事例紹介コラムです。
先日、J1柏から公式LINEアカウントと、公式instaguramページの開設が発表されました。柏は確かフロントの人数が少ないと聞いているので、ちょっと大変だとは思いますが、頑張って欲しいです。人数が多くてもどこまでできているのかというケースもあるでしょう。
以下、抜粋して紹介。
このたび、J1柏公式の「LINE」ならびに「Instagram」をオープン。今月に終了する公式携帯サイトに代わる情報発信ツールのひとつとして、クラブからのニュースやお知らせ、また選手たちのトレーニング風景や取材の様子などを、写真やテキストを通して発信。Instagram登録の方法は下記のとおり。
【Instagram登録方法】
「Instagram」は無料の画像共有アプリケーションソフトウェア。
■ID:kashiwareysol_official
※スマートフォンにて写真共有アプリ「Instagram」をダウンロードし、kashiwareysol_official」と検索してフォロー。
※右記URLからも閲覧可能。https://www.instagram.com/kashiwareysol_official/
かなり前に公式ツイッターを開設され、数年前に公式フェイスブックを開設され、いい更新をされているようです。特にinstagramは当ブログでも、まだ未知の存在ですが、早くに導入されているクラブはいくつもあります。今回のJ1柏の決定は早くもなく遅くもなく、絶好のタイミングではないでしょうか。
J1柏はブログとツイッターとLINEとinstagramと4つのSNSになりました。当ブログには様々なクラブ関係者さん観に来られているでしょうから、今後どういうバランス、使い分けをされるのか注目し、このブログでも紹介したいと思います。参考にしてください。
最近何度か、全クラブ調査でフェイスブックとツイッターのクラブごとの一覧表を記事に出します。どこだったか忘れましたが、「ややこしいコメントの対応が大変だからやりたくない」という価値観を見かけた事を前に紹介しました。
もうすでにフェイスブックやツイッターはやるのが基本的義務、やらないところは何か言えない理由があるのではないかと思われるくらいの状況になってきました。今後はJ1を中心にどこのクラブもこのinstagramの導入が増えてくることでしょう。未だにやろうとしないところは、本当になぜなんでしょうかねぇ。一度じっくりお聞きしたいものです。
当ブログも今日からinstagramに立ち向かっています。正直わかりづらいです。でも、頑張ってマスターしていこうと思います。このブログでは出てきませんが、仕事関係等でつながっている方はよろしくお願いします。個人的に黄色い記事は比較的書く時は早く打てる傾向があります。社会貢献性も高く、前向きの事業が多いので記事を作るのが楽しいですね。
話は変わり、先日ちょっと面白い情報を知りました。当ブログで黄色いチーム絡みで出てくるのが「みゃ長」さん。何でも先日、あのNHKのど自慢(柏会場)に出場されたようです。YouTubeで観ましたが。面白かったです。ここには貼りませんので、観たい読者の方はYouTubeで「みゃ長 NHKのど自慢」で検索してみてください。
あと、ミルトン・メンデス新監督になりますが、今一番お願いしたい事は、日立台の練習見学をネル監督時代のようにグランド横で観れるように、見学ルールを戻して欲しい事ですね。やはり、このチームには何事もオープンなスタイルが合うと思います。
「カリスマの存在」カテゴリ以外のJ1柏関連:65 / 64 / 63 / 62 / 61 / 60 / 59 / 58 / 57 / 56 / 55 / 54 / 53 / 52 / 51 / 50 / 49 / 48 / 47 / 46 / 45 / 44 / 43 / 42 / 41 / 40 / 39 / 38 / 37 / 36 / 35 / 34 / 33 / 32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / ⑳ / ⑲ / ⑱ / ⑰ / ⑯ / ⑮ / ⑭ / ⑬ / ⑫ / ⑪ / ⑩ / ⑨ / ⑧ / ⑦ / ⑥ / ⑤ / ④ / ③ / ② / ①
事例紹介コラムです。
今回はちょっと馴染みの薄いテーマです。福岡さんが競技名が決まる前から連携して取り組んでいたブラインドサッカーがありますが、アンプティサッカーという競技は読者の皆さんはご存知でしょうか? 当方も名前を聞いたことがある程度で、具体的にどんな内容か知りませんでした。
J1川崎は以前よりこの競技に取り組んでおられ、昨年10月のブログネタとして、ずっと1年以上キープしていました。いつ出そうかと思っていましたが、つい1年以上経ってしまいました。そんな中、先日川崎さんの公式HPを観ていたら、富士通スタジアム川崎にて、日本アンプティサッカー選手権大会2015が開催されたとの情報が流れました。このタイミングで紹介したいと思います。まずは1年前の情報です。この時はフロンタウンさぎぬまで開催されていました。
【第4回日本アンプティサッカー選手権大会2014】
・主催: 特定非営利活動法人 日本アンプティサッカー協会
・主管: 日本アンプティサッカー協会選手権大会実行委員会
・協力: フロンタウンさぎぬま
・開催日: 2014年10月12日(日) 10:00~17:00 ※観戦無料です
・会場: フロンタウンさぎぬま
【アンプティサッカーとは】
主に上肢、下肢の切断障害を持った選手がプレーするサッカー。競技は国際アンプティサッカー連盟(WAFF)が統括。日本国内におけるアンプティサッカーの競技・事業統括は日本アンプティサッカー協会が実施。1980年代にアメリカ人の切断障害者であるドン・ベネット氏が偶然ボールを蹴ることによりこの競技を思いつき、以降アメリカ軍負傷兵のリハビリの一環として採用されたことから一気に普及。
従来のような障害者スポーツに必要とされた専用の器具を必要とせず、日常の生活やリハビリ・医療目的で使用している松葉杖クラッチで競技を行うため、足に障害を持つ人々にとっては、最も気楽に楽しめるスポーツとして日本はもちろんのこと海外でも急速に普及・認知度が高まっているスポーツ。特に経済的に恵まれない国々においても受け入れ易く、特に紛争の多い地域では四肢を欠損した兵士や民間人の身体的リハビリやメンタルヘルスケアにも貢献。
現在、WAFFには現在20か国以上が加盟。加盟国数・競技人口ともに年々増加傾向にあり、2010年のW杯アルゼンチン大会以降、新たな加盟国としてポーランド、ドイツ、メキシコ、ウルグアイが加盟。
