CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】店長がバカすぎて

2020-04-25 20:45:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
店長がバカすぎて  作:早見 和真

書店員の物語でした、
こういうタイプのが最近流行なのかしらと
思わなくもないのだが、書店を含む書籍にかかわる
内部小説というか、いわゆる内輪っぽいそれの物語が
結構増えてきているなと感じたりしながら読んだところ
正直、その外側にいるせいか、この感覚がどうしてもなじめず
乗り切れないままだけども、読み終えたのであります

内容は派遣社員で書店員の主人公が、
自分の勤める書店の店長がバカすぎて大変だと
右往左往しながら、書店のあるあるではないが、
困った人たちと対峙していくみたいな感じなんだけども、
全体的に暗いのか、明るいのか、
ギャグなのかシリアスなのか、
そのあたりの垣根というか、切り分けがルーズで、
読んでいて、振り回されたというか、
なんか、没入できなかったように思うのであります

とはいえ、書店員と、書籍を出す会社と作家、
そういったものの、様々な関係が面白く、
誰と何がくっつくのか、くっつかないのかという話を
周りが盛り上がっているのに、
主人公にはまったくその気もなく、また、
読み手の私も、そういう感じじゃねぇだろと思ったりしながらで、
どういう心の置き所で読んだらいいものかと
悩んだという感じでありました

最終的には、伏せていくほどのものかという謎が明らかにされて、
ミステリまでぶっこんできたと衝撃的ではあったのだけども、
劇中劇も含めて、なんというか、ぐるぐるごたまぜにした
不思議な作品であったように思うのでありました

面白かったけども、なんかつかめなかった
人に説明しづらいなと感じた作品でありました
楽しそうな情景と会話も多いんだけど
なんでだろうかな