまいました(笑)。どのチームのサインボールでも、特に好きな選手でない限りは、近くにいる子どもさんを捕まえて、あげる事にしています。そうか、松ちゃんファミリーは帰っていたっけと、少し向こうに立っていた少年にあげました。うれしそうな顔を見せてくれたのがうれしかったです。皆さま今シーズンお疲れ様でした。そして今日、サポカンに出席してきました。また議事録がアップされたら、解説記事にしたいと思います。

【J OKAYAMA MOM(マンオブザマッチ)】

1位: 中林選手  2位: 矢島選手    

雉人・F原氏: 中林選手。ホーム最終戦、最高の神が舞い降りた!
issan:中林選手。PKストップが素晴らしかったです。
山やん君: 中林選手。PKストップなど、最後までゴールを割らせませんでした。
oketsu氏: 矢島選手。PKを止めた中林と迷いましたが、PKを与えたのは中林選手自身でしたし、落ちついて確実に結果を出したから。
シマカズ氏: 近藤選手。ここぞという時のDFがしっかりしていた事ですね。
雉楽・シンジ氏: 中林選手。絶体絶命の相手PKを止め、無失点で終える事ができました!
松ちゃん君: 矢島選手。落ち着いてPK決めたので。

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Jリーグ百年構想について4

2015-11-15 00:09:09 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 最近、Jリーグ百年構想の昔の記事を特集しています。まだまだ次が続きますが、2008年の頃の記事に、当ブログの師匠的存在である、傍士Jリーグ前理事の「『地域のクラブ』という意識 『スポーツでつくる幸せな国 『Jリーグ百年構想』へのアプローチ』連載終了に寄せて」というタイトルのコラムを発見しました。なぜ当ブログが、傍士Jリーグ前理事を師匠的存在と呼ばせていただくのか、それは過去の記事でたくさん触れてきたので省略します。それこそ、ファジの今の方々が誰もいない法人化前の2005年の頃(傍士氏は当時、日本政策投資銀行岡山事務所長)の話になるので。このコラムにJリーグ百年構想の原点があると思います。当ブログでやや首をかしげる今のJリーグ理事さん達にもぜひ、目を擦り上げて読んで欲しい内容です。以下、抜粋して紹介。
       
 Jリーグニュースではvol.146(2008年3月28日発行)からvol.165(2009年10月30日発行)まで、Jクラブの地域密着への活動をリポートする「スポーツでつくる幸せな国『Jリーグ百年構想』へのアプローチ」の連載を行い、クラブが地域の一員になろうとする多彩な取り組みを紹介。各号2クラブずつ、合計18回にわたるシリーズの終了にあたって、地域の事情などに詳しいJリーグ理事の傍士銑太氏が総括を寄稿。

【多彩なJクラブの取り組み】
 Jリーグはどのような活動を行っているのか、Jリーグの理念がどのようなものであるかというのは、Jクラブが実際に取り組んでいる活動を通して知ることが可能。おそらく、地域貢献活動がほかのJクラブの地域に伝えられる機会は少ないと思うので、その内容をこうしたリポートによって数多くの人々に知ってもらうことは非常に意義があり、それをメディアの目で見て、広くホームタウンや一般読者の方々に伝えたことに意味があると言える。
 J1・J2の36クラブのうち、'93年からの10チームは17年、今年入会したばかりの3チーム(富山、栃木、岡山)は1年に満たないという歴史の違いがあり、それぞれの活動の段階がよく表れているのも興味深い。活動の内容にもよるが、ゼロから始めて地域に密着しようとするクラブから、地域がすでにクラブの価値を認め、その先のアクションを起こしているクラブまで多様。
 また、一口にホームタウンといっても、県全体を盛り上げようとしているところから、まず、おひざ元の町を起点に活動を広げていこうというクラブまで様々。これは、どちらがいい、悪いということではなく、読者が36クラブを見比べ、「こういうやり方もあるんだな」と参考にしたり、興味をもってもらえたらいいと思える。
 地域の特徴を生かした活動にも注目。京都なら商店街や学生に焦点を当てた活動。川崎が取り組むスポーツと音楽のコラボレーションは、川崎市のテーマでもあり、「原点回帰」を目指す動きも存在。甲府は、財政難によって消滅の危機に瀕したところから、クラブと地域が手を携えて立ち直り、磐田も初心に帰ってさらに地域に溶け込もうと努力。東京Vはクラブの伝統を見直し、育成組織から人間教育を含めて選手を育成。G大阪も「地元に愛されるクラブ」を推進。いずれも、経営危機や成績不振、入場者の減少などの厳しい経験によって、地域密着の重要性、必要性をあらためて認識と推測。クラブを挙げての活動もあり、「選手とスタッフの距離が縮まり、全員参加によりクラブ内の結束がより強まった」(千葉)という効果を生んだ例も。

