逆転の大中国史 ユーラシアの視点から 著:楊海英
モンゴル出身の著者が、ユーラシア大陸という視点で、
中国という国が大きくなったり小さくなったりしていた
ユーラシア史を交えて語る本でありました
非常に面白いというか、納得もできるのだけども
やや、中国を過小評価しすぎているようにも感じるところ
大変興味深い、面白い思索を与えてくれる本でありました
中国といいながらも、昨今話題の漢民族という人たちについて
その志向をもとに、あれこれと歴史を語っていまして、
中国と呼ばれる場所に興った王朝のうち
漢民族によるものが少ないという指摘から、
それらが、元、明、清といった大王朝を中国として語る、
いわゆる中華思想を発端にした、歴史歪曲といってもよい理論なんかが
大変わかりやすく喝破されていて楽しかったのであります
そうそう、こういう理論で、中国が一番というか、
やたら覇権を唄うよなと納得してしまうのであります
大本に、他民族に対しての排他性とコンプレックスがあると
こう解説されていまして、もしかしたらそうかもと思いつつ、
そういう人たちがこじれた挙句、いつも、瓦解して滅ぶと
それを繰り返すのが漢民族であるという具合でありました
また、もうひとつの特徴として
宗教観の薄さというか、ある種独特の宗教
現世への執着があげられていて
これもまた、物凄くよくわかる、そうか
それがそもそも根本にあるのが、中国人と呼ぶべきか
漢民族のそれなんだなと
改めて、まざまざ思い知らされたりしたのでありました
いくつかの章にわかれていて、
それぞれに補完しているというか、話がかぶっているところもあるものの
ユーラシア大陸という見方をした場合、
モンゴルや、契丹、タングート、小アジア方面なんかとの
往来というか、ああいう夷狄なんて呼ぶ人々とのかかわりを
我々日本人も、中国史観で見ているという指摘に
目を啓くというべきか、思い至るところもあったりして
なんとも面白かったのでありました
ある意味で、日本はもっとも中国に近いのかもしれないと
改めて思い知ったわけでもあります
漢民族がもっとも成功した宋という王朝は
あのサイズだから成功したというあたり、
仕組みや人間性は、そのサイズまでに適していて
そのサイズが物理的に与えられている日本という土地が
なかなか、よいのではないかしらなんて
こんなことは、本には書いてないけども思ったりしたと
メモっておくのでありましたとさ
いずれにせよ、官僚化が先鋭化する文化は瓦解も激しく酷いと
思うのであります
モンゴル出身の著者が、ユーラシア大陸という視点で、
中国という国が大きくなったり小さくなったりしていた
ユーラシア史を交えて語る本でありました
非常に面白いというか、納得もできるのだけども
やや、中国を過小評価しすぎているようにも感じるところ
大変興味深い、面白い思索を与えてくれる本でありました
中国といいながらも、昨今話題の漢民族という人たちについて
その志向をもとに、あれこれと歴史を語っていまして、
中国と呼ばれる場所に興った王朝のうち
漢民族によるものが少ないという指摘から、
それらが、元、明、清といった大王朝を中国として語る、
いわゆる中華思想を発端にした、歴史歪曲といってもよい理論なんかが
大変わかりやすく喝破されていて楽しかったのであります
そうそう、こういう理論で、中国が一番というか、
やたら覇権を唄うよなと納得してしまうのであります
大本に、他民族に対しての排他性とコンプレックスがあると
こう解説されていまして、もしかしたらそうかもと思いつつ、
そういう人たちがこじれた挙句、いつも、瓦解して滅ぶと
それを繰り返すのが漢民族であるという具合でありました
また、もうひとつの特徴として
宗教観の薄さというか、ある種独特の宗教
現世への執着があげられていて
これもまた、物凄くよくわかる、そうか
それがそもそも根本にあるのが、中国人と呼ぶべきか
漢民族のそれなんだなと
改めて、まざまざ思い知らされたりしたのでありました
いくつかの章にわかれていて、
それぞれに補完しているというか、話がかぶっているところもあるものの
ユーラシア大陸という見方をした場合、
モンゴルや、契丹、タングート、小アジア方面なんかとの
往来というか、ああいう夷狄なんて呼ぶ人々とのかかわりを
我々日本人も、中国史観で見ているという指摘に
目を啓くというべきか、思い至るところもあったりして
なんとも面白かったのでありました
ある意味で、日本はもっとも中国に近いのかもしれないと
改めて思い知ったわけでもあります
漢民族がもっとも成功した宋という王朝は
あのサイズだから成功したというあたり、
仕組みや人間性は、そのサイズまでに適していて
そのサイズが物理的に与えられている日本という土地が
なかなか、よいのではないかしらなんて
こんなことは、本には書いてないけども思ったりしたと
メモっておくのでありましたとさ
いずれにせよ、官僚化が先鋭化する文化は瓦解も激しく酷いと
思うのであります