そして1年後、時期は12月、会場は新たに指定管理者となった富士通スタジアム川崎です。今年の大会の情報です。「アンプティサッカー」は、主に上肢、下肢の切断障害を持った選手がプレーするサッカーで、フィールドプレーヤー6名とGK1名の計7名でチームを組んでプレー。「クラッチ」と呼ばれる杖を用いてプレーする選手たちは、攻守の入れ替わりが激しいスピーディーなゲームを展開。
【第5回日本アンプティサッカー選手権大会2015の開催レポ】
今年は富士通スタジアム川崎へと場所を移しての開催。観客席付きスタジアムでの初開催ということもあり、事前のメディア露出も多く、2日間を通して多くの観客が来場。最終日には、決勝トーナメントが開催され、川崎市長、J1川崎武田会長、そして日本アンプティサッカー協会最高顧問・セルジオ越後氏が来場。注目度が向上。
FC九州バイラオールが優勝。迫力あるプレーと、遊びに来たというふろん太は場外で行われていた車いすラグビー体験のイベントにも参加し、子どもたちと交流。
競技人口も増え、プレーのレベルも高まっているアンプティサッカー。日本アンプティサッカー協会最高顧問のセルジオ越後氏からは、「年々試合のレベルが上がってきている。観ていて本当に楽しかった。今年は大会の規模やレベルも上がったし、これからが楽しみ。来年も富士通スタジアム川崎で開催したいね」とコメント。
このサッカーももうすでにW杯があるのですね。このアンプティサッカーも、ブラインドサッカーに続いて、日本代表を中心に人気が出ていくことでしょう。辛口セルジオさんが日本協会の顧問をやっているんですね。セルジオさんはただ、辛口コラムを書くだけでなく、リンク栃木の顧問もされているし、スポーツ文化で多方面で貢献されている事がよくわかりました。
さすが川崎さんという事例です。やはり、サッカーだけやってればいいという価値観でなく、付加価値の高いクラブほど、サッカー以外の異競技を手掛けておられると思っています。サッカーだけやって、商業主義に走っているところがあれば、100年は到底続かないでしょう。今年の大会会場になった富士通スタジアム川崎に今度行ってみたくなりました。
J1川崎「フロンターレ日記」該当ページ:http://www.frontale.co.jp/diary/2015/1212.html
J1川崎関連:59:58|57|56|55|54|53|52|51|50|49|48|47|46|45|44|43|42|41|40|39|38|37|36|35|34|33|32|31|30|29|28|27|26|25|24|23|22|21|⑳|⑲|⑱|⑰|⑯|⑮|⑭|⑬|⑫|⑪|⑩|⑨|⑧|⑦|⑥|⑤|④|③|②|①
事例紹介コラムです。
久しぶりの鳥取さんネタです。J3へ行かれて陰陽ダービーが無くなってから、少し年月が経ってしまいましたね。今日、ネット情報を観ていたら、鳥取さんがあの闘莉王選手にオファーを出しているという報道を見てびっくりしました。鳥取さん、相変わらずパワーあるなと。結果がどうなるかは置いておいて、面白いニュースだと思います。以下、抜粋して紹介。
J3鳥取が、J1名古屋を退団する可能性がある田中マルクス闘莉王選手に獲得の打診をしていることが判明。闘莉王選手は小倉新監督が就任したチームから減俸での契約延長オファーを受けているが、本人は現役引退も含めて検討中。J3鳥取は岡野GMがJ1浦和での現役時代に闘莉王とチームメートだった縁もあり、すでに本人と接触していることが判明。
今季J3で6位だった鳥取だが、来シーズンの新監督にJ2水戸を率いていた柱谷哲二監督を招聘。闘莉王選手と共に日本代表を熱いリーダーシップで引っ張った「闘将タッグ」でのチーム強化を模索。闘莉王選手自身も「お金じゃない」と真剣に検討している模様。浦和、名古屋で数々のタイトルを獲得し、日本代表としても南アフリカW杯のベスト16進出に大きく貢献。J3鳥取へ移籍すれば、2013年以来4年ぶりのJ2復帰を狙うクラブにとって大きな切り札に。
報知新聞該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20151218-OHT1T50258.html
また、鳥取さんは松波監督と来シーズンの契約を更新しないと発表し、今年6月までJ2水戸の監督を務めていた柱谷哲二監督が来シーズンの新監督に就任すると発表しています。岡野GMに、元日本代表の2人。かなりインパクト強いですね。もし、本当に闘莉王選手がいたら、鳥取さんの試合観てみたいですね。
ただ、ちょっと心配なのが経営状態。鳥取さんは今年J3ライセンスは交付されましたが、J2ライセンスの申請を断念したはず。日本プロサッカーリーグ「Jリーグ」では毎年、J1からJ3の各リーグに参加する条件を満たしたクラブにライセンスを交付しています。「J3のクラブライセンスが交付されたのはクラブの債務超過が解消される見通しがたったと認められたから」と塚野社長のコメント。2020年にJ1に昇格するという目標のために、まずはJ2復帰に必要なクラブライセンス申請をしてチームが好成績を残すことで昇格を目指したいとしています。
以下が、来シーズンのJ3リーグの陣容です。16チームのうち、U-23の3チームを除いた13チームのうち何と4チームがJ2経験チーム、1チームがJ1経験チームです。上に上がっていくチームもだいぶ出てきましたが、下に落ちてくるチームも増えてきましたね。同期チームが2つ名前がありますが、くれぐれも地元岡山は追随しないように。
盛岡、秋田、福島、栃木、YSCC横浜、相模原、長野、富山、藤枝、鳥取、大分、鹿児島、琉球、FC東京U-23、G大阪U-23、C大阪U-23
そして、さすが鳥取さんという事例が公式HPにありました。「2015ガイナーレ鳥取選手会 東日本大震災の義援金募金について」という記事で、ファン・サポーターから集めた寄付金を、ガイナーレ鳥取選手会から日本プロサッカー選手会の「J100年基金」へ寄付されるとか。「J100年基金」は、選手が被災地で行うふれあい活動など支援活動の資金に充てられる活動。岡山は今回のチャリティーオークションに岩政選手の出品があるだけですが、鳥取さんは昔から社会貢献活動が盛んですね。こういう部分ではJ1クラスだと思いますよ。
早くJ2に戻ってきませんかねぁ。昔とりスタに行った時に味わった、ご当地グルメで安くて美味しくて量が多かった、クオリティティの高いスタグルをまた食べたくなりました。