【意識変化のバロメーター】
 現在、Jリーグの理念を実践しようという活動は、クラブ側からのアプローチが主体。この連載においても、Jリーグ創設時には未熟だった地域密着という概念を、クラブが地域に示そうとして、年を重ねるごとに定着が顕著。しかし、本来は地域がクラブとその意識を共有できたときに「ホーム」という概念が名実ともに出来上がり、「Jリーグ百年構想」の実現が加速。クラブが地域に密着しようとする活動には、さまざまな段階があるが、いずれにしても、「地域のクラブ」という意識を、クラブ側も地域側も持つことが大切。
 地域のクラブという意識では、クラブのアプローチに対する地域の意識変化が言葉にも反映。 例えば、広島のリポートには「わしらの街のサンフレッチェ」というフレーズが登場。そういう言葉が出てくるようになって、その気持ちを活動で表わすようになれば、本当の「Jリーグ百年構想」へ近づいていくことができ、一方通行ではなく、一緒に手を携えた形での歩み。
 大阪の人なら「ガンバは…」から進んで「うちのチームは…」と言うようになる変化が重要な指標。一般の人々に話す時に「うちのチームが…」という言葉が聞かれるようになればうれしいこと。また、3人称でも「アルビレックス(新潟)」ではなく「アルビ」、「コンサドーレ(札幌)」ではなく「コンサ」とニックネーム化しているのも、その第一歩だと思われ、こうした何気なく表れる言葉も、地域のクラブとして定着しているかを測る物差しと言える。

 また、リポートには「コミュニケーション」という言葉も何度か出てくるが、その意識を共有できる場、ファン・サポーターが共通の時間を持つことができる場であるスタジアムが、どこまで真の「ホームスタジアム」といえる存在になりきれるかが重要。地域貢献活動も、数多くの人々がホームスタジアムに足を運ぶようになってこそ、実りあるものとなり、その求心力となるのが、「聖地」と呼べるような存在となったホームスタジアムではないか。そして、クラブも地域もホームスタジアムを意識することが、地域貢献活動の評価につながると考えられ、地域貢献活動の成果を数字で測ることは難しいが、入場者数は一つのバロメーターと推測。
 清水は2005シーズンから入場者が増え続けているが、クラブが静岡市と協力して実施しているタウンミーティングの一つの成果ではないか。クラブと地域が同じテーブルについて一緒に議論し、意識を共有して連帯した結果、ホームスタジアムのあるべき姿が出来上がりつつあると思われ、「連携」がさらに進んだものが「連帯」。連帯保証人というのは債務者と同じ立場だが、運命共同体ともいうべき立場に高めることが重要。もちろん、活動を行ってすぐに成果が上がるものではないだけに、地道に活動を継続することが不可欠。
    
