まち 作:小野寺史宜
以前に読んだ「ひと」とよく似た話だったように思う
実直純粋な青年が都会で一人暮らしをしていく
そういう情景を描いた小説で、青年の成長まではいかない変化、
それを丁寧に描いていて、気持ちの良い作品だった
小3の時に火事で両親を亡くした主人公が、おじいさんと暮らしてきて、
高校卒業を機に東京へ出ていくというお話で、
別に就職するから出ていくのではなく、村ではないところに住むという経験をと
おじいさんが促したという感じなのだが、
そこから5年して、その間に様々なことがあったり、
だんだんと「まち」に馴染んできていたりとか、そういう些細なところと
バイト暮らしでも、つつましく過ごして、そこに住んで生きて、隣人との関係ができ、
そこでの事件がありといったお話
物語で、終始主人公がいい人であることが丁寧に描かれていて、
それがよいとするこではなく、ただ、働いて生きていて、
別に大きな何かがあるわけでもない、ぼんやりと毎日を過ごしてはいるものの
足るを知るというか、むしろ、色々な慾から解放されすぎてて
若干心配な人柄ではあるんだが、それがよいと受け入れられ
そこに自分の居場所ができていくという物語で、まぁゆるり、居心地の良い世界が堪能できた
少しばかりの事件はあるんだが、それもさしたる衝撃ではなく
日常にある諍いというか、いざこざといった程度でもあるんだが、
読んでいる方には、結構な事件のようにも思えるし
それを乗り越えるだけの力が、当然のように備わってしかるべしとも思うしと
そういう意味で期待を裏切らない世界観で、そこを十分に楽しませてくれるものだったと思う
穏やかな小説だが、
主人公の浮世離れたというのか、この感じは小説だと嫌いではないが
現実と観たとき心配になってしまう
以前に読んだ「ひと」とよく似た話だったように思う
実直純粋な青年が都会で一人暮らしをしていく
そういう情景を描いた小説で、青年の成長まではいかない変化、
それを丁寧に描いていて、気持ちの良い作品だった
小3の時に火事で両親を亡くした主人公が、おじいさんと暮らしてきて、
高校卒業を機に東京へ出ていくというお話で、
別に就職するから出ていくのではなく、村ではないところに住むという経験をと
おじいさんが促したという感じなのだが、
そこから5年して、その間に様々なことがあったり、
だんだんと「まち」に馴染んできていたりとか、そういう些細なところと
バイト暮らしでも、つつましく過ごして、そこに住んで生きて、隣人との関係ができ、
そこでの事件がありといったお話
物語で、終始主人公がいい人であることが丁寧に描かれていて、
それがよいとするこではなく、ただ、働いて生きていて、
別に大きな何かがあるわけでもない、ぼんやりと毎日を過ごしてはいるものの
足るを知るというか、むしろ、色々な慾から解放されすぎてて
若干心配な人柄ではあるんだが、それがよいと受け入れられ
そこに自分の居場所ができていくという物語で、まぁゆるり、居心地の良い世界が堪能できた
少しばかりの事件はあるんだが、それもさしたる衝撃ではなく
日常にある諍いというか、いざこざといった程度でもあるんだが、
読んでいる方には、結構な事件のようにも思えるし
それを乗り越えるだけの力が、当然のように備わってしかるべしとも思うしと
そういう意味で期待を裏切らない世界観で、そこを十分に楽しませてくれるものだったと思う
穏やかな小説だが、
主人公の浮世離れたというのか、この感じは小説だと嫌いではないが
現実と観たとき心配になってしまう