J3鳥取関連:28:27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / ⑳ / ⑲ / ⑱ / ⑰ / ⑯ / ⑮ / ⑭ / ⑬ / ⑫ / ⑪ / ⑩ / ⑨ / ⑧ / ⑦ / ⑥ / ⑤ / ④ / ③ / ② / ①
イベントレポです。
先日、オレンジホールで開催されたファジのファン感謝デーですが、出張のために参戦できませんでした。毎年当たり前のように参加していたのですが残念。出席されたある方からレポが届きました。この方も途中参加だったようですね。写真は他にissanとろんぱ氏のものを使わせていただきました。以下抜粋して紹介。
諸事情もあり、ファン感の後半あたりから会場に到着しました。やっぱ場内でステージショーをしていたため、場外は意外と静かでした。場内に入ってしばらくすると、どこかで聞いたBGMが流れてきて、「きてます」「きてます」「ハンドパワーです」でマジックを披露後、近藤選手がそっくりさん?Tシャツを着てジャイアント白田氏のまねをした時、画面に映った女装している選手に驚きました。
その後には、大喜利で竹丸(竹田選手)、ネクストの加藤選手、横浜FCに移籍する田所選手、くきっち(久木田選手)などが参加し、絶対に売れそうにないグッズやルーレットで止まった写真を見て何か一言など笑いありの大喜利が終わりました。
大喜利の後、妹尾選手のアカペラがあり、終わりかけた瞬間、ステージ上にいた選手達が妹尾選手を胴上げ後、妹尾選手は下着1枚にされ選手達のだしものが終了しました。
閉会前には、長澤監督や岩政選手がくじを引いて、サイン入りの公式球やスパイクをプレゼントの後、参加選手全員が集まりファン感は閉会しました。例年と違ったファン感で新鮮さを感じながら出待ちをして会場をあとにしました。
いろいろとその日も情報が入って来ました。一番びっくりしたのが岩政選手の女装事件(事件じゃないか)。ネットで写真を見て、またビックリ(笑)。とにかくここ数年ファジを観てきて、いい意味でのものすごいインパクトでした。全体的に選手によるステージがバッチリ良かったようですね。以下、ファン感についての全体の概要です。
日時: 12月12日(土)14:00~16:00
場所: オレンジホール
内容:
〔ステージ〕
木村代表及び松原選手会長挨拶、選手出し物、トークショー、選手グッズ抽選会、長澤徹監督挨拶
〔それ以外〕
選手と一緒にボールゲーム、もちつき(新庄村ひめのもち)、サイン会、選手と一緒に写真撮影会、スーププレゼント、選手に挑戦!腕相撲大会、選手の絵心やいかに?絵しりとり大会、
フロントブログにも「笑顔溢れたファン感謝デー!」という記事が出ていました。インターンシップの学生さんのアイディアも入っていたのですね。ステージの選手の出し物の時の舞台裏の様子がよくわかります。今シーズンで去る4選手(植田、千明、田所、妹尾)のインタビューの様子も出ていました。植田選手と言えば、ギネス級ゴールで全国に岡山の名前を轟かせた名物選手、千明選手は10番として活躍してくれました。田所選手はグッズは全部売れたのかな。妹尾選手はまた電車の中で会ったら、挨拶してくれたらうれしいです。
フロントブログ該当記事:http://ameblo.jp/fagiano-front/entry-12106156137.html
クラブ公式HP該当ページ:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1449565975
当ブログではまだ、ファン感ではなくシーズン報告会を実施していた頃に、よく他のクラブのファン感事例を紹介していました。5年くらい前だったか、ファン感に様変わりしました。その後一度だけ岡山ドームの屋外で運動会的な企画になり、ものすごく期待したのですが大風でやむなく中止に。それ以降は再び今のようなスタイルが続きました。
どこかで聞いた「ファン感はクラブがファン・サポーターに感謝する日であると同時に、ファン・サポーターがクラブに感謝する日」というフレーズをよく使いました。去年まで選手がまだ余所行きの表情で少々物足りなさがずっとありましたが、今年の様子を聞いて安心しました。
当ブログではJクラブ経営の主役・主力商品は選手と言ってきましたが、この日の選手の様子を耳にすると、本当に選手が主役で楽しんで作ったイベントだったのだと思いました。J1との差(例えばこういう事例)をこういう部分でもずっと感じていましたが、この日こういう部分でもJ1レベルになった、それを体を張って自ら実践してくれたのが岩政選手であり、加地選手だったなと。心の底から「2人が来てくれて良かった。行っておきたかった」と思いました。ガンバ流なのかも。来年が楽しみです。
クラブ公式HP妹尾引退ページ:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1449809030
あと、タレント桃瀬さん、いやミサッキーが卒業されるそうです。今のポジションに就いた時に、「特命PR部」という言葉に正直違和感を感じていました。それは当ブログがかつての「Jリーグ特命PR部」の部員(一度月間MVPも受賞)だったからです。部活動あっての特命PR部だと思っていたので、今度後任が来る場合は今のサトエリさんと同様「ファジアーノ岡山女子マネージャー」になって欲しいと個人的に思います。お疲れさまでした。可愛かったですよ。
クラブ公式HPミサッキー卒業ページ:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1449791903
事例紹介コラムです。
またまた、2ステージ制騒動の話題です。今度は地元山陽新聞さんのスポーツ欄に「2015年変革のJ」というタイトルの特集記事が3回シリーズで載っていました。いやぁ、今回たくさんいろいろ紹介しましたね。やっと、沈静化したようです。しかし、この天下の悪法が消え去るまで、全国のマスコミで出てくることでしょう。以下、抜粋して紹介。
【(上)11年ぶり2ステージ制「公平感欠く大会方式」】
11年ぶりに2ステージ制とCSを取り入れたJ1で、リーグ変革の年に見えた収穫や課題を検証。
「勝たなければシーズンで出した結果が揺らいでしまうという重圧があった」とJ1広島の森保監督のCS決勝を争ったG大阪は前期4位と後期3位であり、J1広島の佐藤選手は「勝ち点1位が報われない可能性もあった。この制度はいろいろな側面から議論されるべき」とコメント。
前期を無敗優勝し、年間勝ち点72で2位の浦和は準決勝に回り、槙野選手は「本来は2位で終わっているはず。チャンスをもらった立場」と前向きに受け止めたが、負けたために年間順位が3位となった。