【ブランド力を高めるために】
 岡山も、求心力の中心にスタジアムを考え、岡山県陸上競技場(現在はCスタ)を核にしようと考えており、スタジアムから同心円的に活動を広めていこうという考え。川崎もスタジアムのある川崎市中原区を基点に活動を開始していった経緯があり、G大阪もホームタウンの吹田市に周辺3市を加えた地域を重点エリアとして、活動を実施。スタジアムにオフィスを置いたり、クラブショップを併設したり、近くに練習場があるなど、クラブが施設を集約する段階に入ってきたことも、スタジアムが求心力の中心になりつつある例。
 人々がスタジアムへ足を運ぶきっかけは様々だが、仲間がいて、感動や喜び、時には悲しみを共有してサッカーを好きになり、コミュニケーションの場となる存在。街中の広場みたいな感覚で、そこに行けば楽しいことが待っている。その目印となるシンボル的なものがスタジアムであり、地域の自分たちのクラブ。それはJ1だろうが、J2だろうが変わりはなく、クラブの地域貢献活動は、スタジアムに足を運ばせるきっかけの一つとなり、Jリーグがそのような機会や場をつくったというのは非常に意義深いこと。
 Jクラブが行っている地域貢献活動は、もっと多くの人々に知ってもらいたい。それには、こうした活動の対象となった学校や商店街、施設の側からも発信してもらうことが大切だろう。例えば、「Jクラブにこんなことをしてもらいました」「Jクラブと一緒にこんなことをしました」などなど。自らアピールする以上に、コミュニケーションの相手側から発信してもらうことによって、効果が増すのではないか。
 もちろん、こうした活動はそれぞれの地域のメディアで取り上げられているが、なかなか全国レベルで触れる機会は少ない。36クラブの集合体としてJリーグを考えた場合、せっかくの素晴らしい活動をもっと広くアピールしない手はない。それは、Jリーグのブランド力を高めることにもつながるはず。

 何か一昔前によく聞いた話であり、現在のJリーグ公式HPでは余りお目にかかれない景色だと思います。後発クラブで先輩クラブから「選手による社会貢献活動などきれい事、先立つものはお金」と聞いたような話を、ネットかどこかで耳にしたことがあり、現在のJリーグの風潮を象徴している価値観だと思います。申し訳ありませんが、そういう商業主義では結局は文化にならないし、百年は絶対に続かないと思います。こんな面白いグッズ、目を引いたスタグルが果たして百年地域に根を張れるでしょうか。
 よく当ブログで言う例えですが、「人はモノではなく、心で動く」と。カレンダー問題や2ステージ騒動について、今のJリーグの状況を傍士前理事はどう思っているのか機会があれば聞いてみたいものです。また、清音に来られないかな。あと、コラムにも名前が登場した岡山についても、今どう映っているのか、Jリーグ百年構想の視点からどう見えるのか、ぜひお聞きしたいです。
 あと、様々なクラブ関係の方々が当ブログを観に来られているようですが、J3クラブや百年構想クラブはぜひお手本を間違えないように、これらを読んで欲しいですね。という事で「Jリーグ百年構想 レポート」関連はまだまだ続きます。次回第4回は2007~2006年編です。お楽しみに。
JリーグPRESS該当ページ:http://www.jleague.jp/img/aboutj/document/jnews/166/vol0166_04-08.pdf
「Jリーグ百年構想 レポート」関連第3回(2009~2008年編):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151108
     〃               第2回(2011~10年編):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150920
     〃               第1回(2012年編):
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150913
Jリーグ組織問題関連 (その他):30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / 20 / / / / / / / / / / / / / / / / / / /
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係):29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / / / / / / / / / / / / / / / / / / / /

 話は変わり、今日ファジのホーム千葉戦に行ってきました。その模様は明日。そして、明日はクラブ史上初開催のサポカンがあります。どれだけ活発な意見交換が行われるかが、どれだけファジ愛を持たれているかのバロメーターだと思っています。知った顔と話しても、どうもまだサポカン慣れしていない印象があります。まぁ、初めてなのでしょうがないですが。有意義なサポカンになればいいのですが。

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監督、GMの力量25

2015-11-14 00:02:38 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 昨シーズンと打って変って、生まれ変わったように今シーズンに躍進を続け、自動昇格までも視野に入れている福岡さんですが、なぜ急に強くなったのか、去年まで某黄色いチームのヘッドコーチを務めていた井原監督の力量がそこまで優れているのか、個人的には不思議でした。その謎が少しわかった内容で、THE PAGEに「J1昇格へ邁進する福岡の裏に井原監督と経営力」というタイトルのコラムとして登場しました。以下、抜粋して紹介。
                
