フォークロアの鍵 作:川瀬 七緒
痴呆老人をケアする施設を舞台にして、
要介護老人とのやりとりを通じつつ
気付いたら、大きな事件を解決するに至ると
そんなお話でありました
個性豊かな痴呆老人たちが魅力といったらいいか、
実際は、もっと会話にならん感じで、こんなにキャラ立ってるというか
人間的なものなんだろうかと、やや疑問を覚えなくもないのでありますが
話というか、人間の面白さというのが
凄く伝わってくるお話だったように思うのであります
民間伝承を調べるという中で、
痴呆老人が最後まで覚えている記憶というのが、
民俗学的に面白いということを突き詰めていくわけなんだが、
確かに、痴呆になっていても、忘れない
最後のピースなるものというのは興味深い内容であると
読んでいて引き込まれたのでありました
幼い頃のどれかの記憶であったり、
体に染み付いた手続き動作であったりというところが
リアルな手触りで、記憶や人間性の根幹になってくると
思わされるところなのでありますけども、
尊厳というか、人間、人格を形作るうえで
こだわり、特に痴呆老人特有の強いこだわりというのが、
どういったものなのかと、あれこれ考えさせられるのでありました
いずれも、残っている記憶であり、
その人そのものの何かなんだろうなとも思ったりするのである
謎の解決は衝撃的な内容だったのだけども、
痴呆老人たちが、だんだんと生気を取り戻すというか
会話が成り立つように、元気になっていくというのは
読んでいて微笑ましいのだけども、
なかなか、ここまでうまくはいかないだろうなとも
思ったりなんだったりしつつ
介護ビジネスの闇めいたところも理解しながら読む
面白い小説でありました
痴呆老人をケアする施設を舞台にして、
要介護老人とのやりとりを通じつつ
気付いたら、大きな事件を解決するに至ると
そんなお話でありました
個性豊かな痴呆老人たちが魅力といったらいいか、
実際は、もっと会話にならん感じで、こんなにキャラ立ってるというか
人間的なものなんだろうかと、やや疑問を覚えなくもないのでありますが
話というか、人間の面白さというのが
凄く伝わってくるお話だったように思うのであります
民間伝承を調べるという中で、
痴呆老人が最後まで覚えている記憶というのが、
民俗学的に面白いということを突き詰めていくわけなんだが、
確かに、痴呆になっていても、忘れない
最後のピースなるものというのは興味深い内容であると
読んでいて引き込まれたのでありました
幼い頃のどれかの記憶であったり、
体に染み付いた手続き動作であったりというところが
リアルな手触りで、記憶や人間性の根幹になってくると
思わされるところなのでありますけども、
尊厳というか、人間、人格を形作るうえで
こだわり、特に痴呆老人特有の強いこだわりというのが、
どういったものなのかと、あれこれ考えさせられるのでありました
いずれも、残っている記憶であり、
その人そのものの何かなんだろうなとも思ったりするのである
謎の解決は衝撃的な内容だったのだけども、
痴呆老人たちが、だんだんと生気を取り戻すというか
会話が成り立つように、元気になっていくというのは
読んでいて微笑ましいのだけども、
なかなか、ここまでうまくはいかないだろうなとも
思ったりなんだったりしつつ
介護ビジネスの闇めいたところも理解しながら読む
面白い小説でありました