浦和と勝ち点9差のG大阪は2位に繰り上がり、ACL出場権を獲得。たった1試合の結果で年間順位が入れ替わる。J1浦和のペトロビッチ監督は「本音は言えない。リーグが決めた規定に従うだけ」と不満の表情。
ヤマ場を増やすリーグ側の狙いは一定の成果を見せたが、公平性を欠く大会方式に現場の想いは複雑。G大阪の遠藤選手は「勝っても心の底から喜べたかというと疑問」とコメント。リーグの魅力を高めるための施策も、選手の士気は上げられなかった。
【(中)仕組み複雑、厳しい日程「視聴率10.4%に成果」】
CS決勝戦第2戦の視聴率は10.4%。今回の大会方式には異論も根強かったが、J1湘南の真壁会長(Jリーグ理事)は「(視聴率が)2ケタならやった価値はある」と一定の成果とコメント。
決勝第1戦を含めて、Jリーグ公式戦がゴールデンタイムに放送されるのは2004年以来。第2戦の広島地域では35.1%の高視聴率を記録と、関心度を上げた効果があった。
大会方式変更で協賛金や放映権料が増収となり、2015年のJリーグの経常利益は過去最高の135億円超に達する見込み。Jリーグは若手育成やデジタル技術等への投資を進める方針。
ただ、方式が複雑過ぎ。最大5チームが出場し、重複した場合の盛り上がりは無し。今回は3チームだったが、組み合わせの決め方は8通り。あるクラブ幹部は「仕組みが分かりずらく、説明できない」とコメント。
今シーズン、J1は昨季比3.3%増の1試合平均17,803人を動員したが、CS準決勝は空席が目立った。チケット販売期間が短く、告知が不十分。決勝は中2日での2試合で、厳しい日程にハリル監督も「両チームが疲れていた」と疑問のコメント。村井チェアマンは徹底検証を示し、「修正すべき点はある。特効薬は無いが、少しでも改善したい」と柔軟に対応する姿勢。
【(下)リーグでの育成に危機感】
若手育成に危機感を抱くJリーグが新たな方策。J1のセカンドチームが来シーズンからJ3に参加。懸念もあったが、若手の伸び悩みを危ぶむ声が上回ったとか。プロ入り直後の出場機会減が「日本最大の問題」と強調され、東京五輪も見据え、年代別代表の低迷打破に向けてJリーグと日本協会が強調して解決策を模索。セカンドチームを持たないJ1クラブ向けに、控え選手が定期的に強化試合ができる育成試合日を設定。
J3に2年間参加したU-22選抜チームは廃止が決定。来シーズンにU-19選抜チームのJ3参戦案もあったが、対象選手が少ないため、毎節チームを編成できる見通しが立たなかったとか。
Jリーグによると、出場減を避けたい選手があえて大学を経てプロ入りする例も増加。過去にも若手の下部リーグへの期限付き移籍自由化といった手を打った事もあり、「クラブ側が個々の事情で打ち手を選べるよう選択肢を増やす」と村井チェアマンのコメント。
という感じでした。「下」編はちょっと違う内容でしたね。「公平感を欠く」とありますが、そもそもホーム&アウェーの原則も守れていない方式がトップリーグにふさわしい制度なのでしょうか。その時点で「FIFAフェアプレー」を実践できていないと思います。つまり、外国の主要リーグで常識として実施されている方式を途中手放した時点で、世界を目指すのを自ら放棄していると思います。
何か、ここ最近のJリーグの動きを「大いなるリプレイ」と名付けたくなります。2ステージ制もサテライトリーグも昔やって限界を感じてやめた事業ばかり。なぜやめたのかを検証せずに、昔の栄光を夢見てまた同じ事を始めてしまう。もっと創造性のある付加価値の高い事業はできないのでしょうか。もっともサテライトリーグは注目するしかありませんが。
佐藤選手のこういう批判コメントが出る時点で、選手も嫌々実行している事がよくわかります。ファン・サポーターも、皆さんご存知のとおり大反対です。確か、Jリーグ実行委員から批判が出て、この理事会で改正されると耳にしていましたが、特に何も変わらなかったです。まさか、力が加わって封印されていたりして・・・。新国立競技場の選定のように、もっと広くファン・サポーターに意見を求めながら制度を構築していってはいかがでしょうか。そうしなけば永久にファン・サポーターの支持は得られず、人気は蘇生しないのではないでしょうか。
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係):34 / 33 / 32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / �
Jリーグ組織問題関連 (その他):30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / 20 / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / � / �
事例紹介コラムです。
昨日あたりから一気に新国立競技場の建設案のニュースが流れていますね。まあ、あれだけ大騒ぎになったので、これくらいが落としどころなのかもしれません。いろいろ見ていると、2案がどこの企業案で、デザイナー名も出てきました。順番に抜粋して紹介します。まずは概要です。
東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場整備計画で、発注者のJSC(日本スポーツ振興センター)は14日、コンペの参加業者が提案したデザインなどを記した技術提案書2案をホームページで公表。JSC内の建築などの専門家でつくる技術審査委員会が提案内容を審査した上で、年内にどちらかの案を選定。
提案書によると、2案はともに木の特徴を生かしたデザイン。A案は国産スギ(左画像、右画像はB案)ギを多用し、重なり合うような軒ひさしで伝統的な日本建築を表現。「木と緑のスタジアム」がテーマで、高さを50メートル以下に抑えている。「21世紀の新しい伝統」と打ち出したB案は、国産カラマツの72本の柱でスタンドを囲み、縄文遺跡や神社を想起させる手法で、「力強い日本」の象徴。2案がどこのゼネコンで、デザイナーは誰なのか、普通に読んではわからなかったですが、朝日新聞に出ていました。以下、抜粋して紹介。
JSCは審査への影響を理由に業者名を公表していないが、関係者によると、応募したのは大成建設・梓設計・建築家の隈研吾氏のチーム(A案)と、竹中工務店・清水建設・大林組の共同企業体と日本設計・建築家の伊東豊雄氏のチーム(B案)の2者。両案とも日本らしさを打ち出し、周辺環境と調和する「杜(もり)のスタジアム」というコンセプト。