 派手さは無く、圧倒的な破壊力があるわけでもないが、90分間でしっかり勝っているチームとして、J2福岡が無類の強さを発揮。開幕戦から3連敗の後に、を井原監督は4バックから3バックにスイッチし、内容に手応えをつかんだことで第4節以降も3バックを継続。まずは失点を減らして「負けない」サッカーを実践。昨年はJ2で4番目に多い60失点を数え、16位に低迷したJ2福岡に実戦を通じて堅実さと自信を植えつけ、その後11試合連続無敗を記録し、一時は最下位に低迷した順位が5位にまで急浮上。その間にあげた8勝のうち、実に6度が1-0のスコア。

 「守備をしない選手は使わない。守備が安定しなければ攻撃も機能しない。システムを変えながらも勝つことで、チーム力をあげることが必要」と井原監督の前半戦を終えたコメント。
 40試合を終えた段階で、失点は36にまで圧縮。井原監督は現役時代から、真面目で誠実な人柄をプレーにも反映。初めて監督を務めた福岡でのチーム作りにも、それが確実に浸透していった一方で問題も発生。42試合の長丁場を戦うJ2は、けがのリスクと背中合わせの状態。J2福岡も例外ではなく、夏場に入ってセンターバック陣が戦線離脱したが、最終ラインの苦境を救ったのが、福岡大から加入したルーキー田村選手。7月のデビューから群馬戦まで17試合連続で先発フル出場。MFながら最終ラインで185cm、88kgの高さと強さを存分に発揮。幼い頃からの地元福岡の大ファン。晴れて入団を決めた直後に、井原監督が就任。

 田村選手によれば、開幕前のキャンプから何度も言われた「ハードワーク」という言葉が、最近では聞かれなくなったとか。戦う集団の土台をなす泥臭さや運動量が、当たり前のものとして浸透した証なのか。実直な指導のもとで急成長を遂げた田村選手は、相手の陣容などに応じて3バックと4バックを使い分ける柔軟な采配をも可能に。田村選手がデビューしたほぼ同じ時期に完全移籍でのウェリントン選手の加入で、J2福岡を更にパワーアップ。昨シーズンは湘南さんでJ2で2位のゴール数をマーク。実力は高かったが、高年俸で契約更新されずに母国に帰国状態。昨シーズンまでの福岡さんならば、獲得できなかったはずだが、今年3月に就任した川森社長が、2013年度末には債務超過に陥っていた経営を劇的に再建。アパマンショップホールディングスの常務取締役としてふるってきた辣腕を、サッカー界でも発揮。昨年は空白だった胸スポンサーが福岡地所に決まり、1,000社の目標を掲げたスポンサー獲得ですでに9割強を達成。昨年は約5,000人だったホームの平均観客数も8,340人に激増。
 一気に強化された経営力が、このオフにもリストアップしながら見送ったウェリントン選手の獲得を達成。最前線に起点ができた相乗効果で、全員でしっかり守れば必ずチャンスが生まれるという信頼関係がチーム内に構築。ウェリントン選手を軸に前へ攻める圧力が増し、セットプレーのチャンスが増加。冒頭で「圧倒的な破壊力がない」と記したのは、セットプレーでコツコツとゴールを積み上げているから。

 群馬戦で10戦連続無敗となったが、春先の11戦連続無敗との差はスコアに如実に反映。堅守はそのままに、ここ4試合で15ゴールを奪う試合内容に井原監督も大きな手応え。すでにJ1昇格プレーオフへの出場権は獲得したが、可能性がある限り自動昇格できる2位以内を目指す。自力で2位以内に入る可能性はないが、勝ち続けることで大宮と磐田へプレッシャー。堅実力と育成力で福岡を生まれ変わらせた井原監督は、経営力の後押しを受けながら人事を尽くして天命を待つと締めくくっています。

