CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】そろばん侍 風の市兵衛

2018-07-26 21:01:17 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜時代劇でありました
そんなに宣伝してなかったけども、
かなり本格というか、力を入れて創ってたんじゃないか
そう思うような、アクションもりもりの時代劇
細かいことはおいといて
エンタメというか、時代劇という娯楽を楽しんだ
そういう気分で見終えたのでありました

そろばんが出来る、雇われの侍という主人公が、
あっちこっちで、そろばんはじいていくと
陰謀があったり、なんだったりして
そこを腕っ節で解決していくというもので、
主人公の市兵衛が強すぎるなと思わなくもないんだが
ともかく、安心して見ていられるような物語でありました

白眉、というといいすぎですが、
このご時世にかなり頑張って創られていたと感じたのが
血をよく流すという部分と、殺すことを厭わない部分でありました
敢えて、そうしているという矜持みたいなのを
ドラマそのものから感じて面白かった
こういうのを大切にして欲しいなとか
もう、見ながらそう感じてしまう時点で
俺自身が、現代というか、まさに今の人間なんだなと思ったのであります
昔の時代劇は、だいたいばさばさ殺してたしなぁ

とはいえ、仇討ち話が二つほどあって、
片方では、まさかの子供にあだを討たせるというシーンが
結構衝撃でありまして、子供が殺人をしたと
まぁ、現代的に見るとそういう話で、
仇討ちをよしとした物語というのも、
このご時世は考えさせられてしまうんだなと
見て、感動というでもないが、こういう時代劇が見たかったと思いつつも
NHKのドラマでやって大丈夫だったんだろうかなどと
いらぬ心配を覚えたのも確かでありました

アクションに凝った時代劇でありましたので、
そのあたりも見所かと楽しみにしていましたが、
このあたりは、やっぱり殺陣というのは難しいんだなと
期待しすぎてしまったために、ちょっと物足りないと感じたところ
どうしても、演技をなぞることになっていてといったらいいか、
その刀の振り方だと斬れないだろうよと、
刀で相手の刀を受けにいく殺陣だとか、粗というか
残念なところが見てとれてしまい、なんともかんともでありました
でも、特に意味もなく、飛んだりはねたりするというのは楽しくて
こういうのでもいいんだよと思わされたりしたのであります
何気に、泰造の役どころがよくて、
裸で素手格闘をするあたりなんざぁ、江戸っぽいというか、
斬りあいではない、なんとも時代がかった喧嘩という感じが素敵で
見所だったようにも思うのでありました
そう、何よりも、泰造がいい味だしていたのが一番でありますね
凄い役者さんになったなぁ本当にもう

そんなことを感じたりしながら、
久しぶりに刀の殺陣をちゃんと撮ろうという作品ができたのが
とても大切であったと、個人的には嬉しく思いながら見ることができたので
シリーズ化するかどうかわかりませんが、
楽しく待ちたいと思うのであります