「A案」は工費約1,490億円で、屋根には日本建築の「垂木」を想起させるデザインを採用。木と鉄を組み合わせて「伝統的な和を創出する」としている。高さは49.2m。
「B案」は工費約1,497億円で、72本の木製の柱が、白磁の器のようなスタンドを支える構造。遺跡をイメージした外観で「新しい伝統の創出を目指す」とか。いずれも、観客席は、五輪開催時は約68,000席で、大会後にはW杯の誘致を見据え、約8万席に増設する計画。JSCは今週中に競技団体や選手の意見を聞くほか、ホームページを通じて国民の意見を募集。点数化はせず、参考にとどめるとか。
朝日新聞該当記事:http://www.asahi.com/articles/ASHDG4198HDGUTQP007.html
関係者の話とはいえ、ゼネコンの具体名が出ましたね。そして、昨日の山陽新聞にはデザイナーの名前が出ていました。「手がけたとみられる」「らしさが出ている」という表現ですが、2人とも日本人の有名建築家なのでしょうか。以下、抜粋して紹介。
公表された新国立競技場の「技術提案書」は2案とも高さを50m前後に抑え、撤回された旧案と比べるとシンプルなデザインに。建築評論家の五十嵐東北大教授は「隅研吾氏が手がけたとみられるA案は、棒状の木を組み合わせた『ルーバー』を使い、見た目のボリュームを軽減しようという狙いが見える。これは隅氏が得意とする手法。日本の古い建築の工法も取り入れ、和のテイストが濃い」とコメント。
B案については「木の柱でスタジアムを浮遊させたように見せ、軽やかなイメージを与えようとしている。屋根の滑らかな曲線と全体の色使いも特徴的で、伊東豊雄氏らしさが出ている」とコメント。
両案には類似点も多く、建築史家の松隈京都工芸繊維大教授は、「いずれも五輪に間に合わせることと、コストを抑える事を最適化した内容で、与えらえた条件を守ると似たようなものになる」と指摘。
設計の基本的な枠組みは前回のコンペと変わらず。2案とも明治神宮外苑の森に配慮し、樹木を入れる工夫は見られるが、撤回された案と面積はほぼ変わらず、高さも旧国立競技場の約2倍。「景観的な観点から見ると、依然として巨大。将来的に負債を残す事にならぬよう議論を尽くすべき」とコメント。
業者決定前の応募内容公表は極めて異例で、選考の透明性を高めるのが狙いだそうで、19日に業者のヒアリングがあり、独自の基準で提案書を評価する一方でHPで国民からの意見を募り、選手の声も聞くとか。年内に正式決定後に発表されるそうです。名前が挙がっているデザイナーについて気になったので、ちょっと調べてみました。
・隅研吾氏建築事務所公式HP:http://kkaa.co.jp/
・伊東豊雄氏建築事務所公式HP:http://www.toyo-ito.co.jp/WWW/index/index_j.html
興味がある方は両氏の建築事務所の公式HPを覗いてみて下さい。今日のバラエティでも特集をしていましたが、渋谷川を復活させて施設に反映させるとか。「春の小川」のモデルだそうで、ブラタモリでやっていました。倉敷でいうと、西川を意識してアリオ倉敷で倉敷川を活用するようなものでしょう。
何となくA案の方が有利な印象ですが、とにかく100年日本国民に可愛がってもらえる施設にして欲しいですね。前のモデル案でケチが付いた分、今度は誰もが納得できる形で仕上げて欲しいです。完成後に近いうちに行く機会もあるでしょう。楽しみですね。
新国立競技場整備事業に関する技術提案書の公表:http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Tabid/489/Default.aspx
新国立競技場関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150517
事例紹介コラムです。
昨日のJリーグ理事会でいろいろと決まったそうです。残念ながら2ステージ制の撤廃は決まらず、来シーズンも同様に実施されるとか。その報道の中でちょっと驚くものがありました。何とサテライトリーグが復活するそうです。以下、抜粋して紹介。
Jリーグは、2016年から18歳から23歳の若手選手に試合出場機会を提供し、将来有望な選手の強化・育成に寄与することを目的とした「Jサテライトリーグ」を開催すると発表。
7年ぶりの復活となるこのリーグにはJ1から9クラブ(仙台、鹿島、川崎、横浜FM、湘南、新潟、名古屋、神戸、広島)が参加すると表明。具体的な試合日程や対戦カードなどはJ1リーグ新シーズンの日程確定後に調整。
また、同時に来シーズンのJ3にFC東京、G大阪、C大阪の3クラブからU-23チームが参加することも発表。今シーズンまで参加していたU-22選抜チームは廃止されるとか。
各クラブのU-23チームは分配金の有無やオーバーエイジ枠(3人)の導入、トップチームとの二重登録などを除いて他のJ3クラブと同等に扱われ、監督もトップチームのスタッフとは別の人間を起用しなければならないとか。
また特徴的なルールとして「トップ/U-23の試合でベンチ入りのみならば、同日に別の試合に出場可。1分でもプレーしたら、同日には別のチームでは出場不可」というものが設定。これにより負傷者の続出などのチーム事情にも柔軟に対応。
若手選手たちに経験を積ませるために実施されるこれらの新たな試みは、どのような成果をもたらすのか。参加する各クラブに無理のないチーム運営を可能にする体力があるかにも注目が集まると締めくくっています。
フットボールチャンネル該当記事:http://www.footballchannel.jp/2015/12/15/post126824/
また、スポニチの記事によると、JクラブのU-23チームにはJ2昇格資格はなく、U-23勢が上位の場合は順位を繰り上げることになるとか。J1鳥栖も参加を要望したが、選手保有数などの問題で安定的運営が見込めないため、来季は見送ったとか。今回復活するサテライトリーグは日程調整や経費負担が障害となった前回の反省を踏まえて、各チームの試合数は年間6~12試合と幅を持たせるようです。
うーむ、いい話だとは思いますが、何か行き当たりばったりという印象です。果たして今回のままで続けられるのでしょうか。そもそもJ3に参戦する3クラブはなぜサテライトリーグに参加しないのでしょうか。先に3クラブのJ3入りが決まって、サテライトリーグ復活が後から降ってわいたように決まったからではないのでしょうか。