 去年まで黄色いヘッドコーチで、ネル監督の退任による吉田新監督の構想から外れて、福岡さんへ行かれ、確かに開幕当初は連敗でやはり難しいのかなと思っていましたが、急に強くなってあれよあれよいう間に、上の方をキープしているのに、どうしてなのかなとずっと思っていました。なるほど、まずは新社長による経営力アップなのですね。岐阜さんも同様でしたが、福岡さんはしっかり生まれ変われましたね。資金だけでなく、監督という部分も大きいということでしょうか。あと、長い間ネル監督の戦術を見てきた財産もあるのかもしれません。それに観客数の増加もいいですね。成績が良くても観客が少ないというチームは結構ありますから。ぜひ、福岡さんには鳥栖さんに負けないような九州の雄になって欲しいですね。これでプレーオフを制してJ1に上がったら快挙ですね。でもJ1での厳しさも待っていますから。
THE PAGE該当ページ:http://thepage.jp/detail/20151109-00000003-wordleafs?pattern=3&utm_expid=9
井原監督公式HP:http://www.ihara-masami.com/
J2福岡関連⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140530
  〃     ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140228
  〃     ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131027
  〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130819
  〃     ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120821
  〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110915
  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110812
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090416
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070907
  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060319
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060207
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060118
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051226
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051014

  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20050929 

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日本代表のこと・・・314

2015-11-13 02:00:15 | サッカー(日本代表、W杯等)

 留守録生観戦レポです。
 6月のホーム戦では、23本のシュートを放ちながらスコアレスドローだったシンガポールのアウェー戦。FIFAランクは日本の50位に対してシンガポールが152位です。先発はやってやれ酒井や清武、柏木の他に19歳でA代表デビューを果たし、5年ぶりの代表という金崎の名前も。金崎はやんちゃ過ぎる選手だそうですが、今回ハリル監督がチームに喝を入れる毒薬として召集したと書かれていました。そういえば宇佐美や原口もそうです。
 代表ユニがこの試合から新しくなっています。シンプルですが、目新しさ満点です。史上最も濃いブルーだそうです。個人的には30年ほど前の部活で見られたジャージのグラデーションを思い出します。背中の辺なラインは消えていますね。
   
 キックオフ。相変わらずシンガポールはドン引きです。プレスをかけず、ブロックを崩しません。GKイズワン・アズフド選手ですが、今度Jリーグのトライアウトを受けるとか。確かに前回の対戦ではスーパーセーブ連発でした。気温は28度で、シンガポールはまだ蒸し暑いようです。シンガポール選手のラフプレーがちょっと目立ちますね。
 前半20分、劇薬・金崎が遠目のボレーシュートを決める。代表初ゴールです。日本ゴォール!!! 金崎ゴール!★ 1-0。ハリル監督は左右サイドの上りをもっと使えと指示しています。何と清武のユニが裂けてしまいました。そんなにラフプレーなのか、ユニがもろいのか。
 前半26分、ゴール前の速いプレーの混戦から、本田がシュートを打つ。日本ゴォール!!! 本田ゴール!★ 2-0。代表33ゴール目です。今度は長谷部の出血があったようです。やってやれ酒井は少し絞っているのか顔が細くなっていますね。
 今日は大量ゴール、無失点が目標です。選手の距離感もいいです。シンガポール選手の激しいチェックで、武藤が「HEY!」と叫ぶシーンがあります。そういえば香川は今日はベンチですね。金崎の調子の良さが解説の中でよく出てきます。ここで前半終了。
   
 後半スタート。交代無し。前半終盤はペースが落ちたと言われていました。本田はシュートをはずしましたが、ここがミランで出ていないゲーム感が出ているのかなと。ブンデスリーガで先日ハットトリックを決めた武藤が時々マインツと同じ動きを見せます。日本は完全に相手陣内に押し込んでの攻撃になっています。シンガポールは3位で決勝トーナメント出場の可能性があるので、何としても勝ち点1が欲しいところでしょう。
 監督別の就任後11試合の選手起用数が出ました。ジーコ:31人、オシム:38人、岡田:31人、ザック:34人でハリル監督は42人と多く、いかに競争原理を働かせているかがよくわかります。後半になってもなかなか選手交代がなく、ハリル監督は今出ているメンバーでどこまでやれるのか見ているのではないかと解説されています。1人1人のボールを持つ時間がだいぶ長くなってきました。FWの動きが止まってきました。悪い時の代表の動きになってきたようです。疲れの影響か、足が止まっています。

