CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】らんまん

2023-10-06 21:05:13 | ドラマ映画テレビ感想
NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」
視聴完了しました、通して面白いドラマだった
久しぶりの男性主人公の朝ドラだったわけだけども、
ふたを開けてみればというでもないが、かつてのマッサンを思い出すような、
寿衛子夫人との二人を描いた小説で
正直、そんな感じになると思っておらず、牧野先生自体はだいぶヤバい人だから大丈夫かというのを
ぶっちぎって、いい感じの朝ドラに仕上げてきていて、すごくよかったと思うのでありました

ドラマだから当然といえば当然ながら、
牧野先生をだいぶ好意的に描いているのがそもそもよかったところで、
その元ネタとの相違をあれこれあげ連ねても詮無いこと、
でも翻案としてうまく使ってるなと思わされるエピソードも多々あって、
脚本家凄いなと感心したのでありました
特に実家のおねーちゃんのあたりとか、さらっと描いていい話にしているのが
一番凄いところだと感じ入るのでありました
また、そこに幸せを用意したのが、物語として百点すぎるだろうと感涙だった
竹雄というキャラクタが、実際にいたわけではないんだろうけど、
この存在が非常によくて、序盤の高知編から東京序盤までをすごく魅力的に描いていて
役どころと役者が完璧に仕事していたなとほれぼれしたのでありました
今更ながら、すえこが笹だから、竹雄が竹なんだろうか、だからどうしたという話だが
万太郎を支えるのは、イネ科二種で、日本酒が稲からとか、考えすぎというか
もう一つうまくないなと勝手にあれこれ考えたりしたのである

さておいて、竹雄が美男すぎて、その設定をだいぶギャグに落とし込んでいたのが
個人的に楽しかったところで、凱旋した竹雄が村娘にきゃぁきゃぁ言われていたあたりとかが
面白くて仕方なかったんだが、キャラクタの描き方が結構面白くて、
田邊教授と徳永教授が、最初逆の役割かと思ったらというあたり、
それでいながら、各々に好きなものがあって、そこに接点を見る万太郎というのが
物語として非常によくできていて感心したのである
シダが好きだという話もいい部分だと思うし、
短歌が好きだという部分もまたとてもよい、
なんだかんだ、好きなものがあって、それを語るという姿が
キャラクタを好意的に見せるという当たり前のようで、最近の推し活的なそれに連なるものだなと
誰かが何かを好きというのを見るという気持ちよさを
凄く上手に使っていたように感じたところ

そして朝ドラとして決定的によかったのは、
暗いというか、悪い展開というのがありながらも、
そのあとの救いをはっきりと明確に描くし、悪者にも少しばかりの良さを見せる
そんな風になってるのがよかったなと、書いておきながら、
高知の役人だけは全然あかんかったなと、言ってることがおかしいと気づいたが
とりあえず感じたままに書いておくのである

幕末から明治を描きつつも、さほどに政府のあれこれを描かず
その頃の歴史の一部として、市井(といっていいのかどうか)の生活を描いたというのがよくて
十徳長屋のありようとともに、とてもよいドラマを堪能できたと
半年、大変楽しく過ごせたのでありました