JリーグU-22選抜チームの解消も節操がないですね。そもそも何だったのでしょうか。結局選手が集まらず、思ったような効果が出なかったからでは。更に節操がないのが今度はU-19チームにするという話が浮上してきたのに、早くも消えちゃっている。もう行ったり来たりが激しく、今回のサテライトリーグの話もどこまで本気で続ける気があるのか疑問です。
当ブログで考えるのは、ドイツのようにトップチームにある程度若手年代選手を組み込む義務を課すこと。サテライトリーグが復活するとは思っていなかったので、各チームから3人ずつくらいでチームを編成し、東西でそれぞれミニリーグ戦をやる構想をここで提案したことがあります。どういうことになるのかサテライトリーグに今後注目です。
Jクラブセカンドチーム関連⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151119
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151112
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151007
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150911
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121124
事例紹介コラムです。
今回ちょっと雰囲気が変わった話題です。あの日韓W杯で、鈴木選手(今回引退されますね)の劇的ゴールで勝った相手、ベルギー代表が何と現在FIFAランク1位だそうです。知らない読者の方も多い事でしょう。そんな中、10月29日の日経新聞WEB版に「ベルギー、サッカー「世界1位」へ 育成成功で躍進」というタイトルで特集記事が出ていました。以下、抜粋して紹介。
人口約1100万人の小国・ベルギーが11月に発表されるFIFAランクにおいて、初めて1位に立つことが確定。これまで同ランキングで首位になったのは7カ国(アルゼンチン、ドイツ、ブラジル、イタリア、スペイン、フランス、オランダ)のみ。すでにベルギーはブラジルW杯でベスト8に進出しており、今後、さらなる飛躍を予想。
ベルギーは1980年代に国際舞台で活躍したが、02年の日韓大会以降、12年間もW杯から遠ざかっていた。「世界ランク1位」になれた理由は育成に成功して、ワールドクラスの選手が次々に現れたため。
アザール、クルトゥワ(ともにチェルシー)、デブライネ(マンC)とコンパニ(29歳)、ヤヌザイ(ドルトムント)、フェルメーレン(バルセロナ)、のフェルトンゲン、アルデルヴァイレルト(ともにトットナム))、ヴィツェル(ゼニト)、フェライニ(マンU)、この他にも若きタレントで多彩。
「今世界中の人が、ベルギーで育ったタレントに注目。選手の一人としてとても光栄。アンデルレヒト、スタンダール・リエージュ、クラブ・ブルージュ、ゲントは素晴らしいアカデミーを所有。しっかりとした育成によって、今後ベルギーはさらに強くなるはず」とフェライニのコメント。
ベルギーにおいて育成の機運が高まったのは、00年にオランダと共催したユーロ大会前後のこと。この時の3つの取り組み、「オランダとの協力」「フランスとの協力」「組織的監査の導入」によって、ベルギーサッカー界は大きく変貌。
【言語と文化の壁、多様性という強みに】
ベルギーは主に北部オランダ語圏、南部フランス語圏、その混合のブリュッセル地域に分かれており、それぞれが自治権を持っており、言語の壁があり、対立しており、長らく言語と文化の違いが、内紛の原因にもなり、多様性はベルギーの強みでもあった。
その後、それぞれの地域を生かしてサッカー強化を実現。北部では’99年、ゲルミナル・ベールショットが、アヤックスと提携。フェルメーレン、フェルトンゲン、アルデルウェイレルトはジュニアユース時代にアヤックスへ移籍。ブリュッセル地域も’99年、ブルージュ、ゲンク、ゲント、アントワープで総合スポーツセンターの「スポーツシューレ」を設立。
【仕上げは協会のマネジメント改革】
南部はフランスからの援助を受け、’98年、破産寸前だったスタンダール・リエージュを、フランス人のアディダス会長が救済。近代的なアカデミーを建設。また、国境近くに位置するフランスのリールが留学先となり、アザールやオリジがジュニアユース世代にリールに入団。
これらの取り組みの最後の仕上げとなったのが、ベルギーサッカー協会のマネジメント改革。当初、協会そのものが2つに分裂しており、強化方針が統一されていなかったが、地元開催のユーロでグループリーグを突破できなかったという危機感が、彼らの意識を変革。
協会はオランダにならって4―3―3を基本布陣に選び、全年代の代表にこのウィング重視のシステムでプレーすることを義務づけ。一方でフランス式のエリート育成に目をつけ、ユーロの収益を使って国内8カ所にトレーニングセンターを設立。
続いてサッカー界になかったマネジメントシステムを開発する。その中心となったのが、元銀行員のヒューゴ・ショウケンス氏。ショウケンス氏はBNPパリバ銀行に勤務時に、夕方からアンデルレヒトのユースコーチおよびアカデミーディレクターとしても活動してたが、もっとクラブ運営に携わりたいと思うようになり、15年の銀行生活に区切りをつけ、大学院でスポーツマネジメントを学ぶことを決心。
【新発想のアカデミー経営システム開発】
'02年、ショウケンス氏は学びたいコースを探して、ブリュッセル自由大学の学長を訪ねると、体操クラブのマネジメントシステムを開発したファンフーケ教授を紹介。
ベルギーサッカー協会がファンフーケ教授の研究に目をつけ、このシステムをサッカーの育成に応用したいと考えていた。しかし、同教授はサッカーについて素人だったために、必要としていたサッカーのエキスパートにショウウケンス氏が就任。
'04年、協会のアドバイスを受けながら、教授、ショウケンス氏、システムエンジニアの3人によって「ダブルパス」社が設立。彼らが開発したシステム「フットパス」は完成度が高く、翌年すぐにブンデスリーガ1部・2部に導入。
「フットパス」はユースアカデミーをどう経営・運営したらいいかのガイドラインを示したもので、3年単位で財務、施設、プレーのフィロソフィーが評価。練習場だけでなく、試合にも足を運んで、監督がハーフタイムに何を伝えるかまでをもチェックするのが特徴。大雑把にいえば「育成限定のコンサルティング」で、サッカー大国ドイツにすらなかった発想。
「ブンデスリーガがダブルパス社のシステムを導入したとき、いったい私たちの何を暴こうとしているのかすごく不安だった。しかし実際に始まると、どこに弱みがあるかが客観的にわかり、今では大きな助けになっている」とアイントラハト・フランクフルトのアカデミー責任者のコメント。