 ここで武藤に替わって宇佐美投入。宇佐美はハリルジャパンで全試合に出場しており、監督から「日本のフットボール界の中で最もテクニックのある選手」と絶賛されているそうです。この時間帯で日本のほうが2~3割運動量が落ちています。ここで清武に替わって香川投入。シンガポールで人気があるのか一番の大歓声に迎えられました。そして、その後本田に替わって原口投入。交代選手はみんなFWです。監督から「スピードだ、スピードだ」と頬を叩いて送り出されました。相手GKがファインセーブを見せます。
 後半42分、ゴール前の混戦からシュートが吉田の足に当たってラッキーなゴールになりました。 日本ゴォール!!! 吉田ゴール!★ 3-0。今日のCKはすべて先発した柏木が蹴っていますが、所属のJ1浦和でもすべて任されているそうです。ここでホイッスル。3-0で勝ちました。スコアレスドローよりはいいですが、今日の試合の感想は、前よりは良かったかなぁという感じですか。

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盛り上げたいJ3リーグ8

2015-11-12 01:54:32 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 今朝の日経新聞「フットボールの熱源」に「選手育成 ほしい冒険心」というタイトルで、今シーズンのJ3リーグにおけるU-22選抜チームの参戦について語られていました。当ブログでも「J3のチャレンジリーグ化への危惧」として以前の記事で述べた事があり、やっぱりマスコミもそう危惧してるんだと思いました。以下、抜粋して紹介。
   
 各チームのベンチ外選手を毎節J-22選抜としてJ3に参戦させたが、寄せ集め感はぬぐえず選手強化につながったとは言い難い。そこで今度はセカンドチームを参戦させる。
 若手選手を強化するには実戦を積ませなければならず、日本サッカーのためならと、J3各クラブは受け入れたが、依然として全体にモヤモヤ感が停滞。
 J3には盛岡、福島、藤枝などスタジアム基準を満たしていないためにJ2ライセンスが無いチームがあるが、結果にこだわってしのぎを削っている。そこに育成目的のチームが加わる事で、勝負の純度が落ちる懸念。

 将来、セカンドチームが増えていくと、「育成リーグ」のような印象持たれ、J3のブランド価値が低落するので、「セカンド」という命名は避けて欲しいという声もあるとか。そもそもいきなりJ3に加えるのは公平性を欠き、地域リーグからスタートさせるべきではという意見も根強い。
 まさかそんな事はないと思うが、セカンドチームが練習試合のような姿勢で臨んだら、相手にも観客にも失礼。もちろんそんな姿勢ではU-22選抜と同様に、泥臭いJ3チームに惨敗していく事になる。
 制度を変えれば、効果的に強化が進むとというものではなく、制度を変えずにできる事もある。欧州のように新人だろうが、欠点がある選手だろうが、躊躇なくトップチームの試合に放り込んでしまう監督の冒険心、クラブの気概、リーグの土壌が日本にも必要。選手起用の保守性を薄めるだけでも強化はかなり進むと締めくくっています。

 以前の報道で、U-22選抜チームに来て欲しい選手は、みんなトップチームにベンチ入りしてしまい、思ったようなチーム編成ができなかったために、今度はベンチ入りの可能性が低い(確か)U-19選抜にする経緯がありました。果たして今度は上手くいくのでしょうか。また、J1チームのセカンドチームを3チームくらいJ3に参戦させるという事ですが、セレッソさんはどうなりますか? J1に上げればいいですが、昇格かなわずJ2のままであれば、カテゴリが一つ下だけのチームができてしまい、極めていびつなクラブ構造になります。何か岡山の名前も挙がっていましたが、こちらは一時期JFLからの降格が目の前に迫ったネクスファジ、そんなチームが飛び級でJ3に上がってしまっていいのでしょうか。
 当ブログではこう考えます。ドイツと同じやり方で、トップチームのベンチ入りメンバーに必ず2名U-22選手を入れる事です。また、U-22の複数の混成チームで、かつてのサテライトリーグを始める事です。そうすれば、元々育成リーグ、練習リーグになるので、後ろ指を指されなくなる。ハリル監督からもユース世代の強化を言われていますが、知恵を絞っていかなければなりませんね。
Jクラブセカンドチーム関連③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151007
   〃             ②:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150911
   〃             ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121124

