CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】将棋指しの腹のうち

2020-04-20 20:52:23 | 読書感想文とか読み物レビウー
将棋指しの腹のうち  著:先崎 学

凄い面白かった、これを読んで笑えるようになった自分もまた褒めたい
そう思うくらい、にわかとはいえ、将棋にはまっている人は
爆笑間違いないといった感じの本でした
爆笑というのは違うな、フヒヒとか、妙な笑いが我慢できない
そういう感じの本だった、実際に、そうやって笑ってしまったわ
電車の中で、恥ずかしい

そんな、いかにも将棋世界でありそうなお話を
メシに交えて語っているという本なんだけども、
飯屋での将棋指したちの思い出というのが、なかなか新鮮というか、
このあたり、やっぱり先崎先生の人柄というか、
破天荒なんだけども、面倒見がいいというそれによるところなんだろうなと
若手として出てくる、中村太一七段とか、高見泰地七段とか、
もう、本当にそうやって喋ったんだろうなと
はっきりと脳内で声の再生ができてしまいそうな
面白話がてんこ盛りで、非常に楽しかったのでありました

そうかと思えば、同世代くらいの仲の良い棋士、いや、
先崎先生が好きな棋士というのが正解らしい、
その人たちとして、鈴木大介八段とか、佐藤康光会長なんかが
これまた非常に面白おかしく出てきて楽しくて仕方ないのでありました
個人的な話、佐藤会長には昨年夏に指導対局をしていただくという
この上ない栄誉を授かったときに、緊張しすぎて
全然お話というか、会話らしいこともできなかったときから
想像もつかないくらい、でも、とても楽しそうに喋ってたんだろうなと
そんな空気が伝わる文章がまた、読んでいて楽しいのでありました
実際はどうなのかしらんが、いいなぁ

羽生さんとの若かりし頃の思い出というのも
かなり楽しくて、本当、先崎先生は羽生さんのこと好きすぎるだろうと
改めて思い知ったわけであるけども、
それとは別に、将棋がまた好きというか、それは一部であるという
当たり前の空気みたいなのが垣間見れて
なんとも、楽しい読み物だったのでありました

まぁ、実際はどんな人なのか、
付き合ったら大変ろくでもない人であろうと、
なんとなし思ったりもしてしまうんだが、
それでもまた、そういう話を聞いてみたい
そんな魅力ばかり見えてきてしまう
すっかり見る将となった自分には、楽しくて仕方ない本でありました

なにげに女流棋士ともかなり付き合いあるんだなぁ
楽しそうだ、いいなー