【サッカー勢力図を変える小国の育成力】
ダブルパス社は急成長し、イングランド、アメリカ、ハンガリー、デンマークのリーグが登録。今年、Jリーグへの導入も決定。ベルギー国内では、プロとアマを含め、600クラブがダブルパス社のマネジメントを受講。
「ダブルパス社との提携は、国内における育成のブレークスルーになった。彼らは協会とクラブをつなぐ欠かせない触媒」「アカデミーの再構築において不可欠な存在。彼らの監査が仕事を導いてくれる」との声も。
FIFAランキングの1位になったからといって、W杯やユーロで優勝できるわけではないが、それが選手たちの頂点に立ちたいという思いをさらに強めることは間違いなく、小国の育成力が、サッカー界の勢力図を変えようとしていると締めくくっています。
Jリーグの育成計画の話題の中で、過去に何度となく出てきた「ダブルパス」社の名前。やっと全貌が見えました。Jリーグもダブルパス社のシステム「フットパス」を導入するようですが、生かせるも生かせないも日本のサッカー関係者の腕次第という事でしょうか。それでもやはり、あのベルギー代表がブラジルやドイツを抑えてFIFAランク1位というのはスゴい事だと思います。
日経新聞WEB版該当記事:http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXMZO93296390X21C15A0000000/
ダブルパス社公式HP:http://www.doublepass.com/
事例紹介コラムです。
先週と今週とFOOT×BRAINで「堀江・夏野・梅澤が激論『日本サッカー大改革案』」という特集がありました。今シーズンから、村井チェアマンの肝いりで外部識者として5人のJリーグアドバイザーを招聘しています。そのうち、ホリエモン氏など3人のアドバイザーが出演し、言いたい放題で意見を言っていました。
Jリーグ大改革案をいくつか出していましたが、当ブログとしては却下ばかりでしたが、一つだけ同意できるものがありました。以下、抜粋して紹介。
Jリーグアドバイザーの導入趣旨(村井チェアマン)
「Jリーグが大きく変貌していかなければいけない時に、日常的にサッカーを考えている人間が可能性のあるものだけ着手していては大きな絵が描けないので、様々な意見を一旦は集めてみよう。一方で実現するのは法的に認められている理事会メンバーや実行委員会。アドバイザーとは違うメンバーが現実感や予算を考えて実行するというステップ」
年度別平均入場者数の推移を見ると、回復傾向であるものの、ほぼ横ばい。2013-14ブンデスリーガ収益は年間3,260億円。五輪が約6,000億円だが4年に1度の数字。2014年Jリーグの収益は710億円でドイツのわずか1/5の規模。例えば「モンスト」のmixiの売上は約1,850億円なので多い数字ではない。
【大改革案】
・夏野氏:「チーム数を削減せよ」
CS準決勝後のハリル監督のコメント「(J1の)チーム数を減らせば、クオリティーが上がるかもしれない。リーグに提案はしている」
削減というよりはプレミア化。あれだけ入れ替わりがあり、選手もよく移動するのでわかりにくい。18チームあると、対戦結果をTVが映像を流さない。6チームが理想。6チームでの試合ではマンネリ化するので、東アジアのチームと交流戦を多く行う。1シーズンで4試合くらいは外国へ行くアウェー戦を設けると、選手がものすごく強くなると思う。ACLは1年に1回しかやらないし、ポストシーズンのため、その試合結果がリーグ優勝に反映されることが大事。
【その他の大改革案】
・堀江氏:「外資を積極的に取り入れるべし」
・夏野氏:「外国人枠を撤廃せよ」
・梅澤氏:「イケメン東西オールスター戦をやるべし」
・梅澤氏:「東京23区内にビッグクラブを作るべし」
東京ドームや福岡ドームのように都心に専用スタジアムを設け、スーパークラブが試合を行う。大型商業施設を併設したらベスト。
・堀江氏:「ITを活用せよ」
場内実況放送などのライト層が楽しめる仕掛け。アメリカはスマホで多くの楽しめ方ができる「スマートスタジアム化」が進んでいる。
チーム数の削減は最近よく思います。チーム数を減らすしかないだろうと。ただし、プレミア化は大反対で、上に作るのではなく、単純にJ1のチームを減らしたらいいのかもと。当ブログでの現在考える理想数は14クラブ。オリジナル10と現在の間の数です。ただ、J1クラブが猛反対するでしょうし、チーム数の増加の根底には、「全国100クラブ構想」があると思います。しかし、立派な構想でも、Jリーグ百年構想から離れ、ファン・サポーターと対話できずに商業主義に走っていくよりは全然いいのではないでしょうか。
2ステージ制への回帰よりも昔のクラブ数への回帰の方がまず効果的かもしれません。まずは現在の過密日程問題が緩和されます。4クラブ減れば年間6試合減ります。という事は1ケ月半日程の余裕ができます。
あと、番組を観ていて、偶然の思い付きですが、女性ファンエリアを設けたらいいかもと思いました。J1鹿島を筆頭に全国のクラブで、女性ファン・サポーター向けのホスピタリティの強化をされていますが、例えば女性専用車両のように、女性グループ向けに限定エリアを設けたらいいのではと思いました。ただ、それでどういう具体的な効果が出るのかは未定ですが。Jリーグアドバイザーが今回3人搭乗しましたが、早く2ステージ制騒動を終結させるように提言して欲しいです。
事例紹介コラムです。
すいません、また2ステージ制騒動ネタです。先日紹介した日経新聞の特集の後編です。前回からまた2ステージ制騒動の記事が出たので、続いて紹介します。まずは、日経新聞の特集から。
「日経新聞『試合過密 生じるひずみ』」
シーズンのクライマックスにCS(チャンピオンシップ)を設けると、どうしてもJ1の日程は過密化。今シーズンの最終節を11月22日に前倒しし、FCWCが10日から開催されるため、最大4節のCSを2週間に詰め込まざるを得なかった。
【佳境に水差す】
「2004年に2ステージ制から1ステージ制に移行したのは、リーグはこうあるべきだという理論が優勢になったのと、日程調整が厳しくなったから。再びCSを入れたら日程がきつくなるのはわかっていたこと」とJ1名古屋の久米社長のコメント。
今年の11月はACL決勝に週末2週を取られた上、国際マッチデーがあり、日本代表がW杯予選に出場。J1はせっかくの佳境が断続的な日程になり、水を差される格好。来シーズンは後期を11月第1週に終える日程を固め、その後に最大5チームが出場するCS、ACL決勝、FCWCm天皇杯と続ける予定。