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松本山雅の強さ20

2015-11-11 00:05:10 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 前節で山雅さんのJ2降格が決まってしまいました。当ブログでも「きっと山雅さんは残留するだろう」と予想していましたが、個人的には残念ですね。その前に山形さんも降格し、プレーオフ組は今年も降格となりましたが、山雅さんは自動昇格組だったので、大丈夫だろうと思っていましたが、それだけJ1は厳しいという事がよくわかりました。以下、報道をいくつか紹介します。
   
【SPORTIVA】
 11月7日、山雅さんは神戸さんに1-2で逆転負けし、来シーズンのJ2降格が決定。クラブ史上初のJ1昇格を果たしたが、わずか1シーズンでJ2へ逆戻り。松本さんは後期に入って、せっかく先制しながら試合終了間際に同点ゴールや逆転ゴールを許し、手にしかけた勝ち点を逃してしまう試合が目立ったからこそ、反町監督はリードしたままの逃げ切り策は考えていなかったとか。
 今シーズンの戦いぶりを振り返ると、紙一重の勝負といった惜しい試合がいくつもあったのは事実だが、1シーズンをトータルで考えれば、やはり地力の差による力負け。戦力的には妥当な結果と分析。反町監督のコメントをいくつか紹介。

「J1新規参入のクラブは厳しい。群を抜いて昇格し、戦力を維持できれば成績は残せた湘南とは違って、うちはJ2でもダントツの力を見せて上がってきたわけではないし、(J1残留ギリギリの)15位に入れれば、というのが正直なところ。(開幕前に)降格候補に挙げられていたが、それは普通に見て当たり前のこと。J2では相手に救われた面があり、戦術的な部分でもごまかせる部分があったが、J1は絶対にごまかせない」
「前期の方が勝ち星は多かったかもしれないが、チームとしては後期の方がJ1仕様になってきていた。(移籍による補強で)新しい選手が入って競争し合う中で、いい試合を多くできたと思う」
「新しい選手が入ってきてよくなったし、それを最初からやっていればもっと強固なチームができたと思うが、それがクラブの力。そこに文句を言っても仕方がない」
「経験のある選手を獲得してくるというやり方もあるだろうし、育成型のクラブを目指すというやり方もある。どこを目指すにしても、クラブ全体としてこれからどうするかをしっかりと考えて、整備しなければいけないところは多く、その場しのぎでは同じことの繰り返し。1年でまた戻れると考えるだろうって考えるほど甘くない。それをみんなが認識しなきゃいけない」
SPORTIVA該当記事:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2015/11/08/post_999/

 コラムには、結果に関わるすべての問題は、選手や監督だけで解決できるわけではなく、いわば「クラブの総合力」が問われているとありました。その点、J2のプレーオフ制度はクラブの総合力が低いまま、J1に強引に上げる「飛び級」制度といえ、過去のクラブがすべて即J2降格している様はその象徴でしょう。続いて、「上り詰めた初のJ1で見えた現実…松本山雅、J2降格の挫折を未来の一歩に」というタイトルのサッカーキングの記事を抜粋して紹介。

【サッカーキング】
 J2松本はクラブ創設50周年となる今季にJ1初参戦。サポーター動員数も予算も2008年から雪だるま式に増加し、今シーズンのホーム平均入場者数は前年比32%増で過去最多の1万6,823人。こうした中で迎えた今回の降格は、成功体験に包まれ続けたクラブと街が近年で初めて味わう「挫折」。
 そもそも3年間のJ2時代も決して戦力に恵まれたチームでなく、苦しい台所事情の中でJ2を勝ち抜くことができたのは、天井知らずの運動量をベースにした堅守速攻と、相手を徹底的にスカウティングした上で組み立てられたセットプレーのため。もちろん相手の決定力不足に助けられた側面も。
 だが、J1ではスキを見逃してもらえず、ストロングポイントも前面に押し出せず。チームの総走行距離では後期鳥栖戦を除く32試合で、スプリント回数では後期川崎戦を除いて32試合で、それぞれ対戦相手を上回ったが勝ち点に至らず。
 失点に加えて特に顕著なのはその時間帯別の傾向。75分以降に許したゴール数19はリーグワースト。先日の神戸戦も85分以降に2失点の逆転負け。疲弊した終盤に見せる「スキ」は、残酷なまでの大きな差。

