モップの精と二匹のアルマジロ 作:近藤 史恵
犯人がどうしたというよりも、
どうなってしまうんだというミステリでありました
面白く読めたし、見事に騙されたようでもあり
なんというか、とても楽しかったのである
何が見事って、最初に想定していたことが
想像しない方向に悪化して、問題が複雑化していくというのが
まぁ、なかなかどうして、世の中ままならんものだよなと
思わされるかのようで面白い
物語の中とはいえ、関係ない人をつい疑ってしまったりして、
なんとも推理を楽しめてしまったのでありますが、
オチといえばいいか、愛とは何か、
そこに様々な障害というものがあるのだなと
改めて思い知るようでもあり不思議だと感じるのであります
そういう病気というか、障害もあるのかと
考えさせられたというか、
ちょっと考えてみたら、ありそうだなとも思ったのである
手近な事件というか、そんな条件が揃ったら
そういう愛憎が育まれてしまうなというのもよくわかり、
動機の部分が、近藤史恵さんの場合はいつも思わされるが
かなりの怨恨というか、愛情のもつれが色濃くて、
もうそうなってしまったら、どうしようもないというか
理屈や、理解など遠いものだと思わされたりするのであります
主人公でもあるキリコちゃんのキャラクタがはつらつとしているので、
事件の悲しさというのが若干緩和されるのだけど、
それでもまた、あるいは、それだからなお、
なんとも悲しい事件というのが印象的にも思えるのでありました
まぁ、今回のは、そこまで悲しいお話じゃないのでいいんだが
なかなかどうして、楽しいなかに、ぴりっと悲しみがあって
よい小説だと、いつもながら、感嘆して読み終えたのでありました
犯人がどうしたというよりも、
どうなってしまうんだというミステリでありました
面白く読めたし、見事に騙されたようでもあり
なんというか、とても楽しかったのである
何が見事って、最初に想定していたことが
想像しない方向に悪化して、問題が複雑化していくというのが
まぁ、なかなかどうして、世の中ままならんものだよなと
思わされるかのようで面白い
物語の中とはいえ、関係ない人をつい疑ってしまったりして、
なんとも推理を楽しめてしまったのでありますが、
オチといえばいいか、愛とは何か、
そこに様々な障害というものがあるのだなと
改めて思い知るようでもあり不思議だと感じるのであります
そういう病気というか、障害もあるのかと
考えさせられたというか、
ちょっと考えてみたら、ありそうだなとも思ったのである
手近な事件というか、そんな条件が揃ったら
そういう愛憎が育まれてしまうなというのもよくわかり、
動機の部分が、近藤史恵さんの場合はいつも思わされるが
かなりの怨恨というか、愛情のもつれが色濃くて、
もうそうなってしまったら、どうしようもないというか
理屈や、理解など遠いものだと思わされたりするのであります
主人公でもあるキリコちゃんのキャラクタがはつらつとしているので、
事件の悲しさというのが若干緩和されるのだけど、
それでもまた、あるいは、それだからなお、
なんとも悲しい事件というのが印象的にも思えるのでありました
まぁ、今回のは、そこまで悲しいお話じゃないのでいいんだが
なかなかどうして、楽しいなかに、ぴりっと悲しみがあって
よい小説だと、いつもながら、感嘆して読み終えたのでありました