また別の問題が持ち上がる。CSに出場できず、天皇杯も早期に敗退したチームは11月初旬にオフに入ってしまう。翌年2月末のJ1開幕まで4ケ月もの間、公式戦ができず、選手強化の面と事業面でもマイナス効果に。
プロ野球が閉幕し、サッカーに目が行く時期にホームゲームが無いチームが増えてしまい、「東南アジアツアーに出て試合をこなすしかない」という声も。ホームゲームの無いチームのニュース発信が限定。
「4ケ月もの間中断したら、ファンを繋ぎ止めるが困難。観戦習慣、衛星放送での視聴習慣が途切れてしまうから」とJ1鹿島鈴木事業部長のコメント。
【冬場も開催を】
J1湘南は、今シーズンの後期最後の2節がアウェーだったために、ホーム最終戦を10月24日に開催。
「地元クラブのニュースが途切れると、人の生活からサッカーが消える。足がオフィシャルショップから遠のくし、商機が狭まる。解決するには、Jリーグのカレンダーを広げて余裕を作るしかなく、腹をくくって冬場も試合をしてはどうか。もちろん、totoや日本協会の助成で、雪国チームのスタジアムや練習場の環境整備を進める必要がある」とJ1湘南の真壁会長のコメント。
ACL決勝、FCWCの日程がずれない限り、後期の日程は圧迫され続ける中、スポーツ文化の振興というリーグの理念にも通じ、筋は通っている。
欧州のように8月に始まり、5月に終わる秋春制に移行しないにしても、試合開催期間を可能な限り広げない事には、ひずみは解消できないと締めくくっています。
一つ腑に落ちないのが、J1の最終順位表です。左が一般的に報道で出ている順位表(画像はスポニチ)、右はヤフーニュースですが、右のタイプはほとんど見かけません。2位にガンバさんが出ていますが、勝ち点を見てください。前期首位(優勝)の浦和さんより8点も少ないです。ガンバさんの勝ち点は4位のF東さんと同じ数。本当におかしい現象が起こっています。ただ、これは予想していた事です。JFLが去年だったかCSをやった時にこういう順位表になっていたので、J1もこうなるなと個人的に予想していました。
年間1位で年間王者になった広島さんより2点少ないだけなのに、2位より8点も多い前期王者なのに、浦和さんは3位に甘んじている現状。この部分はまたそのうち言われる事でしょう。
そして9日に「JのCSが残した3つの課題 来季から開催方式変更へ」という記事が「THE PAGE」に登場しました。以下、抜粋して紹介。
【THE PAGE】
CS(チャンピオンシップ)が、来シーズンから開催方式の一部を変更する方向で検討されていることが判明。8日に都内で行われたJ1・J2・J3合同実行委員会での村井チェアマンのコメント。
「実際にやってみて、いろいろと修正すべきところもある。そこは議論しながら修正を重ねていきたい。今年の反省に先立って微修正やチューニングをしていくかもしれませんが、そこに関してはまだ継続議論中」。特にCSに関して、露呈した課題は3点に集約。
【1】トーナメント全体のわかりづらさ
後期最終節を終えるまで、組み合わせはおろか最終的な進出チームが未定。5チームに可能性が残されていた状態。コアなファン・サポーターは最後まで予断を許さない展開を歓迎したが、Jリーグが新たな大会方式を通じて獲得を目指したライト層の興味は、逆に萎えてしまったと言える。
【2】告知及び露出期間の短さ
トーナメントの最終決定が遅れたことは、CS全体の運営にも大きなマイナス要因に。Jリーグと準決勝進出2クラブが協議した結果、前売券発売日は準決勝が11月26日、決勝が同29日に設定されたが、わずか2日の販売期間では、いくらJリーグで群を抜く集客を誇るJ1浦和でも埼玉スタジアムを満員にすることは不可能。
【3】過密日程
第2戦はNHKが担当したが、日曜日にずらすと大河ドラマなどの人気番組とバッティングしてしまう。第1戦を担当したTBSに対しては、あたかも1試合だけで王者が決まるような放送内容や演出に批判が集中。試合間隔が中2日という過密日程で行われたことで、特に疲労が蓄積した第2戦の終盤における「プレーの質」という面で課題を露呈。シーズンの頂点を決める戦いを、両チームともにベストのコンディションで戦わせられないものなのか。翌6日のJ1昇格プレーオフ決勝と入れ替えるだけで少しは過密日程も緩和されたはずだが、そこには地上波で生中継するテレビ局側に思惑も絡んでいた結果。
これらの課題解消と密接にリンクしてくるのが、年間シーズンの開催期間の前倒し。前期の開幕を2月最終週として、後期最終節を10月最終週と設定。11月に入ると第1週と3週はACL決勝、第2週は国際AマッチでJ1は中断。FCWCが日本で開催される関係で、12月第1週までにJ1王者を決める必要があるなど、いわゆる「11月問題」は不動。
ならば、今年のように「飛び石」日程で佳境へ向かう興味をそがれてしまうよりは、10月でレギュラーシーズンを終えてCSの組み合わせを確定。チケット販売などに十分な告知時間を確保させる方法がベターではないかと、実行委員会内で議論。日程に関しても、11月の最終水曜日に一発勝負の準決勝を、同最終日曜日と12月の第一土曜日に決勝を行えば、幾分ではあるが過密ぶりも緩和。不退転の決意と銘打って新大会方式を導入しながら、最初の1年を終えただけで変更するのか、という批判も湧き出ると予想。
「いずれにしても、百点満点はないわけで、今年の方法がわかりづらかったのは事実」と実行委員のコメント。
「特効薬というものないということをわかりつつ、それでも改善すべきところは改善してきたい」村井チェアマンのコメント。CSの出場チーム数を含めた開催規定変更に関しては、スポンサードしている明治安田生命の意向を確認する必要もあり、最終的には15日のJリーグ理事会で決定される予定。
山陽新聞さんも昨日から「2015年変革のJ」という特集が始まっています。また特集しますが、どんどん批判論が増えてきました。みなさんも認識してきたのでしょう。導入時にあれほどマスコミ統制の噂まで流れたのに、一斉に批判記事が出るようになりました。これも想定内です。いずれは消えて無くなる天下の悪法だと思っているので、当ブログでは一貫して「2ステージ制騒動」と位置付けています。
THE PAGE該当ページ:http://thepage.jp/detail/20151209-00000002-wordleafs
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