 J1ではクラブ全体として発展途上である事が顕著に。今シーズン開幕前に、反町監督が直接面会してオファーした複数の選手は全員入団に至らず。アルウィンという専用球技場、熱狂的かつ温和なサポーター、松本市かりがねサッカー場(天然芝1面、人工芝1面、フットサルコート1面)の供用開始、クラブハウスの完成があってもなお、クラブ間の競争力では後手を踏んでいる状態。育成組織を強化しても、トップチーム昇格の実績はゼロ。ユースチームはまだ長野県2部。2種登録で鍛えていこうという水準にある選手も輩出できていないのが実情。
 こうした背景で、今シーズンは主に野心的なJ2の主力級が集まる編成だったが、今シーズン新戦力で開幕当初から継続的に試合に絡んでいる日本人選手は前田、酒井の2選手のみ。ブラジル人は4人が出入りしたが、及第点を与えられるのはオビナのみ。それも4本のPKを含む6ゴールでは助っ人として物足りないと言われても仕方がないだろう。シーズン途中には工藤、安藤、キム・ボギョンを獲得したが、攻撃面のバリエーションは増えたものの、工藤とキム・ボギョンがケガがちでフル稼働できず。徐々に手詰まりの感が強まり、気が付けばJ2降格。

 それでも救いはあり、苦しい戦況にも関わらず、チーム内の不和や雑音は極めて少なく、サポーターの熱気も冷めなかったこと。無残な敗戦の後にも浴びせられる罵詈雑言は少なく、拍手とコールがスタジアムを包んだ。プロである以上は結果が肝心ではあるが、その前提に疑義を差し挟みたくなるほどポジティブな空間。ともに苦汁をなめ続けたことで、サポーターとチームの信頼関係はより強化。
 勝っても負けても応援し続けるサポーターの声は選手にも当然伝わっていたが、現実は無情。「日本のトップ15入り」という目標は叶わず、J2へ逆戻り。選手たちの「サポーターに対する感謝の思いが、必ず結果に結び付くと信じている」という言葉を残して。特異とも言える右肩上がりの成長曲線にはひとまず区切り。とはいえ、わずか10年前には満足に照明もない学校の校庭などで練習をしていたことを考えれば、驚異的な進歩であることは間違いなく、今シーズンに嫌と言うほど味わうことになった苦い経験をどう糧にするのかが肝要と締めくくっています。
サッカーキング該当記事:http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20151108/367669.html

 それにしても、平均観客数が平均1万6千人というのはとんでもない数字ですね。岡山のチャレンジ1実績の倍の数字です。平均1万人を超えないチームがJ1に上がっていいのかという論評もそうかもしれませんね。2つのコラムに共通しているのは、今シーズンは試合最後の失点が多く、「スキ」が敗因であるとしています。スキだけではなく、スタミナ部分もあるのかもしれないし、終盤に攻めれば攻め勝てると思われているのかもしれません。後半のスタミナ切れを待って、前半は省エネプレーをされるって、どこかでも耳にした事があるなと。
 ともなくも、山雅さんはたった1年であってもJ1の経験は何ものにも替えられない大きな財産だと思います。J3の状況では長野さんは来シーズンもJ3のようなので、J2での信州ダービー実施には至らなかったですが、山雅サポさんは昨シーズンと同様に、長野が来る前にもう一つ上のカテゴリに行かねばと思うのではないでしょうか。個人的には、昨シーズンは新スタジアムもでき、後から迫ってくる長野さんを引き離そうというように映りました。地方クラブの雄がまた一つJ2に来てしまうのは残念ですが、来シーズンはまたJ2が賑やかになりますね。元J1の強豪がどこもJ1に抜けていくのでチャンスという論評も見かけましたが、そんなに甘くないと思います。目先の勝ち点より、コラムにもあるように「クラブの総合力」だと思います。
 また、しまくんから「山雅がJ2降格って、予想がはずれましたね」と突っ込まれそうですが、予想うんぬんよりももっと広い視野でJリーグを観るべきだと思います。地元・J2岡山も、少しずつ変わっていきそうですね。というか変わらないと・・・
J1松本公式HP該当ページ:http://www.yamaga-fc.com/archives/41924
J1松本関連:2221

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