CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】スカーレット

2020-04-03 21:24:31 | ドラマ映画テレビ感想
NHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」
無事見終えたのでメモるのであります
序盤中盤にかけて、久しぶりにわくわく面白いと
食い入るように見ていたけども、後半になって穏やかな気持ちで見ることになって
なんだか、不思議な視聴後を味わった作品になりました

個人的に好きな、「信楽」「焼き物」というテーマで、
始まる前なんかに、信楽でモデルの人の個展が開かれていたり
なんだかんだ、どっぷりと楽しませてもらったのでありますが
内容は、結構破天荒で衝撃的でありました
まぁ、全編通じて、そういうことかというか、
なるほどなと思わされたのが、
お父ちゃんの存在感の強さ、あの皿がずっと鎮座していたことも
なんかの暗喩かというくらい、娘たちそれぞれに
似たところが乗り移ってというか、遺伝しているのが感じられて
非常に面白かったのでありました
あの頑固というか、不器用なところが素晴らしい

特に、穴窯騒動のあたりが、ひとつクライマックスで、
淡々と進んでいくなぁとか思ってたら、
え、離婚?唐突じゃね!?とか感じてしまうくらい、
ふつふつと煮えていくような関係の崩壊、
そこに突き動かされていく、お父ちゃんの血としか思えない喜美子というのが
見所として、一番だったと思い返すのであります

もっと陶芸作品の凄いのが出てきてほしいなぁとか思ってしまってたんだが、
なにげに、信楽の大きな作品がごろごろ展示で出てきたり
なかなか見ごたえあって楽しかったところ、
惜しいというか、できれば、武士が大賞をとれなかった
白い雪を降らせた作品というのを見てみたかったんだが、
いいのが作れなかったんだろうか、
あるいは、映さないということが重要だったんだろうかと考えてしまうところ
勝手な想像ではありますが、
実際は用意してあったけど、思った以上にできばえがよすぎて
大賞とれないのがおかしいと、視聴者が感じてしまうような
派手さだったんでないかとか、夢膨らむのであります

その後の、波紋の作品がひとつ集大成のようでありましたが、
あれも綺麗なお皿でよかったと感じるところであります

クローズアップされていたのが、喜美子の生き方であって、
陶芸そのものではなかったということでもあるかなと
このあたりは、自分の勝手な思いいれとの差異を意識してしまうんだが
おおむね楽しく見られたと思うのであります

途中、一週だけスピンオフみたいな内容になってましたが、
あれが賛否両論のようで、個人的には賛のほうでありました
なんやかんや、晋作のキャラクタが好きだというだけなんだが
あの夫婦のコミカル演技が、全体的に暗い調子のドラマに
よい影響を与えていたと思えてならんところ
林遣都は、ずっと朝ドラで当たりばっかりだなと改めて思い知らされたのでありました

役者さんもそれぞれ個性が立っててすごいよかったので
また、別のドラマで見たいと思わされたりしつつ
最終回が、静かなエピローグで終わった作品は珍しいと感じた
今期の朝ドラでありました